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睡眠ハーブ「バレリアン」の不眠解消効果と摂取時の注意点とは?

  • 最終更新日:2017.03.07
  • 公開日:2016.12.07

ストレスの多い現代では、不眠症でお悩みの方も多くなっています。

少しでも快適な睡眠が得られるようにしたいものの、薬に頼ることには抵抗を感じる方も多いものです。

睡眠障害には様々な要因が考えられますが、ここでは不眠症の解消に効果があるといわれている、天然素材の「バレリアン」に着目してみましょう。

「バレリアン」とは、どのようなものなのでしょうか。また、どのように睡眠に効果を発揮するのでしょうか。

不眠症の解消に効果があると期待されている「バレリアン」について、成分や摂取する際の注意点などを詳しく見ていきましょう。

バレリアンとは?

バレリアンは、ヨーロッパ原産のオミナエシ科カノコソウ属の植物で、和名では「セイヨウカノコソウ」と呼ばれる多年草の植物です。

バレリアンは、森林や河川などの湿地を好んで繁殖し、草丈1.5m以上にも成長します。

夏には鮮やかなピンク色の混ざった、白色の小さなたくさんの花を付ける植物ですが、一般的に薬用として使われる部分は根っこの部分になります。

バレリアンの名前の由来は、ギリシャ語の「valere」で、「健康になる」という意味を表しています。

バレリアンは、リラックス効果を高める作用があるといわれ、多くの方に古くから愛用されてきました。

また、不眠の解消や精神の安定、ストレスの解消にも効果があるといわれ、ハーブティーとして多くの方に利用されています。

世界中で様々な臨床実験の報告も多数あり、副作用も少なく、睡眠効果では比較的に安全性の高いハーブの1つであるといえるでしょう。

ちなみに、園芸用として日本でも販売されている「アメリカンバレリアン」は観賞用で、根っこの部分には薬効成分がないといわれています。

 

効能について

バレリアンには、中枢神経の働きを穏やかに抑制させる作用があることが分かっています。

そのために、精神安定作用や睡眠障害の解消、ストレスの解消などに効果があります。

海外のみならず、日本でも不眠症の方に対して、バレリアンを使用した臨床実験が何度となく行なわれています。

バレリアンによって、不眠症の改善が見られたり、睡眠時間の持続にも効果があったりするなどの報告もあります。

私たちの脳内には、「GABA(ギャバ)」という天然アミノ酸の一種が存在しています。

GABAは、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の頭文字をとった略称で、脳や脊髄の神経伝達物質として、神経の安定やリラックス効果をもたらす働きをしています。

近頃では、ストレス社会に闘う方向けとして、チョコレートの商品名にもなっていますので、GABAの文字を目にする機会も随分増えています。

商品をよく見てみると「メンタルバランスチョコレート」との記載もありますが、精神を安定させる効果があり、GABAやそれに影響を及ぼすバレリアンへの期待が高まっています。

GABAが不足したり働きが弱まってしまったりすると、脳内が興奮状態になってしまい、睡眠を阻害してしまいます。

バレリアンは脳内のGABAに作用し、精神の安定に作用し、睡眠を取りやすい状態へと導いてくれる効果があることで知られ、相次いだ第一次世界大戦や第二次世界大戦の戦時下では、兵士の精神安定剤として、バレリアンが医療用としても使われていたとの資料も残っています。

極限の精神状態であっても、ストレスの回避に効果を発揮したり、精神の安定、引いては、不眠症の解消に作用したりしたと考えられています。

バレリアンを使用することで、寝つきをよくする効果もありますので、不眠症の改善にも効果が期待できます。その他にも、血圧の上昇を抑制、筋肉の緊張を緩和、生理痛の緩和などの効果もあるといわれています。

 

摂取するにはどうしたらよいの?

バレリアンは神経伝達物質であるGABAに、緩やかに作用することが分かっています。

手軽な摂取方法としては、何と言ってもハーブティーでしょう。

バレリアンの抽出量としては400~900m位を目安にして、睡眠の30~1時間前に温めて飲むことがお勧めです。

精神が安定し、リラックス効果もありますし、温かいお茶を飲むことで身体も温まりますので、安眠効果が更に得やすくなります。

バレリアンには、鼻を突くような独特の香りがありますので、決して万人に好まれるものではありません。

バレリアンと同じように鎮静効果があるといわれている、レモンバームなどのハーブと一緒に摂ることで、双方の利点を相乗効果で摂取することも出来ます。

また、近年では、バレリアンのサプリメントなども手軽に手に入るようになっていますので、状況に応じて活用してみると良いでしょう。

購入の際には、成分や、バレリアンの含有量などをきちんと確認する他に、信頼性の高いものを選ぶようにすると良いでしょう。

 

バレリアンの摂取目安

バレリアンは天然の植物の根ですので、適用量の使用や服用では、副作用の心配はほとんどないものといわれていますし、穏やかな効き目だといえます。

しかし、ごく稀に、大量に摂取することで頭痛や吐き気、めまいなどを感じる方もいますので、注意が必要です。

また、体調によっては効果が強く出ることもありますので、状況に応じた使用などの配慮も必要になってきます。

1日の摂取量の目安は、約300㎎~400㎎となっています。

手軽に手に入るようになったサプリメントなどを使用する場合には、商品によっては、バレリアンの含有量にもかなりの違いがありますし、服用の際の用量や用法が異なりますので、指示書の通りに服用するようにしましょう。

また、睡眠薬や精神安定剤などその他にも薬を服用している場合は、相互作用の心配もありますので、主治医の指示に従うようにしましょう。

 

服用時の注意点

バレリアンは天然ハーブではありますが、大量の服用や長い期間の使用には向かず、注意が必要だという方もいます。

何事もそうですが、過ぎたるは及ばざるがごとしということです。

精神安定薬として使用されるように、催眠効果を強く感じてしまう方もいますので、服用後の車の運転には避けた方が良いといえます。

また、小さなお子さんやお年寄りの服用には、作用が強まることも想定出来ますので、注意が必要になります。

バレリアンは肝機能に疾患をお持ちの方や妊娠中の方、また、睡眠障害などで睡眠安定剤や精神安定剤、抗うつ薬などを服用している方は特に注意が必要ですので、主治医の指示に従いましょう。

 

まとめ

睡眠障害や精神の安定などに効果があるといわれている「バレリアン」は、古くから鎮静剤として愛用されている天然ハーブの1つです。

バレリアンは、精神を安定させる働きをする、脳内のGABAに働きかける作用があり、効き目が穏やかであることなどにより、人気も高まっています。

バレリアンの摂取方法としては、ハーブティーや、手軽に手に入れることの出来るサプリメントなどの利用がありますが、どちらにしても、効果を期待するあまりに、過剰に摂取しすぎることのないようにすることが大切です。

独特の香りがありますので、飲みにくい場合には、香りのよいレモンバームなどと一緒に煎じて飲むことがお勧めです。

また、製品によっては、催眠作用が高いものもありますので、お年寄りや小さいお子さん、妊娠中の方の使用は避けるようにしましょう。

さらに、睡眠薬や精神安定剤などの服用薬をお使いの方は、必ず医師の指示を仰ぐようにしましょう。

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