
何となく眠れないという不眠の問題を何とか解決したいと考えている人は多いと思いますが、病院に通ったり、睡眠薬を服用することになんとく抵抗がある人は玉ねぎを使って睡眠を改善しましょう。
玉ねぎに睡眠効果なんてあるの?食べると眠れるの?と玉ねぎと睡眠の関係に色々な疑問や不安があると思いますが、玉ねぎには睡眠に非常に影響がある成分があります。
玉ねぎを使った睡眠効果の理由やポイント、利用方法などをまとめてみました。
この記事の目次
玉ねぎと日本人の接点
玉ねぎは現在の私たちの食生活には欠かせない食品です。
毎日のように食している玉ねぎですが、一般の日本人が食するようになってからは歴史がそれほど古くはありません。
和食にも欠かせない食材ですが、明治期になってから一般に広がったとされています。
伝わったのは江戸時代ですが、初めは観賞用であり食用ではありませんでした。
日本ではまだまだ食用としての歴史は浅い玉ねぎですが、紀元前から食用として親しまれているという国もあります。
また、外国では民間療法として玉ねぎが古くから利用されています。
玉ねぎはその昔から安眠をもたらすということが知られており、玉ねぎのスライスを枕元において寝るということが知られていました。
玉ねぎの睡眠効果実験
外国では古くから玉ねぎの安眠効果があるということが知られており、玉ねぎのスライスを枕元においておくということが行われていました。
そして実際に、本当に玉ねぎによって睡眠効果があるのかという実験がされています。
子供たちを2つのグループに分けて、片方には玉ねぎをベッドの周りには置かず、もう一方のグループのベッドには玉ねぎのスライスを入れたものをベッドの周りに置きました。
すると、玉ねぎをベッドの周りに置いたグループの子供たちはスムーズに眠りに付いたとされています。
この実験によっても玉ねぎをスライスしたものを身体の周りに置くだけで睡眠効果があるというのは本当のようです。
玉ねぎの睡眠成分「硫化アリル」
玉ねぎは玉ねぎ独特の臭いがあります。
あの臭いが嫌で玉ねぎが嫌いだという人も多いほどです。
また、玉ねぎをみじん切りなどにした時に目が痛くなって涙が出てきます。
涙が出てくるので玉ねぎをみじん切りしたくない人もいるでしょう。
涙が出るほど刺激があるのに睡眠効果などあるのかと不思議に思う人もいるでしょうが、涙が出ると言うことで心を落ち着かせる効果があるということになります。
特にストレスがたまって眠れないという人には効果的です。
玉ねぎの独特の臭みというのは「硫化アリル」という成分です。
玉ねぎを食べると血液がサラサラになるということが言われていますが、硫化アリルは血液のドロドロした状態をサラサラにするので脳卒中や動脈硬化などへの効果があります。
また、独特の硫化アリルの臭いは鎮静効果があり、疲労回復の効果もあります。
硫化アリルの鎮静効果
玉ねぎを刻むとあらわれる独特の鼻を刺激するようなツーンとした臭いが硫化アリルです。
ツーンとした刺激により目がしょぼしょぼしたり、目から涙が出たりするので、あの強い刺激が好きだと言う人は珍しいと思います。
しかし、身体への刺激とは反対に、あの臭いを嗅ぐことで脳からはリラックスしていることを表すα波が出てきて、心が穏やかになりリラックスしていくとされています。
また、自律神経の鎮静効果もあります。
睡眠にとって脳がリラックスしているということは非常に大切で、質の良い深い眠りには非常に重要です。
グルコキニンの睡眠効果
玉ねぎの中の硫化アリルが安眠効果がありますが、玉ねぎのグルコキニンという成分もまた安眠効果があります。
グルコキニンは血糖値を下げる働きがありますので、糖尿病予防に効果があるということで知られていますが、グルコキニンには鎮静効果もあるために高ぶった神経を落ち着かせる役割があるために安眠効果があるということも言えるでしょう。
冷え性を解消して安眠する
実は玉ねぎに冷え性を解消する効果があるのをご存知でしょうか。
冷えが原因で安眠できないことは多くありますので、そのような場合は玉ねぎを使ってみましょう。
玉ねぎが冷え性解消に役立つ効果は以下のとおりです。
硫化アリル効果
刻んだ玉ねぎからは独特の臭いや刺激がありますが、睡眠効果のある硫化アリルの成分を有効に利用するためには熱処理せずに生のまま利用する方が良いといわれています。
硫化アリルは血液をサラサラにするということで有名ですが、生のまま食することで硫化アリルの成分が充分に働きます。
血液がサラサラになると言うことは血管の中を流れる血液の流れがスムーズになり血行が良くなるので身体の冷えを解消します。
特に手足などの末端の血流を良くするので身体がぽかぽかしてきます。
身体が温まることで安眠効果があります。
しかし、生のままの玉ねぎはどうしても辛味が強いために苦手であるとする人も多いのですが、辛味を緩和するためには水にさらすことでかなり緩和されますので、辛味が苦手だと言う人は辛味を少なくして食べてみましょう。
ポリフェノール効果
玉ねぎには赤ワインに含まれていることで有名はポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールも健康のために有効な成分ですが、血流を良くするという効果があります。
玉ねぎのポリフェノール効果によっても身体を温めることができます。
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枕元に置く、眠れる玉ねぎの作り方
よく眠るための玉ねぎの作り方は至って簡単です。
玉ねぎを数枚スライスして、それをもっと刻んでみじん切りにします。
このときの玉ねぎの量は玉ねぎを丸ごと一つ分も使う必要はありません。
ほんの数枚スライスした分量のみじん切りで充分です。
この玉ねぎのみじん切りを枕元に置いたり、水を入れた容器にみじん切りしたものを入れて枕元に置いて眠ります。
1つ分ものみじん切りを利用すると刺激が強くなりすぎて睡眠の邪魔になってしまいます。
また逆に、玉ねぎを刻まずに丸のままを枕元においても硫化リアルが充分出ていないので安眠効果は得られません。
眠る前にオニオンスープ
眠る前に身体を温め、リラックスさせると安眠できるということがあります。
そのため、眠る直前ではなく、眠る1時間ほど前に温かいホットミルクやホットココア、生姜湯などのカフェインが入っていない飲み物を飲んで睡眠効果を誘うということを行います。
このことを利用して、ホットミルクなどを飲む代わりにオニオンスープを飲むと安眠効果がよりアップします。
玉ねぎを食べることによって安眠効果を得るためには生で食べることが良いとされています。
それは熱を加えることによって甘みやうま味は増しますが、栄養成分が溶け出してしまうとされているからです。
しかし、オニオンスープだと熱によって外に出てしまった栄養分もしっかり体内に吸収することができるので効果的ですし、温かい優しいスープを眠る前に飲んで身体を温めることで血流を良くしたり、リラックス効果が得られます。
眠る前ですのであまり濃い味つけではなく、コンソメのキューブとほんのり塩で味付けする程度の薄味のオニオンスープを飲んで安眠効果を得ましょう。
和風のスープが好きだという人はコンソメの変わりに出しスープの顆粒などを入れてもいいですね。
身体をもっと温めたいときは、市販のしょうがチューブを入れるか、摩り下ろしたしょうがをオニオンスープに入れたり、にんにくを摩り下ろしたものや片栗粉でとろみをつけたり、とき卵などを入れると美味しいですし効果もアップします。
自分なりに質の良い睡眠のためのオニオンスープを研究してみましょう。
玉ねぎを枕元に置く時の注意
玉ねぎのスライスを枕元に置くことによって硫化アリルの成分が鼻や口などから体内に入り精神を落ち着かせたり、リラックスさせたりしますが、注意しなければならないのはその量です。
一番適しているのは玉ねぎを数枚スライスしたものをみじん切りにして容器に入れておく程度が良いでしょう。
安眠効果をもっと実感したいという思いから玉ねぎ1個分をみじん切りにして枕元に置く人がいますが、たくさんの硫化アリルの成分があればより安眠効果が高まるということではないので注意してください。
確かに硫化アリルは睡眠効果がありますが、同時に強い刺激や臭いがあります。
このため枕元に大量の玉ねぎを置くことで強い刺激や臭いが気になって、その事で安眠を妨げることになります。
ですので枕元に玉ねぎのみじん切りを置く場合は、眠っている人が玉ねぎの臭いを感じない程度の量と場所に気をつけましょう。
毎日取り替えることは大切
枕元に強い刺激にならない程度の玉ねぎのみじん切りを置いておくと安眠できます。
これは玉ねぎを刻んだときに硫化アリルが玉ねぎから出るためです。
玉ねぎ効果でしっかり眠れた翌朝に枕元に玉ねぎがあるのでどうしても勿体無いという気分になって翌日も枕元に起きたくなりますが、一晩安眠のために使った玉ねぎのみじん切りは硫化アリルの成分がなくなっているので翌晩に枕元においても効果がありません。
安眠効果のために玉ねぎを使う場合は、毎日新しい玉ねぎに変えて枕元におきましょう。
咳止め効果もある玉ねぎ
玉ねぎの独特の刺激と臭みがある硫化アリルですが、自律神経を沈めたり、脳からリラックス効果のあるα波を出すことで安眠効果があると言われていますが、咳止めの効果もあります。
安眠効果をもたらす玉ねぎのスライスですが、同時に咳止めの効果もあります。
夜の睡眠中に咳が止まらないという人には咳が止まり、安眠効果もあるので一石二鳥です。
玉ねぎ以外で硫化アリルを含む食材
玉ねぎはだいたいどこのお宅でも常備野菜としてストックしていますが、玉ねぎがないという場合は玉ねぎ以外でも硫化アリルが含まれている野菜を知っておけば安心です。
硫化アリルが含まれている野菜は主にねぎ類です。
長ネギやニラ、にんにくやラッキョウなどがその代表例です。
玉ねぎがない場合はねぎ類の野菜が冷蔵庫にないか確認してみましょう。
春は新玉ねぎを食べましょう
玉ねぎに含まれる硫化アリルは嗅いで良し、食べて良し、と言うことで安眠のためには非常に頼りになる食材です。
硫化アリルの成分を存分に体内に取り込むためには生の状態で玉ねぎを食べると一番状態が良いのですが、どうしても玉ねぎを生で食べると玉ねぎによっては辛味が気になって美味しく食べることができない場合があります。
また、よほど玉ねぎが好きな人でない限り生の玉ねぎを大量に食べることができません。
しかし、春になるとスーパーの店頭にも収穫したての白い柔らかい新玉ねぎがたくさん並びます。
旬の食材ですので値段も安いですし、栄養価も抜群です。
何より安眠効果成分である硫化アリルが生の状態で食べることができる新玉ねぎから豊富に摂取する事ができます。
薄くスライスしたものに鰹節を掛けてポン酢をさっと掛けるだけでもさっぱりとしたサラダになりますし、辛味もないので大量に食べることができます。
玉ねぎはダイエット効果もあるので大量に食べても安心です。
春になって新玉ねぎを見つけたら是非生のサラダにして毎日食べて安眠効果を堪能しましょう。
まとめ
玉ねぎには睡眠効果があるということが昔から言われています。
日本だけではなく、玉ねぎを古くから食している外国などでも睡眠効果があるということは有名です。
玉ねぎによる睡眠は民間療法ではありますが、科学的にも玉ねぎの睡眠効果は証明されています。
玉ねぎには色々な栄養成分がありますが、特に硫化アリルという成分が睡眠効果をもたらします。
硫化アリルというと耳慣れない化学用語のようですが、玉ねぎを切ったときに出る独特の臭みや刺激をもたらす成分であると聞くと非常に身近に感じることができます。
硫化アリルは食べても、成分を嗅いでも睡眠効果があります。
一番簡単な玉ねぎの利用方法は玉ねぎを数枚スライスしたものみじん切りにしたものを枕元においておくというものです。
みじん切りした玉ねぎの断面から硫化アリルが放出されてそれを嗅ぐことによって安眠できるというものです。
硫化アリルには鎮静効果がありますので高ぶった神経をおっ付かせます。
また、脳をリラックスさせたり、自律神経を整える効果もあります。
ストレスのために不眠になっているという人には効果のある方法です。
また、玉ねぎを食べることによって血液がサラサラになって血流が良くなり、身体がぽかぽか温かくなります。
血流が良くなると質の良い睡眠を取ることができます。
熱を加えずに生で玉ねぎを食す方が睡眠に効果がありますので是非試してみましょう。