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市販の睡眠改善薬は安全?知っておきたい効果と副作用

  • 最終更新日:2017.03.07
  • 公開日:2016.11.01

寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めてしまって充分に睡眠がとれていないと感じていても、わざわざ病院にまで行きたくないな・・・と考えている人は多いと思います。

そんな人は不眠治療の第一歩として、街のドラグストアなどで手に入る睡眠改善薬で不眠の症状を少しでも改善することをおすすめします。

睡眠改善薬というのはどのようなものなのでしょうか?安全面などは特に心配ですよね。

その効果だけでなく、副作用についても見ていくことにしましょう。

 

睡眠改善薬とは

 

睡眠薬という言葉は聞いたことがあっても、睡眠改善薬という言葉はあまり聞きなれないかもしれません。

睡眠改善薬というのは医師の処方がなくても薬局やドラッグストアなどで普通に手に入る睡眠を改善させるための薬です。

睡眠薬というものは医師の処方がなくては手に入れることができず、不眠症の治療薬として用いられるのに対し、睡眠改善薬というのは慢性的な不眠症ではなく、一時的に寝つきが悪いというような症状のときに服用するものです。

一時的な不眠というのは、精神的な疾患のある人などが良く陥るような症状で慢性的に眠れないというものではありません。

 

どんな時に睡眠改善薬を使用するのが良いのか

 

睡眠薬を使用するのは、精神疾患などが原因で長期間に渡って睡眠が充分取ることができないという場合です。

それに対して、睡眠改善薬は長期的にではなく、一時的に睡眠が取れないという場合に使用するのに適しています。

具体的に言うと、眠れてはいるが起きた時にすっきりせず、ぐっすりと眠った感じのない場合や身体に疲労感が残る場合、近日中に重要な日があり、その事で精神の緊張状態が続きなかなか寝付けない場合、しっかり眠る事ができていないので昼間に眠く集中できない場合などです。

いずれにしても不眠の期間が短期間で症状も比較的軽い場合に睡眠改善薬を利用すると良いでしょう。

 

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>> 使う前に知りたい睡眠薬(睡眠導入剤)の種類と副作用

 

睡眠改善薬の効果

 

睡眠改善薬は抗ヒスタミン薬の催眠作用で眠気を起こし、一時的な不眠を改善するものです。

抗ヒスタミン薬とはヒスタミンという物質が起こすアレルギー反応を抑制するもので、よく花粉症や鼻炎などの季節性や通年性のアレルギー症状に用いたり、蕁麻疹やかゆみなどを伴う皮膚疾患にもよく使われます。

アレルギー反応を抑えるヒスタミンを脳内で抑制するために、眠気が出たり、集中力がなくなったり活動力が下がったりという副作用が出ますが、この副作用を利用したものが抗ヒスタミン薬の睡眠改善薬です。

代表的な睡眠改善薬のほとんどに抗ヒスタミン薬である塩酸ジフェンヒドラミンという成分が入っています。塩酸ジフェンヒドラミンの副作用である眠気を効果として利用しているというわけです。

塩酸ジフェンヒドラミンを含む睡眠改善薬は浅い睡眠を促しますが、反対に深い睡眠の邪魔をする恐れがありますからちょっと眠気が欲しい時に使うには良いのですが、長期間に渡って使用すると睡眠改善薬によって深い良質の睡眠ができなくなる可能性がありますので注意しましょう。

 

主な睡眠改善薬の種類

市販薬としてドラッグストアなどで販売されている睡眠改善薬にはドリエル、マイレスト、カローミン、おやすみーな、ドリーネン、ナイトール、ネオディなどがあります。

これらにはすべて抗ヒスタミン薬の成分が含まれています。

 

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睡眠改善薬を使用する際の注意点

 

市販されている抗ヒスタミン薬を含む睡眠改善薬を服用するときは、市販の薬でも他の症状の改善のために服用する薬との飲み合わせを注意しなければいけません。

例えば、抗ヒスタミン薬を含む他の市販薬と一緒に服用すると抗ヒスタミン薬の過剰な服用により、翌日になってもなかなか眠気が取れなかったり、運転など注意が必要な時に集中できないというような状態になることがあります。

例えば、よく自宅の常備薬として置かれている風邪薬や解熱鎮痛剤などと飲み合わせは危険です。

他にも、アレルギー薬、鼻炎薬、乗り物酔いの薬などとは一緒に睡眠改善薬を服用しないようにしましょう。

 

睡眠改善薬の副作用

 

睡眠改善薬は市販の薬ですので処方箋による薬よりも効き目が低い反面、副作用も出にくいのが特徴です。

しかし、薬ですので副作用が全くないわけではありません。

特に、睡眠改善薬は短期間での使用では特に問題がなくても、ある程度長期間に渡る使用を続けていると深い睡眠をとることができなくなります。

睡眠改善薬を服用していると、その間中、良質な睡眠が取れていないということになりますので、体などの疲れがなかなか抜けずに、何となくだるい状態が続いたり、頭痛や吐き気、イライラ、日中の眠気などの症状が表れます。

日中にぼっとしたり、突然眠くなったり、集中できないまま、乗り物などの運転をすると大きな事故につながることもありますので、注意しましょう。

 

まとめ

 

ちょっと寝つきが悪かったり、緊張していて眠れないというような日には睡眠改善薬を利用がおすすめです。

睡眠改善薬は医師の処方がなくても薬局などで簡単に手に入りまし、副作用も少ないため、気軽に利用できるのも良いところです。

しかし、睡眠改善薬を使用すると浅い睡眠はできますが、深く良質な睡眠は阻害する恐れがあります。

短期間に利用して睡眠を改善するのは良いですが、慢性的に服用し続けることは避けましょう。

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