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NHK ためしてガッテン「あなたも!新型鉄不足 肌荒れ不眠、うつ状態」の内容まとめ

  • 最終更新日:2018.04.26
  • 公開日:2017.03.21
NHK ためしてガッテン「あなたも!新型鉄不足 肌荒れ不眠、うつ状態」の内容まとめ

2014年4月9日(水)放送

<司会>
・立川志の輔
・小野文恵

 

放送のテーマは、肌荒れ、睡眠障害、うつ、疲労感などの様々な症状を招く「新型鉄不足」についてです。
「新型鉄不足」のメカニズムとはどんなものか?

また、それを予防する方法を含めた番組内容の概要と、気になる症状やワードについて更に調べたことをまとめてみました。

 

隠れた不眠の原因は鉄不足!!!新型鉄不足は検査でも発見できない?

不眠の原因を一つに特定するのは難しいと言われています。

特に健康診断などでは異常がないと言われた方は、さらに不眠の原因がわからなくなってしまうこともあるでしょう。

しかし表には数値として見えてこないだけで、体内では鉄分不足になっており、不眠を引き起こしている可能性があります。

このように見えない鉄分の不足は「新型鉄不足」と呼ばれており、不眠の原因とされています。

詳しくご紹介していくことにしましょう。

 

鉄分と不眠の深い関係性

一般的に鉄分不足で思い出すのは貧血などの症状ではないでしょうか?

血液中の鉄分が不足するとヘモグロビンの生成ができなくなり、貧血を伴います。

しかし、貧血を深刻に捉えていると言う方は少ないのが現状です。

体がもともと弱いからなど軽視されることの多い鉄分不足ですが、鉄分不足は貧血だけでなく、心身に大きな影響を及ぼします。

もちろん不眠症とも深い関係があります。

 

鉄分不足による酸欠状態が不眠を招く

鉄分が不足するとヘモグロビンに変化が表れてくるため、血液中の酸素量も減少していきます。

質の良い睡眠をとるためには、司令塔の役割を担う脳に十分な酸素量が必要となりますので、鉄分が不足してしまうと脳の機能も低下してしまうのです。

深い眠りを得ることができなくなってしまったり、眠っているはずなのに疲れが取れないなど、不眠症の色々な症状が出てくることになります。

 

不眠の原因と言われるイライラなどのストレスも、鉄分不足が原因?

鉄分不足により血液中の酸素量が減少することで、副交感神経の働きが衰えます。

副交感神経が優位になるためには十分な酸素が必要になってくるのです。

副交感神経は、精神の安定やリラックスをつかさどる神経であるため、イライラやストレスと言った症状が出てきてしまい、不眠になってしまうのです。

また、満足いく睡眠をとることができないと、人はより強いストレスを感じることになり、不眠症という負の連鎖が続いてしまいます。

 

睡眠ホルモンの分泌が低下する

上でもご説明したとおり、脳の働き自体が落ちてしまうと、睡眠のために分泌されるはずの睡眠ホルモンの働きも衰えます。

そのため、寝ようと思っているのに眠ることができないと言った症状が出てくるのです。

 

鉄分を蓄えるフェリチンが鍵

フェリチンと言うものをご存知でしょうか?

フェリチンは脾臓、肝臓に多く含まれる蛋白質で主に鉄の吸収と貯蔵を役割としています。

このフェリチン内の鉄分が不足してしまうとうつをはじめ不眠症などが発症してしまうことが明らかになっています。

フェリチンそのもの自体が減少している人もいて、現代人のフェリチン量を調べたある調査によると何と11歳から90歳の女性の約半数がフェリチン不足に陥っていると報告されています。

 

検査をしてもわからない貧血とは

鉄分不足による不眠を疑い、血液検査をしても特に貧血ではないと言われることで安心してしまうケースは少なくありません。

しかし新型鉄不足は最初からお話している通り、数値として目に見えてくるものではありません。

貧血の血液検査をしても特に問題がないと言われた場合であっても、安心することはできないのです。

 

 

ヘモグロビンは足りているケースが多い

貧血であることを検査するためには、主にヘモグロビンの数値を測ることになります。

その結果としてヘモグロビンそのものが足りていれば、「あなたは貧血ではありません。」と言われてしまうのです。

ところが、隠れた不眠の原因である新型鉄不足はその陰に潜むフェリチン不足であるため、適した検査でしか発見されません。

 

 

フェリチンを検査する必要がある

不眠の状況が続き、原因が特定できない場合には貧血の検査だけでなく、フェリチンの数値をしっかりと検査することが大切です。

一般的な健康診断や貧血の検査ではフェリチンを検査することが稀であるため、自ら申し出る必要があります。

 

フェリチン不足と言える状況は?

鉄分を蓄えておくフェリチンにはたくさんの鉄分が貯蔵されています。

ですが、鉄分が不足してしまうとヘモグロビンに影響が出る前に、まずこのフェリチンの中の鉄分が使われ、やがて鉄分を失ったフェリチンが減少を始めます。

体内にフェリチンが不足しているとは、どのようなことなのでしょうか?

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フェリチンの平均値

フェリチンの平均値は年齢によって変わってきます。

その数値を参考までに年代別に紹介しておきましょう。

 

・20代  平均値 25.7
・30代  平均値 25.5
・40代      平均値 25.2
・50代      平均値 38.8
・60代      平均値 65.6
・70代      平均値 65.4

 

といった検査結果が出ています。

このようなフェリチンの平均を一つの目安として把握しておくと良いでしょう。

50代以降に入りフェリチンの平均値が高くなるのは閉経を迎えることによって、月経での鉄分不足およびフェリチン不足がなくなるからだと考えられています。

 

 

女性は特に注意

鉄分不足だけではなく、フェリチン不足について、女性は特に注意しなければなりません。

やはり女性の場合、月経がありますので、このタイミングに合わせて鉄分不足に陥ることになります。

日常的に鉄分やフェリチン不足の傾向にある方は、月経の際に極端なフェリチン不足を招いてしまいます。

そのため生理が近づいてくると大きなホルモンバランスの変動に耐えられず、PMS を引き起こしてしまうようなこともあるでしょう。

日常的に鉄分、フェリチンが不足しないように摂取していくことを心がけなくてはなりません。

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簡易チェック方法

自分の体内にフェリチンが不足しているかを確かめるには、とても簡単なチェック方法があります。

鏡の前に立ち下まぶたを指で下げてみましょう。

このとき見える下まぶたの内側が赤みを帯びていれば、フェリチン不足の可能性は低いです。

一方赤みが少なく、白っぽく見えているようであれば、フェリチン不足の可能性が非常に高くなります。

自分自身で判断するために活用してみるといいでしょう

 

フェリチンを満足させるための鉄分摂取

新型鉄不足をしっかりと解消し、不眠を改善していくためには鉄分を摂取することでフェリチンを一定数保つことが必要です。

また、フェリチンに十分な鉄分を蓄えておくことも重要と言えるでしょう。

フェリチン量を増やし、十分量の鉄分を補っておけば、ベストなタイミングで鉄分を活用することができるため、不眠の症状が躊躇に表れることも少なくなります。

そのためには、ただ鉄分を摂取するだけではなく鉄分が体内に吸収され、さらにはフェリチンに行き届くことのできる工夫が必要です。

 

還元作用を持つビタミンCで鉄分吸収を上げよう!

鉄分はほうれん草などの緑色の野菜にたくさん含まれていることが知られています。

またその他にも魚介類やお肉にも含まれていますが、特に緑色の野菜から摂取した鉄分は体内への吸収率が低いのです。

そのため、還元作用を活用し、食品からしっかりと鉄分が体に吸収されるようにしましょう。

ここで注目してほしいのが、ビタミンC です。

野菜にもビタミンC を含むものがたくさんありますが、鉄分を含むメニューを食事として食べる場合にはビタミンC を含んだドリンクや果物を一緒に摂取していくよう心がけましょう。

食後にレモンジュースを飲んだだけで鉄吸収率が2倍になったとの報告もあります。

ビタミンCは熱に弱いと言う特徴もありますので、加熱調理などでビタミンCの摂取が減少してしまう場合には、特に積極的にメニューに果物などを取り入れてみるといいでしょう。

 

効率よい鉄分摂取法を選ぼう

新型鉄不足を解消するために毎日鉄分を含む食材を選んで食事をするのは、案外大変なことです。

そこで吸収されやすい鉄分をあらかじめ選ぶといった方法があります。

サプリとして売られているものの中には、こうした還元作用を考えて作られた鉄分サプリもあります。

ぜひ面倒だと言う方は試してみてもいいでしょう。

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まとめ

新型鉄不足に気が付かないまま不眠に悩んでいる方は少なくありません。

具体的な原因がわからないまま不眠の症状が続いているという方は、もしかしたら目に見えない鉄分不足が要因となっているからかもしれません。

フェリチン量を増やす鉄分の多い食事を心がけ、安眠につなげていけると良いですね。

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