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美肌を手に入れる睡眠ゴールデンタイムとは?

  • 最終更新日:2017.03.07
  • 公開日:2017.01.06

女性にとって美肌であると言うことは何より嬉しいことです。

美肌について常に関心を持っている方も多いと思いますが、納得いく美肌を手に入れることは難しいことです。

化粧品やエステなどを駆使して美肌をGETするという方法ももちろんありますが、美肌には毎日の睡眠が非常に深く関わっているのです。

しかも、単に睡眠時間を確保するだけでなく、美肌になる睡眠ゴールデンタイムの時間帯に眠ることが大切です。

美肌になる睡眠ゴールデンタイムについて詳しく見ていくことにしましょう。

 

睡眠不足と肌トラブル

 

赤ちゃんのようなすべすべで透明感のあるモチモチ肌に女性は憧れます。

それほど美しい肌を維持するのは難しいということの裏返しではないでしょうか?体調が悪かったり、食生活が乱れたり、不規則な生活をするとすぐに肌荒れを起こしますが、中でも睡眠不足が続くと顕著に肌や顔に影響が出ます。

このことからも睡眠不足が肌トラブルを招くということが分かります。

睡眠には美肌を作る色々な秘密があると考えられますが、その一番の要因は、「成長ホルモン」です。

しっかり睡眠することによって成長ホルモンが正常に分泌されて肌のトラブルを解消してくれるので美肌を作るのです。

睡眠不足であると肌の細胞のメンテナンスをする成長ホルモンが分泌されないので肌トラブルが解決できずに肌荒れを起こします。

美肌に睡眠は欠かせない存在なのです。

 

成長ホルモンとは

 

人間の体内には様々なホルモンが存在していますが、成長ホルモンはその名の通り、子供を大人へ成長させるホルモンとして知られています。

このことからも子供や大人への途中段階である思春期の頃にだけ成長ホルモンが体内にあるというイメージを持っている方も多いことでしょう。

成長ホルモンとは脳の脳下垂体というところから分泌されていますが、成長期を終えた大人になるとその分泌量は減ることになります。

ですが、大人になってもちゃんと体内に存在しており、臓器や筋肉や脂肪などの様々な器官で行われる代謝を促進する役割を持っています。

子供の頃は主に身長を伸ばすという働きばかりが注目されるホルモンですが、その他にも疲労した体を回復させたり、破損した身体の組織を修復したり、再生する働きがあります。

美肌づくりにはもちろん、怪我や筋肉疲労が回復するのも成長ホルモンの働きのおかげです。

また、身体の中の病原体や病気に対する抵抗力や免疫力をつける働きもあります。

 

成長ホルモンと美肌

 

大人の体内にある成長ホルモンの働きは主に身体の組織の再生や修復ですが、肌に受けたダメージを回復するのもこの成長ホルモンの役目です。

成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されるので睡眠時間が短かったり、就寝時間が遅かったりして睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌量が減り、肌の再生ができません。

紫外線などによる肌細胞へのダメージを再生することをターンオーバーと言いますが、ターンオーバーが上手くできずに古くなった角質が肌に残ることになります。

古い角質が肌に残ることによって肌の透明感がなくなり肌がくすんだり、シミ、しわ、吹き出物などの肌のトラブルが出ます。

睡眠不足になると成長ホルモンが分泌されないことによって肌のターンオーバーのリズムが狂い肌のトラブルを抱えます。

美肌を作るためには睡眠をとって成長ホルモンを分泌することが大切なのです。

 

ゴールデンタイム

 

肌の細胞を活性化させ再生し、肌を美肌へと導くために大きな役割を果たすのが成長ホルモンです。

成長ホルモンは1日中分泌されますが、特に多く分泌されるのが夜の10時から翌朝の2時頃だと言われています。

この成長ホルモンが多く分泌される4時間ほどの間にぐっすり眠ることによって、より多くの成長ホルモンの分泌を促すことになるので、この時間帯を睡眠ゴールデンタイムと呼んでいます。

このゴールデンタイムに睡眠をとることは美肌だけでなく、体調を整えるためにも非常に有効ですし、まだ若い成長過程にある人にとっては身長を伸ばすために不可欠な睡眠の時間となります。

睡眠はいつでも眠れば良いというわけではなく、美肌づくりや身体を回復するために効率的なゴールンデンタイムという時間帯に眠る必要があることを頭に置いておくことが大切です。

 

睡眠ゴールンタイムに眠れない人はどうする?

 

美肌を作り保つためには成長ホルモンが多く分泌される夜の睡眠が欠かせません。

特に夜の10時から翌朝2時頃までの4時間は成長ホルモンが1日のうちで一番多く分泌されるゴールデンタイムとされているのでぜひ積極的に睡眠をとりたいものです。

しかし、現代社会において、夜の10時に就寝できる人は一体どの位いるのでしょうか?

小学生ならともかく、中学生ともなれば学校や勉強に追われ夜の10時に就寝することも非常に困難になります。

社会人として働く人は夜の10時などまだ職場いるという人も決して珍しくないでしょうし、就業時間が不規則な人や夜勤勤務がある人などは夜の10時から翌朝2時などは働いている場合もあります。

ではこのような睡眠のゴールデンタイムに睡眠を取ることができない人は美肌は諦めなくてはいけないかというとそういうわけではありません。

睡眠のゴールデンタイムに眠ることは非常に有意義で理想的ではありますが、成長ホルモンは就寝直後から3時間ほどの間に多く分泌されることが分かっていますので、睡眠ゴールンタイムと睡眠時間帯がずれてしまった場合でも就寝後3時間をぐっすり深い眠りにすることが大切になってきます。

仕事上の事情で夜に眠れないという人でも就寝後3時間をぐっすり眠ることができれば成長ホルモンが分泌されますので、睡眠ゴールデンタイムにこだわる必要はありません。

 

女性ホルモンとの関係とは?

 

女性の美肌には成長ホルモンだけでなく女性ホルモンの存在も不可欠です。

女性の美しさと健康には女性ホルモンの分泌量とバランスが非常に深く関係しています。

女性ホルモンは1日中分泌されていますが睡眠時の眠りが深いノンレム睡眠の時に多く分泌されるとされています。

睡眠中は浅い眠りであるレム睡眠と深い眠りであるノンレム睡眠が交互にあらわれて眠りのサイクルを作っていますが、ノンレム睡眠がより深くなることで眠りの質が上がります。

理想としては睡眠ゴールデンタイムにしっかり眠り、その間のノンレム睡眠を深く眠ることがポイントです。

睡眠ゴールンタイムに眠れないと言う人は寝始めの3時間のノンレム睡眠を深くすることで質の良い眠りになり女性ホルモンが多く分泌されますので、その時間に着目しましょう。

女性ホルモンは分泌を増やすことも大切ですが、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンバランスも美肌づくりに大切です。

月経が始まってから排卵期まではエストロゲンが増加してきて肌の調子も整い、体調も一般的には良い状態が続くのですが、排卵期を過ぎるとプロゲステロンが急激に増加してきて女性ホルモンのバランスが崩れやすい状態になるので、体調を崩したり、肌が荒れたりします。

女性ホルモンの分泌量を増やすだけでなく、そのバランスを整えることにも意識をおいていけるといいでしょう。

 

睡眠ゴールデンタイムにぐっすり眠るために

就寝時間を一定にする

人間の体は個々の体内にある体内時計によって制御されています。

体内時計というのは思っている以上に敏感で正確に動くものです。体内時計さえ正確に働いていれば、健康を維持することもできますし、美肌を手に入れることもできます。

しかし、体内時計というものを正確に働かせるためには生活のサイクルを一定化し、就寝時間や起床時間などの柱となる時間軸を決めて行動することが大切です。

美肌のためには睡眠のゴールデンタイムである時間に眠る事も大切ですが、入眠する時間を一定にすることも大切です。

睡眠ゴールデンタイムに入る夜の10時に眠れない人は、できるだけ早く眠るようにすることや就寝時間を決めましょう。

このことによって体内時計がしっかり作動することになり体調も整います。

 

早起きをする

睡眠にはメラトニンというホルモンが重要です。

メラトニンの分泌が少ないと質の良い睡眠ができないということがわかっています。

メラトニンは夜にしか分泌されないホルモンですが、メラトニンの材料となる物質にセロトニンというものがあります。

セロトニンがなければメラトニンという睡眠ホルモンが作られないので睡眠にはメラトニン同様セロトニンも非常に重要になってきます。

セロトニンを多く分泌するためには朝にしっかり起きて朝の太陽をたくさん浴びることが最も大切であるとされています。

また、日中にしっかり活動をしたり、色々な人のコミュニケーションを取ることでセロトニンは多く分泌されます。

夜にしっかり寝るためには朝早起きをしてしっかり活動することが大切です。

美肌のためには太陽の光に当たるということを避ける人も多くいますが、決まった時間に部屋のカーテンを開けることでも十分なメラトニンやセロトニンを分泌させることも可能です。

UVケアを行いながら、活動的な生活を送って美肌を手にいれましょう。

 

適度な運動をする

睡眠に欠かせないメラトニンの材料となるセロトニンを分泌するためにも、肌のターンオーバーのリズムを整える成長ホルモンを分泌するためにも、質の良い深い睡眠をするためにも適度な運動をすることが非常に大切です。

本来は日中に適度に体を動かして運動することがポイントとなってきますが、日中に忙しくて運動できないと言う人は夜になって運動してもかまいません。

適度な運動によってセロトニンの分泌を促すだけでなく、血流を良くしたり、ストレスの発散によって精神的に安定したり、自律神経を整えることにもなります。

ただし、極端には激しい運動はかえって体力を消耗しますし、神経を興奮させて眠りには向かない状態になります。

就寝する時間の1時間ほど前までには運動を終えるように時間をコントロールすると良く眠れます。

 

入浴する

深く睡眠したり、入眠をスムーズにするためには体を温めて血流を良くすることが大切です。

入眠するためには一度上がった体温をグッと下げることが大切になりますので、体を一度芯から温めることが大切です。

あまり早い時間に入浴するとせっかく上がった体温が冷えて冷たくなってしまうので効果が薄くなってしまいます。

良質の睡眠をとるためには就寝の1時間ほど前にゆっくり入浴することが効果的です。

入浴することによって自律神経が整いますし、交感神経から副交感神経への移り変わりもスムーズになります。

睡眠には交感神経を鎮めることも大切です。また、入浴の時にラベンダーなど安眠効果のあるアロマオイルを垂らすことによって精神が落ち着きますのでぜひ活用してみましょう。

 

アルコールは避ける

睡眠を美肌に役立てるためには睡眠ゴールデンタイムに就寝することも大切ですが、入眠誤時間からをいかに良質の眠りにするかということも重要です。

特に入眠後すぐに訪れる深い眠りであるノンレム睡眠時の眠りの深さが深いほど成長ホルモンが多く分泌されます。

最初のノンレム睡眠が訪れるタイミングは入眠後30分から1時間後ほどになります。

本来成長ホルモンを多く分泌させるためには、この時間帯にできるだけ深い眠りに到達していたいのですが、就寝前にアルコールを体内に入れてしまうとによって深い眠りに到達できなくなってしまいます。

よくアルコールを寝酒として就寝前に飲むとぐっすり眠る事ができるとして寝酒を習慣にしている人もいますが、就寝前のアルコール摂取はスムーズな入眠には確かに効果がありますが、質の良い深い眠りには逆効果です。

アルコールが体内に入ると血液中のアルコールを体外に排出しようと身体が反応することによって身体は本来の休息をとることができずアルコール排出のために稼動し続けます。

脳が本来の休息をとることができないので深いノンレム睡眠の状態になれないことでアルコールを摂取した日は夜中に何度も起きたり、朝早く目覚めてしまうという状態になります。

美肌を心がける場合には、眠る前のアルコール摂取を避けましょう。

 

関連記事
>>寝酒は不眠症の解決に効果がない?アルコールの飲み過ぎと不眠の関係

 

まとめ

 

肌トラブルのない美しい肌を作り保つためには、肌のターンオーバーのリズムを整える成長ホルモンの分泌が不可欠です。

成長ホルモンは1日のうち睡眠時間に多く分泌され、睡眠中の夜10時から翌朝2時頃までの間に一番多く分泌されています。

このためこの時間帯は睡眠のゴールンデンタイムと呼ばれています。ゴールデンタイム前にしっかり眠りにつき、この時間帯に質の良い睡眠を取る工夫をして美肌を心がけていきましょう。

また、ゴールデンタイムに眠ることが無理な場合は、ゴールデンタイムにこだわらず、できるだけ早く就寝し入眠から3時間ほどに深い質の良い眠りを取れるよう心がけましょう。

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