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睡眠薬「レンドルミン錠」が効かない場合って?強さと効果・副作用の知識

  • 最終更新日:2018.11.01
  • 公開日:2017.08.16
睡眠薬「レンドルミン」が効かない場合って?強さと効果・副作用の知識

不眠症の治療に使われる睡眠薬のレンドルミンは、睡眠薬の中では古い薬ではありますが、効果と安全性が高いということで現在でもよく処方される睡眠薬です。

いろいろな睡眠薬がありますが、レンドルミンは睡眠薬の中でどの程度の強さがあるのか?また、どのような症状に効果があり、副作用の心配があるのでしょうか?

さらに、レンドルミンを服用しているのに不眠症が解消されず、レンドルミンの効果を実感できていない人はどのように対処すればよいのか調べてみました。

睡眠薬レンドルミンとは

睡眠薬レンドルミンとは

レンドルミンは1988年に発売された睡眠薬です。

約30年間も処方されている古い睡眠薬が、その間に新しく開発された睡眠薬も様々ある中で今尚処方され続けている睡眠薬ということは、それだけ医師からの信頼や安心もあり、効果が期待できる睡眠薬であると言えるでしょう。

レンドルミンはベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は作用時間が様々なたくさんの種類がありますが、レンドルミンは作用時間が6~8時間ほどのもので、短時間型の睡眠薬です。

6~8時間の作用時間があるということは普通の人の一般的な睡眠時間と同じぐらいの睡眠をもたらす効果がある睡眠薬です。

服用してから血中濃度が最大に達するまで1時間半ほどです。服用後20~30分後に徐々に眠気を感じ始める人もいますので即効性もあります。

レンドルミンはどんな人に効く?

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は効果が高いにも関わらず、副作用も少ないという信頼の高い薬が多いのですが、レンドルミンはその中でも比較的広い範囲の症状の不眠症に向いている睡眠薬です。

服用してから20~30分後には人によって眠気を感じるということは、なかなか寝付けないという入眠困難な不眠症の人には向いています。

また、作用時間が6~8時間ということはspan class=”marker”>夜中に何度も起きてしまうという中途覚醒型の不眠症にも効果が期待できます。

ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はいろいろありますが、医師は患者さんの症状を聞きながら最適な睡眠薬を選択して処方します。

レンドルミンは入眠困難型や中途覚醒型の症状の睡眠障害に処方されますが、レンドルミンの他にもこれらの症状に効く睡眠薬はいろいろ存在します。

受診する医師とよく相談して使用する睡眠薬を決めると良いでしょう。

レンドルミンは強い睡眠薬なの?

レンドルミンは強い睡眠薬なの?

昔に比べるといろいろな種類の睡眠薬が開発されていますが、睡眠薬のイメージには強くて危険な薬という風に感じている人もまだまだ多いのではないでしょうか?

レンドルミンを服用する場合、レンドルミンはどの程度強い薬なのか気になります。

睡眠薬には大きく、バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬という5系統に分かれます。

一般的に睡眠薬は強くて怖い薬というイメージに近いのは、バルビツール酸系の睡眠薬で古いタイプの睡眠薬です。

非常に強いものもありますし、強力な効果も期待できますが、副作用が強いのが問題になり現在ではあまり処方されないタイプの睡眠薬です。

比較的新しいタイプの睡眠薬にはメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬があります。

メラトニンというのは別名睡眠ホルモンといわれるほど睡眠には欠かせないホルモンですが、メラトニンが脳からたくさん分泌されるように刺激するのがメラトニン受容体作動薬です。

反対にオレキシン受容体拮抗薬は覚醒を起こすオレキシンの働きをブロックして覚醒を起こさせない睡眠薬です。

これらメラトニン受容体作動薬とオレキシン受容体拮抗薬は自然に睡眠を誘うような種類の安全性の非常に高い睡眠薬ですが、人によっては睡眠薬の効果が弱いとされることもあります。

レンドルミンはベンゾジアゼピン系の睡眠薬ですが、ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の薬はバルビツール酸系睡眠薬よりも薬の強さ的には弱い薬ですが、効果が高い分ある程度の強さはあります。

ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の間では強さはあまり変わりませんので、作用時間などで選択します。

ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はGABAという抑制系の神経からでる物質の作用を強めることで鎮静、睡眠作用を起こします。

メカニズムはほぼ同じと考えられます。

レンドルミンの強さを上げるにはどうする?

ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はレンドルミンを含めいろいろありますが、睡眠薬としての効果もありますし、安全性は高いですが強さもそれなりにあります。

レンドルミンを服用して効きが悪い場合は、レンドルミンを止めて別の睡眠薬にする前にレンドルミンの処方量を増やしてもらって強さをアップします。

最初は強すぎる可能性もあるので少量から徐々に試していって様子をみます。

同じように効きすぎているので効果を弱くしたいときは処方量を減らして効果を弱めます。

レンドルミンの強さを強くしたり、弱くしたりというのは服用量により調節できますので専門の医師に相談して処方量を調節してもらいましょう。

レンドルミンの副作用は?

レンドルミンの副作用は?

レンドルミン副作用について心配されている方もいると思います。ここでは懸念される副作用と、その対処法と共にご紹介します。

日中に眠気が取れない

レンドルミンは血中濃度が最大になるのが服用後1.5時間で、作用時間が6~8時間ですので、一般的に夜に睡眠をとる人が適量を飲むことによって適度に眠気を感じます。

寝入りもスムーズで朝までぐっすり眠れる非常に優秀な睡眠薬ですが、睡眠薬の効果は個人によって大きく異なりますのでレンドルミンが効きすぎて、眠気が強すぎてしまうことがあります。

朝、起きることが困難になったり、日中仕事をしていても集中できずぼっとしてしまうというのはレンドルミンの副作用と考えられます。眠気だけが症状だけでなく、倦怠感やふらつき、体のだるさを強く感じる場合もあります。

レンドルミンの作用時間は一般的な睡眠時間を取っている人と同じぐらいの時間なので7~8時間睡眠を普段から取っているという人には問題はあまりありませんが、レンドルミンを服用しているのにも関わらず、睡眠可能な時間が例えば3時間しかないというのでは作用時間と睡眠時間に差が出てしまいます。

薬によって6~8時間の睡眠を取るようにしているのに、3時間しか眠る事ができないスケジュールになっていると日中にどうしても眠気が残ってしまいます。

また、体にレンドルミンが入っても分解が遅い人は長時間体内にレンドルミンが残留することになります。

このため、『朝になっても起きられない』という副作用を起こしてしまいます。

耐性が出来てしまう

レンドルミンだけではなく、睡眠薬の多くに副作用として存在するのが耐性です。

耐性というのは薬を長期間服用することによって、体がだんだん薬に慣れてしまって効果が減少していくことです。

レンドルミンはこのような耐性の副作用も少ない睡眠薬ですが、医師の指示通りにレンドルミンを服用することは大切です。勝手に飲んだり飲まなかったり、量を増やしたり減らしてはいけません。

また、長期間服用するとどうしても耐性が出来てしまうので医師の指示する一定期間のみ服用するようにしましょう。

依存性が出る

依存性というのは耐性と似ていますが、レンドルミンが体内にあるのが当たり前の状況になってしまっているので、体内にレンドルミンが残留していないと耐えられなくなる状況です。

眠るためにレンドルミンがなくては眠れない状況にならないように医師も様子を見ながら処方しています。医師の指示通りの一定の期間に適切な服用をすることが大切です。

医師の指示通りに服用している分にはレンドルミンには酷い依存性の副作用が出る心配はまずありません。

意識が朦朧とする

レンドルミンを服用していることで自分の記憶がなくなったり、夢遊病のように勝手に徘徊したり、幻想の中で人が話し始めたりすることが稀にあります。

このような副作用はレンドルミンには少ないのですが、多量の睡眠薬を服用していたり、短時間で眠気があらわれるという種類の睡眠薬では副作用として怒りやすい症状です。

医師の指示通りレンドルミンを服用している限りこのような副作用になることはほとんどありませんので、しっかり処方どおりの服用をしましょう。

アルコールと一緒に服用しない

アルコールと一緒に服用しない

寝酒にアルコールを飲むと確かに入眠がスムーズになります。

このためなかなか眠れないという人はアルコールを飲んで寝るという人も多いのですが、そんな人が睡眠効果をもっと上げようと睡眠薬のレンドルミンをアルコールと同時に摂取してはいません。

アルコールとレンドルミンを同時に体内に入れると鎮静作用が急激に増強され不整脈が起こったり、知覚機能、運動機能、精神機能が一時的に急激に下がる恐れがあります。

アルコールを飲むと肝臓でのレンドルミンの分解が遅れるために体の中で残留する時間が長時間になります。レンドルミンが長時間体内にあると翌朝になってもしっかり覚醒することができず集中力がなくなったり、倦怠感やだるさを感じます。

また、お互いが作用しあって血中アルコール濃度が急激に上がり、多量の睡眠薬を服用したときのようになります。

アルコールにもレンドルミンにも副作用として耐性や依存性がありますが、アルコール依存症や睡眠薬依存症になるリスクも高まります。

医師はしっかり的確に処方しているつもりでも、患者の方がアルコールと一緒に服用していることで効果が予想通りにあらわれないので、医師はレンドルミンの効果について適格な判断ができずに不眠症の治療も上手く行きません。

治療が長引くと睡眠薬の服用期間も量も増えることが考えられ、このことがレンドルミンの依存性、耐性につながり悪循環になります。

どうしてもアルコールを飲みたいときは、アルコールを飲んだら睡眠薬は服用しないことが大切です。

しかし、自分で勝手に睡眠薬の服用をコントロールしてしまうことにも繋がりますので、自己判断でアルコールを飲むのではなく医師に相談するか、アルコールを不眠症治療の間は我慢するようにしましょう。

レンドルミンが効かない場合の理由は?

レンドルミンが効かない場合の理由は?

レンドルミンを服用しているにも関わらず、なかなか眠れない、不眠が解消されないなど効きが悪いという人の原因で一番多いのは、体に耐性が出来てしまっているという理由です。

医師はレンドルミンを処方する場合、入眠困難な症状や中途覚醒が起きるという症状の人に処方しますが、睡眠薬を処方する一番の目的は毎日しっかり眠ること、眠れないということに不安を抱かないように安心を与えることです。

睡眠薬は依存性がるのであまり服用したくないと考えていると飲んだり、飲まなかったりといい加減な服用をすることに繋がります。

レンドルミンは医師の処方通りに服用して重篤な副作用が生じることはほぼありませんので安心して医師の処方通りに服用してみましょう。

多くの医師は2週間以上、毎日のレンドルミンを適量処方します。このときにレンドルミンを規則正しく服用して不眠の症状を改善すること、不眠の不安を無くすことに専念しましょう。

不眠であることは精神的にも肉体的にもダメージが大きく、睡眠できないことによって悪循環に陥ります。

最初は不安かもしれませんが、レンドルミンは非常に効果の高い安心できる睡眠薬ですのでしっかり服用して不眠症を解消しましょう。

2週間服用してみてもレンドルミンに効果が感じられないときには医師に相談して処方量を増やしてもらうか睡眠薬の種類を変えることも重要です。

レンドルミンだけに頼らない

不眠症には原因があります。

既存の病気の症状であったり、日常生活の不安や精神的なストレスから来るものであったりしますが、レンドルミンである程度不眠が解消できたならば、根本的な不眠の原因を治療することが大切です。

根本的な不眠の原因を断ち切らないとレンドルミンが不眠の症状をやわらげても耐性や依存症の副作用に苦しむことになります。

まとめ

レンドルミンはベンゾジアゼピン系の睡眠薬で効果も高く、副作用も少ないという非常にバランスの良い睡眠薬です。

レンドルミンは効果も高く、副作用も少ないという非常にバランスの良いベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。作用時間を考慮すると入眠困難型、中途覚醒型の不眠症の人に適している睡眠薬です。

睡眠の効果は高いのである程度の強さのある薬ですが、医師の処方をしっかり守って服用している限り、副作用の心配はほぼありません。

しかし、もしレンドルミンが効かないと思っている場合は、自己判断で薬を増やしたり、減らしたりせずに、医師に相談してレンドルミン以外の睡眠薬に変えたり、処方量を調節してもらって上手に不眠症の治療に使用することが大切です。

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