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あなたの不眠症の症状は?簡単チェックリスト

  • 最終更新日:2018.10.23
  • 公開日:2016.09.09

「なぜだか、最近寝付けない」「寝てはいるものの、よく熟睡できていない」「寝てもすぐに目が覚めてしまう」と言った症状はありませんか?

「もしかしたら不眠症?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

不眠症は20代や30代から発症する方が多く、年を重ねれば重ねるほど症状を訴える方の増える睡眠障害の一つです。

「そのうち眠れるはず」「単によく眠れないだけ」と軽視している方も多いようですが、不眠症は放っておくと危険です。

眠れないことで、体力が奪われ、日常生活が送れないと言った症状をはじめ、他の病気を招く要因となります。

また、体だけでなく、毎日眠るかどうか心配になり、ますます不眠を悪化させてしまうという負のスパイラルに陥ってしまうケースも多く、精神的疾患に発展してしまうこともあります。

ですので、まずは自分が不眠症かどうか知ることがとても重要なのです。

アテネ不眠尺度でセルフチェック!

WHO(世界保健機構)が発案し、設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」により作られた不眠症チェックの基準があります。

アテネ不眠尺度(AIS)と言うもので、世界共通の不眠症判断法に基づくチェックシートです。

病院に行き診察をしてもらい判断を仰ぐこともできますが、主な不眠症診断は問診から始まるため、自分で状態や症状を把握しておくことが大切と言えます。

まずは自分が「本当に不眠症なのか?」チェックしてみましょう。

<チェック方法>
・過去1か月の間、最低3回以上経験した項目を選んでください。
・質問に対する答えの合計点で、診断します。

すべての質問に答え、答えに記載してある点数の合計を出してみましょう。

不眠症かどうか、チェックをしてみよう!

以下の8つの質問に答えてその合計点数を出してみましょう。

1. 寝床に入ってから、実際に眠りにつくまでどの位時間がかかりましたか?
【0】いつも寝つきは良い
【1】少し時間がかかった
【2】かなり時間がかかった
【3】非常に時間がかかった。または眠れていない

2. 寝ている間、もしくは夜間、目は覚めましたか?
【0】目は覚めなかった もしくは目が覚めたが、すぐに眠れた
【1】目が覚めて少し眠れなかった
【2】目が覚めて、かなり眠ることができなかった
【3】目が覚めてしまい深刻な状態である。もしくは全く眠れていない

3. 起きるはずの時間より早く起きましたか?
【0】いつも通りの時間まで寝ていた
【1】少し早くに起きてしまった
【2】かなり早くに起きてしまった
【3】非常に早い時間に起きてしまった。もしくは全く眠れていない

4. 夜と昼(昼寝)も含めて睡眠時間は足りましたか?
【0】十分な時間寝ている
【1】少し足りないと感じている
【2】かなり足りないと感じている
【3】全く足りていない。または全く寝ていない

5. 寝ている間の睡眠の質はどうですか?
【0】満足いく睡眠の質だと思う
【1】少し不満がある
【2】かなり不満がある
【3】非常に不満がある。または眠れなかった

6. 昼間の気分はどうですか?
【0】いつも通りで快適
【1】いつもより、少し調子が悪い
【2】いつもより、かなり調子が悪い
【3】非常にだるく、調子が悪かった

7. 昼間の体と精神の活動状況はどうでしたか?
【0】いつも通り活動的だった
【1】少し活動が低下していた
【2】かなり活動が低下していた
【3】非常に活動が低下していた

8. いつもより早く目が覚めたとき、その後眠れないことがありましたか?
【0】全くなかった
【1】少しだけあった
【2】かなりあった
【3】全く眠れなかった

診断結果

さてあなたは何点だったでしょうか?一緒に結果を見てみましょう。

1点から3点
睡眠は十分にとれています。不眠症を疑う必要はまずないと言えるでしょう。

4点から5点
不眠症の疑いがあります。今後の状況を見ながら、再びセルフチェックをしてみましょう。不眠症を悪化させないためにも、不眠症対策を行っていくといいでしょう。他の症状などが出てくるようであれば、早めに医師に相談することも大切です。

6点以上
不眠症の可能性が極めて高いと言えるでしょう。不眠症対策を今すぐ始める必要があります。また、症状によっては改善のための治療が必要かもしれません。

心配なようであれば、一度医師による診察を受けてみるといいでしょう。

不眠症の可能性があった場合には?

不眠症の疑いがある場合、もしくは不眠症の可能性が高いとの診断結果が出たようであれば、やはりその睡眠障害を改善させていくことが必要になってきます。
睡眠は人間にとって必要不可欠のものです。

不眠症の可能性だったけれど、今のところ何の問題もないという方もいると思いますが、睡眠量が足りていないと、やがてそのつけが体や精神に影響を及ぼし始めます。

ただ眠ることができないから不眠症と言うわけでもありませんが、不眠症の原因は様々あるため、安易な判断は危険です。

悪化してしまうと改善まで多くの時間を要することも少なくありませんので、できるだけ早めに対処していくよう心がけましょう。

不眠症の4つの症状タイプを知って改善を目指そう

不眠症の症状は、入眠障害、中途覚醒、早期覚醒、熟眠障害の4つのタイプに分けることができます。自分はどのタイプの不眠症であるかによって、その症状や原因、改善策は異なります。

まずは自分の症状と比較して、どの障害タイプにあてはまるかチェックシートを使って知ることから始めてみましょう。

それでは、タイプごとのチェックシートを見ていくことにしましょう。あてはまる項目を一番多く占めているところがあなたのタイプになります。

<入眠障害>
布団に入っても30分以上眠ることができない。
寝ようと思っても目が冴えてしまう。
布団の中で色々なことを考えてしまう。
コーヒーを常用している。
嫌なこと、悩みなどがある。
夜更かしすることが多い。

<中途覚醒>
お酒を常用している。
夜、まめにトイレに行く。
寝ているときに、足がムズムズすることがある。
悪い夢を見て起きてしまうことがある。
夜トイレなどで起きることが、1週間に3回以上ある。
寝ているのに目が覚めることが毎日2回以上ある。

<早期覚醒>
起きる予定時間より早く目が覚めてしまう。
早く目が覚めたのに、再び寝ることができない。
まだ眠いのに、朝早く目が覚めてしまう。
夜遅く寝た日でも早く起きてしまう。
自分は単なる早起きだと思っている。

<熟眠障害>
少しの物音で目が覚めてしまう。
激しいいびきをかく。もしくは大きないびきをかいていると言われることがある。
眠りが浅いと感じることがある。
寝てはいるが、日中に眠気に襲われる。
寝ていて無呼吸なことがある。または言われる。
寝ているのに十分寝た感じがしない。
寝ているはずなのに、疲れがなかなか取れない。
夢をしょっちゅう見る。

一番自分の症状が多くあてはまったのはどのタイプだったでしょうか?

該当の多かったタイプがあなたの不眠障害になります。それぞれの障害の特徴を見ていくことにしましょう。

睡眠障害タイプ別 症状の特徴

入眠障害

入眠障害とは、寝床に入ってもなかなか眠りにつくことのできない症状の不眠症です。

人は平均布団に入ってから約14分で入眠すると言われていますが、眠るまでに30分から1時間以上かかってしまうという方はこの入眠障害と言えるでしょう。

夜遅くまで起きているという方も、もしかしたらこの入眠障害かもしれません。

単なる夜型で片付けられないケースもありますので、悪化する前に対策を考えてみるといいでしょう。

中途覚醒

中途覚醒の症状は、いったん寝てもすぐに目が覚めてしまうというタイプの不眠症です。

寝ている間2~3回以上起きてしまうというのが代表的な症状となります。トイレに頻繁に行くという方も中途覚醒タイプと言えるでしょう。

すぐに眠れているうちは問題ありませんが、いったん目が覚めてしまうとなかなか寝付けないとなれば、深刻です。

重症になってくると、朝まで眠ることができないということもあります。お酒やストレスなどが関係して、症状を引き起こしている場合もあります。

早期覚醒

早期覚醒の症状は、まだ起きるはずの時間ではないのに目が覚めてしまうタイプの不眠症です。

お年寄りは早起きなどと言いますが、この早期覚醒の不眠症に陥っている場合も実は多いのです。

「まだ起きる時間でもないのに早起きしてしまう」ことが頻繁にあるようであれば要注意です。

睡眠を十分にとることができないと、体力を回復させることも難しくなります。

自分は早起きだからと思っている方も早期覚醒の不眠症かもしれません。この症状は中高年のうつ病にも多い症状です。

熟眠障害

熟眠障害の症状は、眠れないタイプの不眠症ではありません。

寝ているはずなのに朝起きて体が疲れている、よく眠れた感じがしないなどの症状がある場合は熟眠障害を疑ってみるといいでしょう。

このタイプの方の中には激しいいびきをかくこともあり、無呼吸症候群などの深刻な病を患っているケースも少なくありません。

睡眠の質に問題を抱えているタイプの不眠症です。

まとめ

いかがでしたか?自分の不眠症の状態を大まかに把握することができたと思います。それぞれの不眠症障害によって原因となるものも違えば、その特徴も異なります。

また、不眠障害ごとに克服する方法も違ってくるため、それぞれの不眠症障害に合った対策を始めていくことが大切です。

自分の症状に合わせた生活習慣の見直しを始めていきましょう。

障害ごとの原因と対策ページで詳しく解説しています。あなたの不眠症のいち早い改善法を見つけてみましょう。

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