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睡眠の質を高めるための方法20選!

  • 最終更新日:2017.08.23
  • 公開日:2017.01.05

ある程度睡眠時間を確保して眠っているはずなのに、朝目覚めるとすっきりしない、何となくだるい、眠い・・・という人は睡眠の質があまり良くない状態であるからかもしれません。

せっかく眠っているのにしっかり眠れていないというのはやはり問題です。どのようにすれば睡眠の質を高めることができるのかみていきましょう。

 

質の良い睡眠とは?

 

睡眠というのは意識がない状態で行われているので、自分の睡眠の質が良いのか悪いのかというのはよく分からないのが現状です。

私たちは夜に寝て朝起きるまでは、一定の状態で眠っているわけではありません。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という2種類があるという話を、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?

簡単に言うとレム睡眠は浅い眠りのことで、ノンレム睡眠は深い眠りのことです。

人間は眠りが浅いときには、体が脱力状態でも脳が起きているので夢を見たりしますが、深い眠りになると脳の活動が低下し完全なリラックス状態になります。

眠っていても寝言を言ったり眼球が動いたりする場合には、睡眠が浅いレム睡眠であることが分かります。

質の良い睡眠というのは、深い睡眠の状態である「ノンレム睡眠」の状態の時に、脳がしっかりと休めていることです。

 

ノンレム睡眠の4段階レベル

 

ノンレム睡眠には、大きく分けて4つの眠りの深さの段階があります。

睡眠の深さは、1.2.3.4と数字は大きくなるにしたがって深くなりますが、レベル3.4の時では、眠りがかなり深い状態で、なかなかすぐには目覚められなくなっています。

レベル3.4の状態を、「質の良い睡眠」と呼んでいます。

ノンレム睡眠に入っていても、眠りの深さが1や2までしかいかない場合には、しっかりと深く眠れていないということになりますので、長時間寝ていても目覚めた時にはすっきりしないという状態になります。

質の良い睡眠とは脳がしっかりと休めている状態をいい、深く眠れていることです。

質の良い睡眠とは本来、体の休息というよりも脳の休息が一番大切で、睡眠によって脳の疲れを取ることが出来ますし、引いては他の体の機能を回復させることが出来るのです。

睡眠の質を高めて私たちの体が健全に過ごすためには、このノンレム睡眠が非常に大切で、睡眠を取っていてもレム睡眠だけが続いてしまうと体調を崩しやすくなってしまうことになります。

 

睡眠の質を妨げること

 

良い眠の質を高めるためには、まずは良い睡眠を妨げる原因を知ることが大切です。

 

不規則な生活

不規則な生活をしていると、就寝時間や起床時間、睡眠時間、食事の時間など生活のリズムがいつも一定ではないために、体内時計が定まることが出来ません。

体内時計が狂うと夜になってもなかなか眠くならなかったり、日中であるにも関わらず、眠気が出てしまったりします。

目には見えませんが、不規則な生活が睡眠の質を下げてしまうことは言うまでもありません。

睡眠の質を高めるために規則的な生活をおくるのが基本です。

 

アルコールの摂取

眠れないという理由で、寝る前にアルコールを飲んでいるという人もいることでしょう。

アルコールを飲んだ後は眠気が出る人も多いので入眠には良いと思うかもしれませんが、実は睡眠の質を考えてみるとあまり良い状態ではないと言えるのです。

眠る前に体内にアルコールを入れることで、体は本来休息の時間であるにもかかわらず、血中のアルコール濃度を下げようと働き始めるために、脳や体がしっかり休むことが出来なくなってしまいます。

このため入眠は良くなっても、夜中に何度も目覚めるという中途覚醒型の不眠になる場合があります。

睡眠の質を高めるためには、眠る前のアルコール摂取は控えた方が良いでしょう。

 

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カフェインの摂取

コーヒー、紅茶、お茶など温かい飲み物は、リラックス効果もありますので就寝前に飲みたくなりますが、これらの飲み物の中には、カフェインが含まれています。

カフェインを就寝前に摂取すると脳が興奮状態になるので、深い睡眠に入ることができずに、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒になり睡眠の質を下げます。

カフェインの摂取量や飲んだ人の体質にもよりますが、飲んでから10時間以上もカフェインの覚醒効果が続くこともあり、中にはあまりよく眠れないという人もいます。

カフェインを含む飲み物の代表的なものは、コーヒー、コーラ、抹茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ココアなどです。

これらの飲み物の中でも、カフェインレスになっているものもありますので、夜に飲み物を飲む場合はノンカフェインのものを選んで睡眠の質を高めましょう。

 

寝る間際の食事

忙しいとどうしても夜の食事が遅くなったり、夜食を食べてから眠りたくなったりしますが、就寝の2時間以内の食事は質の良い睡眠を妨げてしまいます。

食べ物を食べると胃はすぐに消化しようとします。

体は横になっていても、胃は食べ物を消化するために働いていますので、実際には体が休息を取れず、睡眠の質が悪くなります。

おなかが満腹になると眠気を感じ、ついつい横になって眠ってしまうという場合でも、その睡眠は質の良いものではないと言えます。

人は眠る時に体温を下がり眠りに入りますが、食べ物を食べると体温が上がるというのも浅い眠りの原因につながります。

睡眠の質を高めるためには、消化のことを考えても、食後2時間以内に睡眠を取ることは避けた方が良いでしょう。

 

激しい運動

人は寝ている間には、日中に活動している時よりも体温が下がります。

体温が下がらない状態だと、睡眠に入ることが出来にくいのです。

しかし、夜の眠る前に激しい運動をしてしまうと体温が上昇してしまい、眠りには不適な状況になります。

また、激しい運動をすることで脳も興奮しますので、就寝間際の運動はや避けた方が良いでしょう。

睡眠の質を高めるために、筋肉トレーニングなどの激しい運動は就寝の4時間前には切り上げ、体温が上昇しやすいジョギングなどは就寝の2時間前までにはやめて、体温を下げるようにしましょう。

 

ストレス

不安や心配事があると、ついつい眠る前に考えてしまうことがあります。

嫌なことを布団の中で深刻に考えると、精神的に追い詰められたり、ストレスを感じたりしてしまいます。

ストレスを感じることで、自律神経の中の副交換神経が刺激されて眠りが浅くなります。

眠りと自律神経というものは非常に深いつながりがあって、副交感神経が優位に立たないと深く眠る事はできません。

ストレスのない人はいませんが、眠る前に色々な考え事をしていると些細な悩みでも深刻に感じやすいですし、精神的にも追い詰められるので、あまり良い眠りをとることが出来ません。

睡眠の質を高めるために、眠る前はあまりクヨクヨ考えずに、大らかなゆったりした気持ちで過ごすことが大切です。

 

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夜の外出

夜にちょっと買い物に出たくなって、コンビニや24時間営業のスーパーに出かけてしまうことはありませんか?

生活も便利になり、真夜中でも営業している店がたくさんあります。

人も少なく心地よく買い物できる時間帯ですが、就寝前に出歩いたり、明るい商業用のライトの下を歩いたりすることで脳は興奮してしまいます。

そのまま眠ろうとしても脳が落ち着いていない状態なのでなかなか寝付けなかったり、夜中に何度も起きてしまったりすることになります。

 

寝る前の電子機器の使用

眠る前に携帯電話でSNSを楽しんだり、ネットサーフィンをしたりすると気分は非常にリラックスできますし、楽しみでもあります。

ゲームなどもストレス発散にしている人も多いのですが、電子機器を就寝前に使うことはやはり脳を強く刺激することになり、興奮状態になるために質の良い眠りを妨げてしまいます。

就寝1時間ほど前までには、電子機器の使用を終えて睡眠の質を高めるように心掛けましょう。

 

 

睡眠の質を高める方法20選!

良い睡眠を促すために、まずは気をつけるべき睡眠の質を妨げる原因についてみてきました。

では具体的に睡眠の質を高めるための方法とはどのようなものがあるか、見ていきましょう。

 

1,就寝時間を守る

私たちの体は、体内時計の力が大きく働いています。

目には見えませんが、その時間というのは驚くほど正確に動いています。

毎日規則正しい生活をしていると、体の中で自然にリズムが出来て一定時間になると眠くなり、また起きるべき時間に自然に起きるようになります。

朝起きて日中に活動し、決まった時間になると寝るという生活が習慣化されると、ホルモンの分泌も正常になりますし自律神経も整います。

睡眠の時間には、睡眠に適した体になることが出来るのです。毎日の生活の中で、就寝時間、睡眠時間、起床時間を一定にすることで睡眠の質を高めることが出来るようになります。

 

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2,睡眠のゴールデンタイム

睡眠のゴールデンタイムというのは、22時から翌朝2時くらいまでの4時間ほどです。

この時間帯は、寝ている状態の時に成長ホルモン分泌される時間帯で、私たちの体にとってもゴールデンタイムと言えます。

成長ホルモンは、疲れた脳や体を休息させ、修復する働きがあり、脳や体を休ませることで睡眠の質を高めます。

しかし、忙しい社会人や学生の方にとっては、ゴールデンタイムの22時から2時に眠るということはなかなか難しいのが現状でしょう。

その場合には、ゴールデンタイムにこだわらず、出来るだけ早く眠って睡眠時間を確保することが大切です。

成長ホルモンは就寝後1~2時間の間が分泌のピークになります。

 

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3,レム睡眠のタイミングで起きる

睡眠の質というのはノンレム睡眠のときにいかに深く眠る事ができるかということも大切ですが、深く眠っている時に起きてしまうと最悪の目覚めになってしまいます。

いくら睡眠時間が少ない人でも、深い眠りをした後のレム睡眠のタイミングで上手く起きることが出来るとすっきり爽やかな目覚めが出来るので、頭も体も軽やかになることが出来ます。

自分ではどのタイミングがレム睡眠なのかノンレム睡眠なのかというのはなかなか分かりませんが、おおよその人が90分単位でレム睡眠が訪れるとされています。

よく朝方に夢を見ていて、ふと起きるということがありませんか?

夢を見るというのはレム睡眠路になりますので、夢の最中に起きるのは実は睡眠の質を高めるうえでベストタイミングです。

とは言っても、誰もが90分単位で睡眠の波が表れるというものでもありません。

最近では睡眠アプリというものもあり、レム睡眠のタイミングを見計らってアラームで知らせるものや、バイブレーションで合図してくれるものもありますので是非活用してみましょう。

 

4,しっかり太陽の光を浴びる

睡眠と太陽の光というのは非常に密接な関係があります。

良質の睡眠を取るためには、日中にしっかり太陽の光を浴びることが重要です。

太陽の光を浴びると、体内ではセロトニンという物質が分泌されます。

このセロトニンは夜になるとメラトニンという物質に変化します。

メラトニンの密度が高いほど質の良い睡眠になるとされていますので、メラトニンを多く分泌するためにも太陽の光を浴びることが大切なのです。

太陽の光を浴びるためにカーテンをしっかり開けて、朝になったことを体に知らせ、外に出て活動するようにしましょう。

また、朝日を浴びることで体内時計もリセットされ、身体のリズムも整えることで睡眠の質を高めることになります。

 

5,適度な運動

日中に運動をすることでも、脳からセロトニンが分泌されます。

特に、ウォーキングやジョギング、水泳、ダンスなどのように、一定のテンポで体を動かすとセロトニンが分泌されやすいとも言われています。

また、適度な運動をすることで血流が良くなりますし、体温も上がります。

このことで体は、日中に上がった体温を夜にしっかり下げて、体を休め癒そうとするので、深い質の良い睡眠が出来るのです。

運動をすることでストレス発散にもなり、精神面でも安定して良く眠れるようになりますし、適度な疲労感も深い眠りへと導いてくれます。

 

6,部屋の明かりを工夫する

光と睡眠は大きく関係しています。

生活習慣の多様化から、体内時計がずれて睡眠障害になる人が多くいる現代ですが、これらの治療にも光を活用しています。

太陽の光でなくても光を浴びることで、体内時計を修正することも出来るのです。

体内時計を調整するためには、朝にカーテンを開けて太陽の光を部屋に入れ、光を浴びることが大切です。

太陽の光が入らない薄暗い部屋では、明かりをつけて明るくしましょう。

また、夜に眠る前1時間ほどは、徐々に部屋の電気を薄暗くしていきましょう。

眠る時はカーテンなどを工夫して、室内を真っ暗にしましょう。

明るい部屋でも眠れるという人もいますが、人間の目は目を閉じていても、ある程度は光を感知することが出来ます。

少しでも目の網膜が光を感じると、睡眠の質を高めるの必要なメラトニンの分泌が減ってしまいます。

都会に住んでいて外の光が入ってきてしまう場合には、遮光カーテンをしたり、アイマスクなどを活用したりするなどの工夫をしましょう。

常夜灯などがないと眠れないという人も、睡眠の質にこだわるならば出来るだけ明かりを消して寝ることをおすすめします。

 

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7,室温と湿度

寝ている時に寒かったり暑かったりすると、やはり寝苦しくなって良く眠れません。

エアコンなどを上手に使って、最適な温度設定にして眠ると良いでしょう。

しかしエアコンで室温を管理していると、空気が乾燥してのどが痛くなったりします。

室内の湿度も、60パーセントほどに保てるように保湿するために、加湿器を利用すると良いでしょう。

 

8,お風呂

1日の身体の疲れを取り、リラックス効果が期待できるお風呂ですが、睡眠の質を高めることとの関係も深くなっています。

快適な睡眠を促すためには、お風呂のお湯が熱すぎてもぬるすぎても効果が低く、40℃前後の温度のお風呂が最適です。

40℃前後のお風呂にゆっくりとつかることで副交感神経が刺激され、身体の疲れが癒されると共にリラックス効果が増してきます。

さらに、入浴の時間帯にも注意したいところです。

睡眠時間の間際になって入浴してしまうと、体温が上昇したまま布団に横に
なることになり、深い眠りに入るまでには時間がかかってしまうことになります。

質の良い睡眠を取るためには、就寝時間の約1~2時間ほど前にお風呂に入ることが理想です。

そうすることで身体の疲れが取れるばかりか、寝床に就く頃までには体温も安定し、快適な眠りに就くことであなたの睡眠の質を高めることが出来るからです。

 

9,アロマ

アロマの心地よい香りは、心身のリラックス度を高めるなど様々な効果が期待されていますが、快適で質の良い睡眠を取るためにも効果を発揮します。

アロマの香りにより自律神経の働きが整い、質の良い睡眠には欠かすことの出来ない精神の安定を促してくれます。

なかでも、ラベンダーや柑橘系、カモミールなどの香りには鎮静作用もありますので、更に睡眠の質を高める効果が期待できるアロマだといえます。

枕元にアロマオイルを数滴垂らしておくのも良いでしょうし、入浴の際には好きな香りの入浴剤やアロマオイルなどを使ってみると、更に効果が増してきます。

日本古来から親しまれているヒノキやスギの香りにも、交感神経の働きを鎮めリラックス効果を高める働きがあります。

香りは個人によって好みも違いますし、香りの感じ方も異なります。

あくまでも好きなアロマの香りを適量使用するようにしましょう。アロマの効果を期待するあまり過剰に使用してしまうと、かえって逆効果になることもあります。

 

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10,ハーブティー

ハーブティーは香りを楽しみながら体も温められリラックス効果も得られるものですが、忙しい毎日の中での息抜きに楽しむだけではなく、睡眠にお悩みを抱えた方にも効果的です。

ハーブティーの中には鎮静作用があるものもあり、不眠の解消だけではなく、効果的に楽しむことで質の良い睡眠へも誘ってくれます。

ハーブティーは薬ではありませんので、穏やかに効果を発揮してくれる点でも人気が高くなっています。

なかでもハーブの代表格であるカモミールは、リラックス効果も高く睡眠の質を高められます。

睡眠前にハーブティーを楽しむ場合には、温かくしたものを飲むと効果的です。

 

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11,自分に合った枕を選ぶ

睡眠の質を高めるために寝具の選び方も重要なポイントになりますが、なかでも頭を支える枕は、特に大切です。

しっかりと睡眠時間を取っているのにもかかわらず、疲れが取れなかったり肩こりや首の痛みなどを感じたりしてしまう方は、もしかしたら枕が合っていないのかもしれません。

合わない枕は姿勢を崩してしまうだけではなく、血液の循環も悪くしますので、いびきの原因や寝つきの悪さなどにも影響を及ぼします。

枕選びの主なポイントは、「高さ」「大きさ」「硬さ」です。

通常の人の首は、30~40度カーブしていますので、そのカーブを上手に支えてくれる枕が必要です。

しかし、デスクワークやスマートフォンなどの使用の多い現代人の首は、歪んでいることも多くなっていますので、自分の首の状態に合わせた枕選びが大切になってきます。

また、睡眠中には自由に寝返りが打てることも、質の良い睡眠には欠かせません。

そのためには、適度な硬さや大きさも必要となります。

 

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12,快適な掛け布団を選ぶ

快適で質の良い睡眠は、日中の疲れを取り身体を再生しリラックスさせる効果がありますが、良い睡眠環境作りに欠かせないものの1つに掛け布団があります。

枕や敷布団などを気にする方が多い中、掛け布団にはあまり気を遣わない方もいるかもしれませんが、睡眠の質を高め、快適な睡眠時時間を過ごすためには、布団内の温度や湿度も大切なポイントになってきます。

季節によっても掛け布団の選び方は異なりますし、肌障りも気になるところです。

掛け布団を選ぶ際には、素材や中の詰め物によっても使い心地が大きく異なりますし、間に掛ける肌掛けや毛布によっても異なってきます。

また、日本は南北に長く四季もありますので、お住まいの地域や季節に応じた適切な掛け布団を選ぶようにしましょう。

 

13、快適なマットレスを選ぶ

快適な睡眠時間を得るためには寝る時の姿勢も大きく関わってきますが、そこで着目したいのがマットレスです。

人間の睡眠時間は一生のうちの約3分の1を占めるともいわれていますが、それだけの時間をマットレスの上で過ごす訳ですから、マットレス選びは大切になってきます。

有名なスポーツ選手が遠征に行く際にも、睡眠の質を維持するために、自分に合ったマットレスをわざわざ遠征先にも持ち込むこともあると言われています。

各メーカーから様々な種類のマットレスが販売されています。

素材や機能も様々で、低反発のものや通気性に優れたものなどもあります。

硬さも様々になりますので、実際に横になって自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

 

14,睡眠の質を高めるサプリメント

ドラッグストアやコンビニエンスストアなどでも手軽に手に入るサプリメントですが、サプリメントの中にも、睡眠に効果があるものも多くあります。

質の良い睡眠にはアミノ酸が欠かせませんが、アミノ酸は睡眠に深く関係するセロトニンやメラトニンを生成する材料となるものです。

なかでもトリプトファンやグリシン、テアニンなどは質の良い睡眠に効果を発揮してくれます。

私たちの体は、毎日の食生活を基本にして作られているものですが、食事からでは補えきれないものをサプリメントを上手に活用して摂り入れることも良いでしょう。

サプリメントはあくまでも食事の補助として考え、適量を摂るようにしましょう。

 

15,睡眠の質を高める食事

私たちの生活は、食欲や睡眠を基本として成り立っています。

体を形成する元となる毎日の食事は、睡眠にも大きく影響を及ぼします。

食事を摂った後には眠気を感じることがありますが、胃に入った食物を消化吸収するために多くの血液が胃に集まり、副交感神経が優位になることで眠気を感じやすくなります。

しかし、胃に食べ物が入った状態で寝てしまうと、消化のために胃は活発に働いている状態ですので、睡眠の質自体は決して良いものとはいえません。

また、身体のことを考えても、消化が十分に済んでいない状態で眠りに入ってしまうと、消化不良になってしまうこともありますので健康のためにもおすすめは出来ません。

質の良い睡眠を取るためにも、夜の食事は消化の良いものを適量食べるようにし、出来れば就寝時間の約3時間前までには済ませるようにしましょう。

 

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16,温かい飲み物を飲む

なかなか眠れない夜には、眠りに就く前に気持ちやおなかが満足するような、温かい飲み物を少量飲むことも睡眠の質を高めるためにおすすめです。

就寝前に飲むものとしては、カフェインの入っていないものを選ぶことはもちろんですが、リラックス効果のあるものを選ぶと良いでしょう。

お子さんからお年寄りの方まで楽しめるものとしては、ホットミルクやココア、米麹から作られた甘酒などがおすすめです。

ミルクには、鎮静効果のあるカルシウムが含まれていますし、香りのよいココアや優しい甘さが人気の甘酒は、身体を温めてくれる効果もあります。

また、一番大切なことは就寝前に適量の水分を取ることです。

人間の身体は乾燥しやすいものですが、少量の白湯(さゆ)を飲むことで十分に水分補充も出来ますし、血液の流れも良くなりますので睡眠の質を高める方法としておすすめです。

 

17,冷え対策

冷え性の方や多くの女性の中には、眠りに就こうとしても冷えが気になりなかなか寝付けない方がいます。

体が冷えてしまうと、睡眠の質を考えた上でもけっして良いことではありません。

体が冷え切ってしまっていると、布団に入ってからも寝付くまでに余計に時間がかかってしまいますし、そのことでストレスを感じる方もいます。

お風呂の入り方や入る時間に工夫してみたり、日頃から適度な運動を行なうことでも、冷えの解消につながることもあります。

湯たんぽや足のウォーマーなどを活用してみるのも良いでしょう。

また、ベッドパットの素材などを変えるだけでも、冷えを感じずに温かく眠れる場合もあります。

 

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18,質の高い睡眠を促す音楽

好きな音楽を楽しむことはリラックス効果を発揮しますが、リラックスした時に脳波はα波になります。

質の良い睡眠を得るためには、脳内がα波になっていることが大切になります。

音楽には様々な種類がありますが、なかなか寝付けない時には、リラックス効果の高い音楽を適度な音量でBGM程度に流しておくこともおすすめです。

選曲にはいくつかのポイントがあります。

いくら激しいロックミュージックが好きな方であっても、睡眠時の音楽としては相応しくありません。

睡眠の質を高めるためには、落ち着いた一定テンポの曲や水の流れる音や小鳥のさえずりなど、自然の音を音源にしているものなどが良いでしょう。

 

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19,睡眠の質を高める効果のツボ押し

様々な体の不快や症状に効果がある「ツボ」ですが、快適な睡眠のためにも効果があるツボがいくつかあります。

なかでも見つけやすいツボに、耳の後ろにある骨から指1本分くらいのところにある、その名の通り「安眠(あんみん)」のツボや、おへそから上に手を当てて、ちょうど親指が当たるくらいのところにある「中かん(ちゅうかん)」のツボです。

どちらも不眠にお悩みを抱えた方にはおすすめのツボで、痛気持ちよく感じるくらいに指で押したりさすってみると睡眠の質を高める効果があります。

 

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20,漢方

昔から「医食同源」という言葉がありますが、漢方の中にも快適な眠りに効果を発揮するものがあります。

元々漢方は、西洋医薬とは異なり緩やかに体に効いてくるものが多くなっていますので、即効性は期待できません。

しかし、体調を改善し整えながら快適な睡眠へと導いてくれる効果が期待できますので、不眠にお悩みを抱えた方にはおすすめです。

なかでも「加味帰脾湯(かみきひとう)」には、睡眠の質を高める深い眠りへの効果がありますし、「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」には脳の興奮を抑える効果がありますので、どちらも質の良い睡眠を得やすくなります。

漢方には様々な種類がありますし、効果も多岐に渡るものもありますので、自分の症状に合ったものを専門の方に相談し服用するようにしましょう。

 

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まとめ

睡眠時間が長ければ、単純に睡眠の質が良いというわけではありません。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がありますが、深い睡眠であるノンレム睡眠がどの位深いものであるかということが睡眠の質に大きく関わってきます。

生活習慣や環境によっても、快適な睡眠を阻害してしまうこともありますが、ちょっとした生活習慣などを見直すだけでも、容易に睡眠の質を高めることが出来るようになります。

健やかな毎日のためにも、睡眠の質を高めるように生活環境を見直してみましょう。

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