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使う前に知っておきたい!睡眠薬(睡眠導入剤)の7つの基本知識


眠れない日が続いたり、眠っても夜中に何度も目を覚ましてしまうという不眠症の症状は日常生活にも支障をきたしてきますので非常に辛いものです。

そんな時、睡眠薬を利用することで不眠症が改善されるなら・・・と睡眠薬の服用を試してみようかな?と考えている人も多いはずです。

しかし、睡眠薬には何となく副作用などの悪いイメージがどうしてもあることが不安で服用に二の足を踏んでしまう人もいます。

現在の睡眠薬は安全なのでしょうか?また、どんな症状の人が睡眠薬を利用しているのでしょうか?

 

1、どれくらいの人が不眠症で悩んでいるの?

 

不眠症に悩む日本人は年々増え続け、およそ国民の2割以上の人が不眠の症状に悩んでいると言われています。

不眠症は高齢になるにしたがって多くなっていきますので、高齢者ではそれ以上の割合の人が不眠に悩んでいます。

高齢者は不眠症の中でも、朝早くに目覚めてそれ以降眠る事ができない早期覚醒や夜中に何度も起きてしまう中途覚醒の人が特に多くなります。

日本人の人口が約1億2000万人であると考えると、約2500万人ほどが不眠に悩んでいるということはもはや国民病であると言えますが、性別で見てみると、意外にも女性の方が不眠症に悩む人が多いのが特徴です。

会社での人間関係や悩み事が多いと思われる男性よりも女性の方が不眠の原因となるうつ病になる人が多かったり、ホルモンバランスの関係で不眠になったり、幸福を感じる脳内物質であるセロトニンの分泌が不足しやすいのが女性であるということが原因であると考えられます。

 

2、どれぐらいの人が睡眠薬を飲んでいる?

 

不眠に悩む国民が2500万人以上いるとされていますが、不眠を解消するために睡眠薬を服用している人はそのうちの2割弱である約400万人であると言われています。

不眠症の自覚があっても8割の人は睡眠薬の使用はしていないという状態です。

睡眠薬の使用率は不眠の症状悩んでいる人の多い高齢者ほど高いとされています。

 

3、睡眠薬をどうして飲まない?

 

不眠に悩んでいる人が多い国であるにも関わらず、実際に不眠症の薬を飲んでいる人は国民全体の約4パーセントであるというのは、睡眠薬を利用している人が少ないのではないのかという印象を受けます。

不眠症の症状がありながら睡眠薬を服用しない人はどうして服用しないのでしょうか?

それはやはり、睡眠薬に対する副作用の不安や依存してしまうのではないかという悪いイメージが払拭できないことに理由があるのだと思います。

睡眠薬を服用することで不眠の症状は軽くなりますが、イメージどおり睡眠薬の依存症になったり、睡眠薬がないと眠れなくなったり、記憶障害などの副作用をもたらすというデータもあり服用方法を間違えると人体に害を及ぼす危険もあるのは確かです。

医師や薬剤師など専門家の指導の元に服用することが大切になってきます。

 

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>> 使う前に知りたい睡眠薬(睡眠導入剤)の種類と副作用

 

4,睡眠薬は薬局で買える?

 

毎日何だか眠れないので睡眠薬を飲んでみようかなと思うけれども、特に体調が悪いわけでもないから病院にいくのは面倒だな・・・普通の薬局やドラッグストアで睡眠薬を買うことができるならば便利だなと思っている人は多いと思います。

しかし、残念ながら睡眠薬というものは市販薬として薬局やドラッグストアなどで購入することは出来ません。

市販薬として睡眠薬はありませんし、睡眠薬は医療用医薬品に分類されますので医師の処方箋がないと手に入れることが出来ないのです。

睡眠薬は効果が高い反面、副作用の危険もあるので市販薬として簡単に購入することが出来ないのです。

しかし、睡眠薬を薬局で見たことがあるという人がいると思いますが、薬局で売っているのは睡眠薬ではなく睡眠改善薬というもので睡眠薬とは成分も異なります。

 

5,睡眠薬と睡眠改善薬の違いとは?

 

不眠などの症状で病院の医師が処方するのが睡眠薬であるのに対して、市販薬として十数年前から薬局で入手可能になったのが睡眠改善薬と呼ばれるものです。

睡眠薬と睡眠改善薬は全く成分も異なり、体に対するメカニズムも違います。

国内に出回る睡眠薬として有名なものに、ハルシオンやマイスリーというものがありますが、睡眠改善薬として代表的なものはエスエス製薬のドリエルや武井薬局のナイトール、大正製薬のネオディなどがあります。

睡眠薬のハルシオンやマイスリーは脳内の中枢神経の活動を抑えて睡眠に導きます。

特に脳内物質のドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどに働きかけるという構造になっていますが、ドリエルなどの睡眠改善薬はヒスタミンという脳内物質です。

ヒスタミンは脳の覚醒作用がありますが、覚醒作用を睡眠改善薬が抑制するために眠気が起こります。

睡眠薬は不眠症など眠れない症状が続いているという人に対して処方するものであるのに対して、睡眠改善薬は重要な日の前日に寝付けないときや、海外出張の時差ぼけで眠れない時など一時的な不眠症状のための薬です。

長期的に不眠症などに悩んでいる人が眠るために飲む薬は医師による処方箋がないと購入できません。

 

6,睡眠薬を処方してもらうのは何科に行く?

 

眠れないという不眠症には原因が多く考えられます。

悩みや恐怖、不安などで眠れないとう場合は精神科や心療内科などを受診して、不眠の症状を訴えると高い確率で睡眠薬が処方されます。

不眠症が現代病となった今、国内では睡眠障害を専門にしたクリニックが増加しています。

「○○睡眠クリニック」というような病院が近くにあれば、専門医がいるので睡眠薬を処方してもらえます。

また、何科で診察してくれるのか分からない場合は、地域の総合病院の受付などで相談して受診科を選定しましょう。

大きな病院だと睡眠外来や睡眠科という専門科があります。

また、普通の内科でも眠れないということを訴えると、簡単に睡眠薬を処方してくれます。

睡眠薬の種類は様々ですが、最初は少量で弱いものから試しながら処方されます。

しばらく服用しても不眠が改善されないのであれば徐々に薬の量を増やしてくれたり、より効果の高い薬に処方を変更してもらえます。

 

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>>不眠症・睡眠障害かな?と思った時、病院の何科にいくべきかのまとめ

 

7,睡眠薬は大きく分けて2種類ある

 

睡眠薬には、なかなか眠りに入ることの出来ない入眠困難タイプの不眠症に効くものと、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒タイプの不眠症に効くものの2種類があります。

寝つきを良くする睡眠薬は一般的には睡眠導入剤といわれるもので、即効性があり短時間のみ効果を出す薬です。

中途覚醒型の不眠症には作用時間が長い睡眠薬を処方します。

不眠の症状は様々ですので、どのような不眠の悩みがあるのかということを専門の医師に相談すると的確な睡眠薬を処方してくれます。

 

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>>ドリエルの効果と副作用について正しく知りたい

 

まとめ

 

眠れないという不眠の症状に悩んでいる場合は、睡眠薬など薬の力を借りて良質の睡眠を取ることも効果的です。

あまり深刻な不眠の症状ではなく短期間の睡眠障害のときは薬局で購入可能な睡眠改善薬が効果をあらわす時もあります。

しかし、長期に渡る不眠でなかなか眠れないという辛い状態が続く時は睡眠の専門科がいる病院や精神科などを受診して睡眠薬を処方してもらいましょう。

睡眠薬は長期間強い薬に依存していると副作用などがあらわれることもありますので、医師の処方どおりに服用することが大切です。

しかし、昔に比べると薬の進化でより副作用の少ない良質な薬もあります。睡眠薬に対して拒否感を持っている人はまだまだ多いですが、個人の症状にあったものを適量服用することで不眠が大きく改善されます。

深刻な不眠症になる前に是非専門医に相談して適切に睡眠薬を利用することも大切です。

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