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眠くないのにあくびが止まらない時、注意すべき病気とは?

  • 最終更新日:2018.10.07
  • 公開日:2018.10.02
眠くないのにあくびが止まらない時、注意すべき病気とは?

眠くなるとつい出てしまうのがあくびですが、眠くもないのにあくびが出てくることってありませんか?全く眠くもないのにあくびが止まらないときは危険なサインであることもあります。あくびのメカニズムと眠くない時に出るあくびで注意すべきことについて見ていくことにしましょう。

そもそもあくびとは?

そもそもあくびとは?

あくびは眠い時や疲れた時によく出ます。生理現象なので我慢してもあくびが止まらないこともあるでしょう。あくびは体と心の疲れを表すバロメーターでもあります。

あくびをするときは、口を開いて大きく息を吸い込みますが、このことによって脳に酸素を大量に送り脳を活性化しています。脳や体が疲れてくると酸素不足になるのであくびが反射的に出ることによって、脳と体に新しい酸素を取り込んで疲れを解消しようとしているのです。

まさにあくびは疲れの表われで、休息が必要であることを知らせています。

 

あくびと副交感神経

脳や体が疲れているので休息が必要と言っているのがあくびです。あくびをすると深く大きくゆっくりと呼吸をするので、新しい酸素がたくさん体内の奥深くにまで取り込まれ、血液が酸素で満たされます。

また、ゆっくり息を吸い込むことでリラックス効果が高くなり、自律神経の副交換神経が優位になります。副交感神経が優位になると睡眠の質も上がりますし、脈を安定させたり、血圧も下がります。

あくびをすることによって体全体を休ませる効果が上がります。

 

眠い時にでるあくびは問題なし!

いつもの就寝時間が近づいてくると徐々に眠気が出てきて、あくびが自然と出ますよね。自分でも眠たいな・・・と感じてするあくびは特に問題はありません。

朝起きてすぐにあくびが出ることもありますが、寝起きはまだ脳に充分な酸素が送られてないこともあり、脳に新鮮な酸素を送り混んで脳と体を起こします。このため、朝起きてすぐ、まだ完全に目覚めていない時のあくびも生理現象なので全く問題ありません。

また、つまらない授業を受けているときや面白くない話を聞いている時などもあくびが出てしまいます。相手がいる場合などは退屈なことが伝わってしまうため、できるだけしたくないあくびですが、健康上は特に問題ないあくびとなります。

夜や寝起きのあくびなど通常誰もが経験するあくびは、気にする必要のないあくびです。むしろあくびをすることによって脳に酸素が行き渡りますので、頭や目も冴えますし、元気になります。

しかし、あくびを公然とできない時に、あくびを止めるためには席を立って外の空気に当たってみたり、体を動かしたり、コーヒーなどを飲んだり、唇を噛むなどの強い刺激を与えることで少しは解消できます。

また、眠い時にあくびをするのには、もう1つ大脳を刺激するという役割もあります。あくびをすることで口を大きく顎全体を開くことで顔の筋肉を大きく動かし刺激します。このことによって大脳が刺激されて脳の働きが活発になります。

 

眠くないのに出るあくびは要注意!

眠くないのに出るあくびは要注意!

眠い時、しっかり目覚めてない時、退屈な時に出るあくびは脳をリフレッシュしているので特に問題ありませんが、眠くもなく、退屈もしていないのに出るあくびは健康上、問題のある、注意が必要なあくびです。

眠くないのに出るあくびを「生あくび」と呼ぶこともありますが、生あくびが出る時は何となく自分自身でも体調が悪いと感じていることも多いものです。

 

偏頭痛

偏頭痛持ちの人は頭痛が起こる前ぶれのように生あくびが出ることがあります。偏頭痛と生あくびとの因果関係は、はっきりしていませんが、頭痛持ちの人で生あくびが出ると体調が崩れる兆候であることも多いようです。

偏頭痛にも色々な原因がありますが、頭痛になるということは血管が広がることで神経を刺激しているからです。血管が広がることで血流が多くなるので、血液に酸素を大量に送る必要が出てしまい、あくびをすると考えられています。

偏頭痛の痛みは、頭の片方、あるいは両方のこめかみ辺りがズキンズキンと痛みます。多忙な日々を送っていて、ふと休みができた日などになりやすい傾向があります。

他にも寝過ぎたり、寝不足、女性ホルモンの乱れ、強い光や音、空腹などが引き金になって起こることもありますが、偏頭痛が起きる少し前から生あくびが出るようです。

 

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乗り物酔い

車などの乗り物に乗っていて、何回も生あくびが出るという場合は乗り物酔いをしている可能性が高くなります。気分が悪かったり、めまいがしたり、頭がボーッとするような酔いの症状と合わせて生あくびが何度も出てくる場合は、乗り物酔いと言えるでしょう。

乗り物酔いは酷くなると吐き気をもよおしたり、実際に嘔吐してしまうので、新鮮な空気を吸ったり、乗り物から降りて、休憩を取ることで改善できます。

 

糖尿病

糖尿病になると血液中のブドウ糖が減って低血糖になります。脳内のエネルギー源であるブドウ糖が減ることで脳の働きが低下するので、脳に酸素を送るために生あくびが出ます。

糖尿病の患者さんは低血糖にならないためにインシュリン注射や内服薬を服用して血糖をコントロールしていますが、生あくびが増えてくるというのは糖をコントロールできていない可能性もありますので注意が必要です。

脳以外の器官では、ブドウ糖だけでなく、たんぱく質や脂肪などもエネルギーとして使えますが、脳の場合はブドウ糖しかエネルギー源になりません。このため、低血糖になると脳の機能が低下してきて、次第に意識を失う危険があるのです。

生あくびが出るのは、ブドウ糖の補給が必要と意識させたり、脳の機能が低下して意識を失わないようにするための防御策です。糖尿病の人が生あくびを始めた場合は危険ですので、持ち歩いているブドウ糖を服用したり、飴や甘いものを摂るようにしましょう。

 

脳の病気

脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、脳炎などの脳の疾患がある場合は生あくびが出ます。このような脳の病気は脳の中の血流が悪くなったり、途絶えたりすることによって起こります。

脳の病気になる兆候として充分睡眠をとっているのに強い眠気に襲われたり、いびきが酷くなったり、しびれたり、生あくびが出ると言われますが、脳を通る血管の血流が悪くなったり、血栓ができて血管が詰まったりすることで栄養や酸素が充分脳に運ばれなくなってしまい、このような症状が前兆として現れます。血液が充分脳に届かないことで脳が徐々に壊死していきます。

脳梗塞などの前兆として生あくびが出る場合は、眠っても一日中ボーッとしていたり、常に眠気に襲われるようになります。

また、舌や手足がしびれてきますので、ろれつが回らなくなったりするのも脳梗塞の予兆です。充分に睡眠が足りているにもかかわらず、ずっと眠気があって生あくびが出たり、言葉が上手くしゃべれなかったり、手足のしびれがあるのであれば、脳に大きな疾患を抱えている可能性がありますので、できるだけ早く病院を受診し、検査をしてもらいましょう。

 

心臓の病気

狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気が潜んでいることで生あくびが出ることがあります。心臓の病気は生命にかかわる怖い病気です。

心臓疾患があると血液をしっかりと体や脳に送ることができないため、体や脳が酸素不足の状態になってしまいます。脳は大量に酸素を消費するので酸素不足が少しでもあると体の防御システムが働いて酸素を供給するために生あくびが出るようになります。

心臓機能が下がると急激に脳の酸素不足になりますので意識レベルも低くくなり、危険です。心臓に大きな欠陥がある可能性が高くなりますので、できるだけ早く病院へ行くか救急車を呼びましょう。

 

胃潰瘍

胃炎が酷くなって胃潰瘍になると胃の中で出血が続きます。出血の量にもよりますが、内臓で出血すると出血している方に血液が流れていきますので、脳への血流が少なくなり酸素不足になります。そんな理由から、生あくびを何度もするようになります。

胃腸が弱い人は病気が進行して出血している可能性が考えられますので、生あくびを何度もするようならばかかりつけの医療機関でもう一度しっかり診てもらうようにしましょう。

 

貧血

貧血は、血液の量が全体的に減ってしまう病気です。そのため、血中の酸素が足りていないことになり、生あくびが出るようになります。

痩せている人や女性などは慢性的に貧血である人も少なくないため、生あくびが出る場合はしっかりとした治療が必要です。

 

貧血

 

低酸素血症

低酸素血症は動脈を流れる血液に酸素が不足する病気です。肺でしっかりと酸素を血液に取り込めないことによって血液中の酸素が不足しますが、体内の酸素量が減ると同時に二酸化炭素の量も増えます。

また、この病気になると血液が流れてはいけない血管に血液が送られてしまうため、血液の酸素は不足がちになります。生あくびが出たり、呼吸が速くなったり、脈が速くなったり、不整脈が出たり、毛細血管に血流がなくなることでチアノーゼになったりします。

興奮状態になることもありますので注意しましょう。

 

睡眠障害

夜や朝に眠気があってあくびが起こるのは自然ですが、眠っていて睡眠時間は足りているのにあくびがずっと出たり、日中でも眠気が取れず、あくびがでる場合は、睡眠障害かもしれません。単純に数日忙しくて睡眠不足だというぐらいなら良いのですが、数週間、数ヶ月常に昼間でもあくびをしているのであれば要注意です。

睡眠障害にも色々ありますが、眠っているのに疲れが取れないケースは、本人も気が付いていないうちに睡眠障害に陥っている可能性があります。睡眠中に呼吸がしっかりできていないことで脳や体が酸素不足になったり、疲労回復できないという睡眠時無呼吸症などもありますし、眠りすぎている過眠症もあります。

また、体内時計がずれている可能性もあります。眠っているのに昼間でもずっと倦怠感があったり、あくびが止まらなかったりするのであれば、睡眠障害の可能性がありますので、睡眠外来などを受診してみると良いでしょう。

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自律神経失調症

生命を維持したり、無意識にコントロールするための器官が自律神経です。自律神経には交感神経と副交換神経がありますが、これらのバランスが崩れると生命を維持するために必要な呼吸や消化、代謝、血液循環などがコントロール不能になり体調が一気に悪くなります。

あくびを頻発するだけでなく、慢性的に疲労したり、めまい、ほてり、動悸、下痢、便秘、発熱、耳鳴り、しびれ、頻尿、頭痛など様々な症状が起こります。

 

問題のあるあくびは、念のため受診を

あくびは疲れている時、たいくつな時などはどうしても出てしまうものです。これらのあくびは全く問題ないですが、寝ているはずなのに、あくびをするのは何かしら体からの不調のメッセージであると考えられます。

睡眠時間を取っているのに常にあくびが続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。例え、大きな病気が潜んでいたとしても、早期受診で重症化を防ぐことができます。ただのあくびだからと、安易に考えず、必ず早めの受診を心掛けましょう。

 

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あくびを止める方法

あくびを止める方法

 

体調が悪くて出る生あくびは自力で消すことがなかなかできませんが、眠気からくるあくびは工夫次第で目が覚めてあくびを消すことができます。

大切な会議や授業中にあくびをするのは相手にとっても非常に失礼なことで人間関係にも関わるので自分でコントロールすることも大切です。

 

噛む

眠くなってきたら、ガムを噛んで顎をたくさん動かすと良いです。顎を動かすと脳が刺激されて脳が覚醒します。

 

カフェインを摂る

コーヒーや日本茶、紅茶などカフェインを含むものを摂取しましょう。カフェインは脳を覚醒します。どうしても眠いという人はカフェイン濃度の高い錠剤などを利用すると良いでしょう。

 

呼吸を止める

呼吸を止めて一時的に酸素を脳に送らないようにすると、脳は酸素濃度を一気に上げようと作用します。このことで眠気が消えます。

 

運動する

軽くストレッチをしたり、椅子から立ち上がることで血流が良くなりますし、体が緊張状態になりますので脳が覚醒します。

 

まとめ

眠くないのにあくびをするというのは、脳、心臓、消化器系、自律神経などの大きな病気が隠れているサインかも知れません。

 

眠くないのにあくびをするというのは、脳、心臓、消化器系、自律神経などの大きな病気が隠れているサインかも知れません。脳や心臓などは生あくびが発作の兆候であることもあるので、生あくびと共に手足がしびれたり、ろれつが回らなかったり、集中力がないという症状があればできるだけ早く専門の医療機関を受診して未然に病気を防ぐことが大切です。

眠くないのに生あくびが止まらないという場合は、あくびを放置することなくしっかりと対応することが大切です。

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