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息苦しくて眠れないのは病気かも?原因と対処法まとめ

  • 最終更新日:2018.11.15
  • 公開日:2018.11.09
息苦しくて眠れないのは病気かも?原因と対処法まとめ

昼間は特に問題がないのに、夜眠っていると息苦しくてぐっすり眠ることができないということはありませんか?睡眠時に息苦しさを感じる場合、単に寝ている姿勢が問題なのではなく他に病気が隠れている可能性が考えられます。

息苦しくてなかなか眠れない原因と息苦しさに隠れていると考えられる病気、その対処法について見ていくことにしましょう。

息苦しいとは状況とは?

息苦しいとは状況とは?

息苦しい状態は経験してみないとなかなか分からないかもしれませんが、単純に考えると息ができない、息をしにくい状態です。健康な状態ならば呼吸していることをあえて意識しなくても、当たり前に行えます。

しかし、息苦しさを感じる人にとっては、呼吸することが楽ではない、疲れる、苦しい、呼吸をしても酸素が足りないと感じたりするのでどうしても呼吸を意識してしまいます。

病気の症状で全く息ができない呼吸不全と息苦しい状態はまた違います。息苦しいとは呼吸が困難であることであり、呼吸により酸素が体内に十分送り届けられていない状態です。

通常、呼吸困難は、激しく運動した後、空気が汚れていて呼吸が十分にできない、空気中の酸素が不足しているとき、ストレス、アナフィラキシーショックなどの過度なアレルギー反応として起こります。

息苦しくて眠れない原因

息苦しくて眠れない原因

寝ている時に息苦しいと感じる原因は、主に寝ている姿勢が関係するものと病気が原因で息苦しさを感じるものに分けることができます。まずは姿勢が原因の場合を見てみましょう。

仰向け寝

仰向けに寝ると肺から気管、口や鼻という空気の通り道が狭くなる箇所があります。口の中の舌を支えている筋肉は起きているときは舌をしっかり支えて下に落ちないようにしていますが、眠ってしまうことで筋肉が緩み、舌が舌自体の重さを筋肉が支えられなくなることで重力が働く下方に落ちます。

落ちた舌が気道を塞ぐことによって空気が通る道が狭くなり、息苦しさを感じることがあるのです。

うつ伏せ寝

うつ伏せで眠ると落ち着くという人は意外と多いようです。うつ伏せで寝るとどうしても胸が圧迫されます。肺や気管など空気の通り道が圧迫されますし、心臓も圧迫されます。

また、うつ伏せで寝ると首を横にしないと口や鼻が塞がれるので呼吸ができません。人間が眠る体勢としては非常に無理があるので睡眠の質を落とす可能性も高くなります。うつ伏せで寝ると息苦しく感じるのは仕方ないことかもしれません。

息苦しくなる病気とは?

息苦しくなる病気とは?

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は最近では非常に認知される病気となりました。その病名どおり、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。

睡眠中に10秒以上呼吸が止まるという状態が1時間に5回以上あると睡眠時無呼吸症候群である可能性が高くなり、いびきも酷いですが、呼吸が完全に止まってしまうことが度々あります。

呼吸が完全に止まるということは、その間脳や体に酸素が届かないことになります。一般的に、睡眠時無呼吸症候群になりやすい人は太っていて首に脂肪が付いていることで気道が圧迫されやすい人、夜にアルコールを好んで飲む人、元々鼻炎の症状を持っている人、顎が小さくて空気の通り道が狭い人などです。

呼吸が十分ではなく酸素を取り込むことができないと細胞が破壊されますので睡眠時無呼吸症候群をそのまま放置してはいけません。本人は自分が睡眠時無呼吸症候群であるという自覚がないことが多く、家族が先に症状に気がつくことも珍しくありません。

また、本人は寝ているため呼吸が止まっていることを分かってはいませんが、寝起きから疲れていたり、スッキリしていないため、その代表的な症状から睡眠時無呼吸症候群を疑うケースもあるようです。

更年期障害

更年期障害は50代ぐらいの女性だけに起こる病気だと思っている方も多いようですが、実は女性だけでなく男性にも更年期障害があります。

更年期障害になると自律神経のバランスが崩れやすく、精神的に不安定になったり、体がだるくなったり、熱が出たり、突然汗が出たり色々な症状が見られます。

精神的にも肉体的にもダメージがありますし、なかなか眠れない不眠症になってしまうことも。自律神経が乱れているので息切れ、動悸、呼吸困難、手足のしびれになることもありますし、寝る時に息苦しいと感じて眠れないという症状に悩む人もいます。

女性の場合はエストロゲンという女性ホルモンが、男性の場合はテストステロンという男性ホルモンの分泌の減少が更年期障害の原因と言われています。

睡眠時パニック症

寝る時になるとドキドキして息苦しくなって眠れなかったり、心配や不安で呼吸が乱れて寝られないと状態の場合、睡眠時パニック症かもしれません。

睡眠時パニック症は脳の扁桃体と言う場所に異常が見られます。扁桃体は怖いものや嫌なものを見たときにすぐに感知して交感神経を活発にして危険を回避する体制を整える命令をしている場所です。

なかなか眠れないという人は神経が過敏になっているのでちょっとした物音に不安を感じたり、刺激に敏感になったりして眠れません。

不安が大きくなるとパニックになって激しい動悸や呼吸困難、大量の発汗などの症状が出ますし、過呼吸で息苦しくなったり、全身がしびれてきます。ストレスで神経が過敏になっていると扁桃体が身の危険を感じて発作が起きます。

睡眠中は脳の活動が低下するので、脳の酸素濃度が低下して二酸化炭素濃度が上がり、二酸化炭素濃度が下がったことで扁桃体が危険を察知して動悸、過呼吸が起こります。日頃から考え方がネガティブな人が睡眠時パニック症外になりやすいとされています。

心臓病

血液を循環させるための心臓や血液や血管にダメージがあると息苦しさを感じるようになります。

日中は忙しくてなかなか症状を実感できていなくても、寝る時に体を横にすることで普段よりもたくさんの血液が心臓に流れてきて心臓に負担がかかると息苦しかったり、胸の圧迫感、心臓の鼓動が激しくなるという症状を感じて眠れなくなることがあるのです。

不整脈がある場合は息苦しいだけでなく動悸や胸の痛みがありますが、酷い場合は意識不明や心停止になることもあります。心不全や心筋梗塞になると心臓機能が下がることで血液循環が悪くなり肺に水が溜まったり呼吸困難になります。

このような重病の場合は、何となく息苦しいという症状ではなく、痛みがあったり、息ができないほど苦しいという具合になります。

しかし病気の前兆である場合は、何となく息苦しくて眠れないという時もありますので注意してください。

自律神経失調症

心や体のストレスが大きくなると自律神経が崩れます。

自律神経が乱れると体の健康状態が一気に悪くなり、頭痛、胸痛、疲労感、息切れなど様々な症状が起こり、眠ろうとしても何となく息苦しいという症状もそのひとつです。

気管支ぜんそく

気道に慢性的な炎症があって気道が狭くなったり、広くなったりして、ゼーゼーという音を出しながら呼吸をしたり、咳、たん、息切れという症状があります。気管支ぜんそくは夜間や早朝に症状が重くなることが多いです。

自律神経の副交換神経は気道を狭くし、交感神経は気道を広くしますので、夜間になるほど副交換神経が活発になることで息苦しくなります。

慢性閉鎖性肺疾患(COPD)

タバコの煙によって気管支や肺の肺胞が破壊されることで炎症が起きる病気です。

咳、たん、息切れなどを起こしますが、夜間になると副交感神経が優位になることで気管支が狭くなることで呼吸が苦しくなります。

息苦しくて眠れない時の対処法

息苦しくて眠れない時の対処法

寝るときの姿勢は横向きが良い?

息苦しいと感じている人の寝方は、できるだけ呼吸するための障害が少ない体性で眠るようにすることが大切です。うつ伏せ寝は息苦しくなるので避けます。

また、本来は仰向けで眠った方が呼吸しやすく内臓も圧迫しないので安眠できるのですが、息苦しさを解消することを考えると横向きに眠る方が気道の広さを確保できるので呼吸が楽になるでしょう。

ただし、個人差があるので横向きの体性が嫌いという人もいますし、片側だけが圧迫されることで手がしびれたり、背骨が歪むことで腰が痛いという人もいます。仰向けで寝てもまだ息苦しいと感じる人は横向きを試してみると良いでしょう。

抱き枕やクッションを利用して体の一部分に体重がかからないように工夫することも大切です。

睡眠時無呼吸症候群の人の対処法

睡眠時無呼吸症候群の人に多いのが太りすぎです。このため、まず太っている人は体重を落とす努力をしてみましょう。

栄養をしっかり摂りながらカロリーをカットした食事をしたり、規則正しい生活をする、適度な運動をするという理想の生活心がけることが大切です。

また、お酒を飲むと筋肉が弛緩することで気道が狭くなり息苦しくなったり、いびきをかきますのでお酒の量を控えるようにします。気道を確保するという意味では、仰向けよりも睡眠時無呼吸症候群の人は横向きで寝た方が楽かもしれません。

元々鼻炎などを持っている人は口呼吸で寝ているという人も多いのですが、口呼吸は鼻呼吸の時よりも咽頭が狭くなって上気道がつまりやすいので息苦しくなりますからできるだけ鼻呼吸できるようにすることも重要です。

睡眠時無呼吸症候群は放置していると重症化することもあるので専門の医療機関を受診して早期に治療を行うようにしましょう。

更年期障害の人の対処法

更年期障害で寝る時に息苦しいと感じる場合、その原因も様々です。特にホルモンバランスが乱れていることが原因なので自律神経が乱れて動悸や息苦しさの症状が出ます。

また、50歳前後の年齢は過労や精神的なストレスを抱えている人も多く、ストレスによって息苦しさを感じていることも多いようです。

寝ている時に息苦しいと感じたらゆっくり深呼吸をして精神を落ち着かせることが大切です。特に吐く息に気をつけてゆっくりと長時間かけて吐きます。

寝る時は胸式呼吸よりも腹式呼吸する方がリラックスして落ち着くので試してみてください。基本的に寝ている時は腹式呼吸になっているはずですが、ストレスを抱えている人は胸式呼吸になりやすいから意識することが重要です。

女性の更年期障害の場合、胸が痛くて息苦しいということもあります。胸の痛みを伴う息苦しさである場合は、狭心症であることもあるので早めに医療機関を受診しましょう。

睡眠時パニック症の場合

眠っている時に不安や恐怖でパニックになって息苦しくなったり、過呼吸になるので呼吸を整えることが大切です。過呼吸になっているという場合は、血液中の酸素が多すぎるので安静にして10秒ほど息を止めた後、ゆっくり呼吸します。

自分ではなかなか対処出来ない時は専門の医療機関を受診しましょう。薬物療法として抗不安薬を処方されることが多いようですし、医師と対話する認知行動療法で考え方をポジティブにすることが有効です。

ストレスをなくす

病気でもないのに寝る時に息苦しさを感じるならば精神的なストレスを抱えていることが考えられます。ストレスのない生活と言うのは非常に難しいですが、できるだけ気持ちを楽にすることが大切です。

音楽を聴いたり、お風呂にゆっくり浸かったり、好きな趣味でストレスを発散するなどが有効です。

自律神経失調症の人の対処法

精神的にストレスを抱えている人が自律神経失調症になりやすいので、ストレスをなるべく感じないようにすることが大切です。できるだけ楽観的に物事を考えるようにしたり、視野を広げたりするようにすると良いでしょう。

また、不規則な生活をしていると体内時計が狂ってくることで自律神経が乱れてきます。息苦しくてなかなか眠れないかもしれませんが、規則正しい時間で生活するようにしましょう。<

眠れないことで不安を感じると一層息苦しさを感じたり、ストレスを強く感じます。医療機関で睡眠薬や睡眠導入剤などを処方してもらって眠りやすくするのも良い方法です。

眠れない、不安になる、息苦しい、心配…と言う具合に悪のスパイラルに入ってしまうとなかなか自律神経失調症も治りませんので早めに専門医に相談してみてください。

まとめ

仰向けに寝ているのに息苦しくて眠れない場合は横向きに眠って気道を確保するようにしてみましょう

寝る時になんとなく息苦しさを感じる人は、寝る姿勢に問題がある場合と身体的、精神的に疾患を抱えている場合に分かれます。まず、仰向けに寝ているのに息苦しくて眠れない場合は横向きに眠って気道を確保するようにしてみましょう。

それでも息苦しいという場合は病気が潜んでいることがあるので自分では対処出来ない可能性が高くなります。早目に睡眠外来や心療内科などの医療専門機関を受診してみましょう。

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