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水出し緑茶でも不眠解消!?テアニンの睡眠効果と効能とは

  • 最終更新日:2018.11.01
  • 公開日:2016.11.21

テアニンとは、お茶に含まれている天然の成分の1つです。

テアニンがリラックス効果の高いことはいうまでもないのですが、快適な睡眠を促すともいわれています。

テアニンは近年、不眠症にお悩みの方を中心に、睡眠の質を高める効果があるものとしてとても注目されています。

ここでは、テアニンの睡眠効果について、詳しくまとめてみましょう。

テアニンって何?

テアニンとはお茶に含まれるうまみ成分で、アミノ酸の一種です。

テアニンは、お茶の木の根っこ部分で生成されるものですが、数ある植物の中でも、一部のきのこ類を除いては、緑茶のみにテアニンが含まれているといわれています。

しかも、発芽初期の若い芽になるほどテアニンの含有量は多くなっています。

お茶の木に含まれているテアニンは、根っこの部分から徐々に葉に移行しますが、お日様に当たることでカテキンに変化してしまうことも分かっていますので、テアニンを多く摂取したいのならば、日光の影響が比較的に少なく作られる、玉露や新茶などの方がより良いといえるでしょう。

テアニンには、様々な作用があることが確認されていますが、カフェインによる興奮作用を抑制する効果があることも分かっています。

そのために、私たちは毎日お茶をおいしく楽しむことが出来るのです。

どんな睡眠効果があるの?

テアニンにはリラックス効果があることが分かっていますが、脳がリラックスしている時に発生するといわれるα波は、テアニンを摂取した後に増加することが分かっています。

テアニンには脳の興奮を抑える効果もあり、神経の高ぶりを鎮めてくれるために、睡眠の質を高める効果も期待できるのです。

テアニンは、摂取後にリラックス効果が穏やかに訪れ、その後約1時間も効果が持続するために、なかなか眠れずに不安を感じている方や不眠症の方は、日常生活で緑茶を飲む習慣を取り入れてみると良いでしょう。

テアニンの効果が穏やかに効いてくることを考えると、就寝前の約40~50分前にお茶を飲むことが、最も効果的だといえます。

またテアニンには、幸福や喜びを感じた時に多く分泌される「ドーパミン」という、脳内の神経伝達物質ホルモンの分泌を促す働きもあります。

テアニンが副交感神経に働きかけることで、脳内のドーパミンが増え、幸福感が増したり、集中力がアップしたりする効果もあります。

このようなテアニンが及ぼす様々な効果が分かり、今まで緑茶を飲む習慣の無かった諸外国でも、テアニンを含めた緑茶の健康的な効果に注目しているところが多くなっています。

睡眠とテアニンの関係は?

テアニンは、不眠症やストレスの解消にも効果を発揮しますが、良い睡眠を取るためには、ストレスフリーであることも大切な要素の1つです。

テアニンが脳内のドーパミンを増やすことで、リラックス効果が生まれ、質の良い睡眠が取れることが分かっています。

また、脳内がリラックスしている時に発生するα波は、眠りにつくときの寝入りばなにも発生する脳波ですので、良い睡眠を取るためにはテアニンの影響も大きく、決して無視できないものといえるでしょう。

現代人には欠かせないテアニン

生活スタイルの多様化により、本来でしたら寝静まっている時間帯の深夜であっても、活動している方が増えています。

さらに様々なストレスの多い現代社会では、良い睡眠を確保するためにも、テアニンを欠かすことが出来ません。

テアニンにはリラックス効果や睡眠を促すなど、我々の生活にとって嬉しい効果がたくさんありますので、出来ればたくさん摂りたいところではありますが、お茶からのみ摂取しようとすると、たくさんの量のお茶を飲まなければなりません。

そのために、お茶の利点のみならず、カフェインの摂りすぎや、利尿作用による夜中のトイレの心配なども出てきてしまいかねませんので、過剰な摂取には注意も必要になってきます。

通常の生活におけるお茶を飲む量は、1日に多くても4~5杯程度に抑えておいた方が良いともいわれています。

そこでリラックスや睡眠効果を目的にするのであれば、テアニンが配合されているサプリメントやドリンクが出ていますので、それらを活用するのもひとつの手です。

何に含まれているの?

テアニンは緑茶のうまみ成分ですが、私たちが普段口にしている煎茶に比べて、玉露や抹茶などのように、比較的に高級なお茶の方が多く含まれていることが分かっています。

それは、同じお茶であっても、お茶の種類によって生育状況や茶葉の製法が異なるために、テアニンの含有量に違いが出てくるからです。

テアニンは、日光に当たることによって「カテキン」に変化してしまいますが、玉露の場合には、新芽が出た時点で日光を遮りながら生育させることも多く、テアニンのまま残すことが出来るようになっています。

もちろん、カテキンにも抗酸化作用や脂肪燃焼効果など、私たちにとっても嬉しい効果がたくさんありますので、見逃すことは出来ません。

いろいろなお茶を楽しみながら、上手に健康に作用させたいものです。

テアニンの効果的な摂り方

テアニンはいつ摂っても様々な効果を発揮しますが、より睡眠に対して効果を発揮させたい場合には、就寝する40~50分前に飲むと良いといわれています。

テアニンをより効果的に摂るためには、お茶を抽出する時に熱湯などの熱いお湯ではなく、50~60℃のお湯で抽出するようにすると良いでしょう。

あまり高温のお湯で抽出してしまうと、テアニンを十分の抽出することが出来ず、折角の効果を存分に取り込むことが出来なくなってしまいます。

また、お湯だけではなく、じっくりと水出し緑茶にすることでも、お茶のうまみと共に、テアニンをゆっくりと抽出することが出来ます。

夏場は熱いお茶よりも冷えたお茶のほうが飲みやすいですし、水で入れることで苦味の成分「カテキン」が減少し、逆に旨味成分である「テアニン」のうまみを強く感じられる効果もあるのです。

テアニンはうまみ成分ですので、お茶本来の甘味やうまみが楽しめるような飲み方が良いといえるでしょう。

お茶から摂るときの注意

お茶は健康のためにも、精神の安定のためにも良いとは言われています。

しかし、いくらテアニンを摂取するためとはいえ、お茶には多くの場合カフェインが含まれていますので、就寝直前に飲むことで、逆に眠りに就きにくくなってしまう場合もあります。

1日にたくさんの量を飲みたい場合には、ノンカフェインのお茶を混ぜながら、交互に楽しんでみるのも良いでしょう。

また、お茶には利尿作用の強いものも多くありますので、夜にたくさん飲むことはあまりお勧めできません。

身体を冷やさないようにするためにも、適量を温めて飲むようにすると、リラックス効果も増し、さらに効果的だといえます。

近年では、様々な種類のサプリメントが気軽に手に入るようになっていますので、テアニン含有のサプリメントやドリンクで摂ることも可能なので、用法や用量をしっかり守って服用してみるもの良いでしょう。

まとめ

良い睡眠を得るためには様々な方法がありますが、何といっても就寝前に向かって、徐々にリラックス効果を高めることが大切になってきます。

テアニンなど、睡眠に効果のあるものを上手に摂りいれることで、より快適な睡眠を得ることも出来るようになります。

質の良い睡眠を取るためには、

・就寝予定時刻の40~50分前までにお茶を適量飲む
・お茶を淹れる時には、50~60℃のお湯で抽出する
・就寝前に大量にお茶を飲むことで、逆に寝付きが悪くなることもあるので注意
・手軽に摂取したい場合はテアニン含有のサプリメントやドリンクを使用してみる

ことなどが必要になってきます。

誰もが快適な眠りを得たいものです。

毎日の生活の中のちょっとした習慣を変えることで、質の良い睡眠を獲得することが、容易に出来るかもしれません。

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