
快眠のために、効果があると言われていることはたくさんあります。
例えば、その一つが口テープです。
口テープは日ごろ癖になっている、口呼吸を鼻呼吸に切り替えるために使用されているものですが、睡眠にも様々な効果をもたらしてくれます。
口にテープを張ると言う単純な構造ですが、果たしてどんな効果が期待できるのでしょうか?
ここでは、睡眠に良いとされている口テープについて、メリットだけでなくデメリット、注意なども踏まえて見ていくことにしましょう。
この記事の目次
口呼吸すると睡眠に良くない?
口呼吸は見た目が悪いと言うだけではありません。
睡眠にとって良くない影響を与えることが分かっています。
睡眠時、一般的に良いとされる呼吸法は鼻呼吸ですが、自分が口呼吸をしているのか、鼻呼吸をしているのか寝ている状態なので分からないと言う方がほとんどだと思います。
また、口呼吸の「何が悪いのか」と言うことまで説明できないと言う方は多いのではないでしょうか?
まずは鼻呼吸ではなく、口呼吸していると考えられる睡眠への影響について見ていくことにしましょう。
鼻呼吸と口呼吸の睡眠の違い
鼻呼吸をしていても、口呼吸をしていても眠ることはできます。
特に鼻呼吸だから、口呼吸だからと言って睡眠時間などに差があるわけではありません。
そのため、睡眠の質に直接的な影響はないと思っている方も少なくないようです。
しかし、睡眠の状態を調査してみるとその満足度に違いがあることが分かりました。
鼻呼吸している方のほうが口呼吸をしている方より、睡眠に満足しているとの回答を寄せているのです。
朝、心地よく目覚めることができたり、日中の仕事効率も良いと感じている方が断然多くなっています。
つまりよく眠れていると感じている方が多くなっています。
これはいったいなぜなのでしょうか?
口呼吸の体や睡眠に与える影響を見ていけば、それが徐々に分かってきます。
次からは口呼吸の与える影響について見ていきます。
口呼吸が体と睡眠に与える影響
口呼吸をずっとしていると色々な悪影響があります。
その影響についてご紹介します。
病気のリスクが上がる
口呼吸でなく、鼻呼吸をしていると、風邪をはじめ病気にかかりにくくなります。
鼻呼吸では、鼻腔の中が加湿されたり、適度に温められることになりますが、この加湿と保温が、鼻腔内の粘液の効果を最大限にしてくれます。
粘液は外からの細菌の侵入を防いでくれる働きがありますので、免疫機能を高めてくれるのです。
しかし、口呼吸をしていると、細菌が容易に侵入してしまうだけでなく粘液自体も乾いてしまうため、免疫効果がフルに発揮できません。
そのため風邪などウイルス性の病気にかかりやすくなってしまいます。
また、冷たい空気や乾燥した空気が直接喉の奥深くまで入ってしまうと気道組織の損傷につながります。
気管や肺にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
寝ている間、風邪などで鼻がつまってしまったり、咳が出ると深い睡眠はできなくなります。
また、呼吸が楽にできない場合も同じです。
口呼吸を続けることでそうしたリスクは必然的に上がってしまうため、睡眠にも良くないとされています。
唾液が渇き、虫歯になる
口を開いて寝ていると乾燥した空気が口に入ってくるわけですから、口を細菌から守る唾液の活動も衰え始めます。
特に寝ている間は、長い時間、細菌が増殖してしまうことになりますので、虫歯のリスクがより上がることになります。
虫歯と睡眠は直接的には関係がありませんが、やがて虫歯を引き起こしてしまうと、痛くてよく眠れないなどの症状を引き起こす可能性も捨てきれません。
結果的に、睡眠に悪影響を与えてしまうことになります。
歯並びが悪くなる?
口を常に開いて寝ていると言うことは、口の筋肉が緩んでいる状態です。
そのため、口の緊張感が保たれなくなり、やがて歯並びにも影響が現れ始めます。
歯並びは遺伝すると思っている方も多いと思いますが、こうした睡眠時の口の形状にも影響されるのです。
歯並びが悪いと顔の形や姿勢にも影響を与え始めますが、ゆがんだ顔形をしていると鼻腔が狭まり、いびきの原因になったり、布団に心地良く横になることができないため、無理な体勢で眠ることになりますので、悪い睡眠となってしまいます。
舌の位置が下がる
口を大きく開けたまま眠ると舌の位置が喉の奥へと移動してしまいます。
すると呼吸が困難となるため、いびきをかき始めるのです。
いびきをかくと言うことは、呼吸が思ったより、きちんとできていないサインです。
睡眠障害の一つに睡眠時無呼吸症候群がありますが、これもはじめはいびきから始まります。
いびきがひどくなると、呼吸が停止した状態が数秒続くことになり、脳や体に酸素が行き届かない時間が出てしまうことになります。
きちんと睡眠をとっていても、疲れを感じたり、日中活動する気力が低下してしまうのです。
口呼吸の睡眠の状態とも合致しますね。
もちろん、どんなに寝ていても快眠できたと言う実感が持てません。
つまり、不眠症に陥る危険性が出てしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群は数分呼吸が停止することもあり、命に係わる睡眠障害とも言われており早急に改善が必要とされています。
良い睡眠には鼻呼吸が大切!
口呼吸の睡眠への影響を見ても分かる通り、良い睡眠のためには鼻呼吸がとても大切になってきます。
鼻呼吸しているから、すぐに睡眠の質が下がると言う訳ではありませんが、長く続けていくことで必ず体にも睡眠にも悪い影響が出てしまうことになります。
ですが、自分が寝ている間どんな呼吸をしているか知ることはできませんよね。
そこで注目してほしいのが普段の様子や朝起きた時の症状です。
次のような症状が見られる場合、口呼吸をしている可能性が高くなります。
自分自身に照らし合わせ、ぜひチェックしてみましょう。
.普段から無意識下で口を開いていることが多い
.歯を磨いているのに虫歯が多い
.朝起きた時、のどが渇いている
.寝起き、のどが痛むことがある
.よく風邪をひく
.寝起きがスッキリしない
.日中やる気が出ない
.昼間、集中力があまりない
.いびきをかいていると言われたことがある
.倦怠感がある
などの症状がある場合には一度口呼吸を疑ってみると良いでしょう。
もしかしたら鼻呼吸でなく寝ている時に口で呼吸をしているかもしれませんよ。
口テープで快眠へ
口呼吸しているかもと疑いがあるのであれば、鼻呼吸を習慣づけることが大切です。
そうすれば、「朝スッキリしない」「睡眠時間は十分とっているのに、疲れが取れない」「寝起きが良くない」などの症状を改善できるかもしれません。
口呼吸を治すために、ぜひ使ってほしいのが口テープです。
口テープを張ることで、口呼吸が鼻呼吸へと移行しやすくなります。
口呼吸は意識してそうしているわけではありません。
つまり、習慣化してしまっているのです。
寝ている間に行ってしまっている行動のため、どうしても自分自身での矯正が難しくなります。
しかし、この口テープは口が開かないように口を押さえ、鼻で呼吸するように導いてくれるアイテムですので、簡単に矯正が行えます。
特に意識することなく、テープだけで習慣付けができる点、今日からでも始められる点がメリットです。
口テープで、快眠につなげてみましょう。
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口テープで得られる具体的な4つの睡眠効果
口テープは口呼吸を克服できると言うメリットがあります。
そのため、口呼吸で心配される体や睡眠への影響が排除できます。
睡眠への効果も踏まえて、その効果について詳しく見ていくことにしましょう。
1,安眠できるようになる
鼻呼吸は肺だけでなく、体全体を使って行う呼吸法ですので、息を深く吸い込むことになります。
深く呼吸して十分な酸素を取り入れることができれば、当然ですが、熟睡につながります。
また、ヨガなどでも行われるように深い呼吸はリラックスした状態を作り出します。
リラックス状態になると言うことは、興奮状態である交感神経から緩やかな睡眠に適した副交感神経を優位に立たせることになりますので、より快眠、安眠しやすい状態を作り出してくれます。
不眠症などで悩んでいると言う方も多いと思いますが、ぜひ鼻呼吸で安眠を目指してみると良いでしょう。
2,健康につながる
口テープを貼って眠ることで、鼻から呼吸することになります。
鼻呼吸は、口呼吸と違って細菌やウイルスの侵入をより防ぐことができます。
鼻の粘膜にある腺毛でも、細菌の侵入を防いでくれることから、より病気にかかりにくくなります。
また、口を開かないことで、唾液が口全体に広がるため、歯周病や虫歯も防いでくれます。
体が健康なことは良質な睡眠をとるためには必要不可欠なことです。
少しずつ熟睡できるようになれば、体や脳も毎朝リセットされやすくなりますので、疲労などが回復できるようになり、心身ともにより健康な状態に近づくというサイクルが生まれます。
3,冷えの改善で不眠解消
口から呼吸すると寒い時期などは、どうしても冷えた空気を体に取り込むことになります。
鼻から呼吸するのと違って、口から冷たい外気を直接体内に入れることになってしまいます。
不眠症や睡眠問題を抱えている方の中には冷え性と言う方も多いですが、口呼吸は冷えの原因になります。
手足が冷たいと布団に入ってからも、なかなか寝付くことができませんよね。
鼻呼吸で体温をコントロールし、スムーズな睡眠導入、質の良い睡眠を手に入れましょう。
4,いびき、睡眠時無呼吸症候群を改善して熟睡、そして小顔にも!
口呼吸は舌を喉の奥まで落ち込ませてしまうため、いびきや睡眠時無呼吸症候群の要因となりますが、鼻呼吸を習慣づけることで睡眠時のこれらの問題が解消されていきます。
そのため、より深く眠りにつけるようになるのです。
また、毎日鼻呼吸を続けていくと舌が正常な位置を維持するために必要となる、口周りの筋肉も鍛えられます。
特に下あご部分やフェイスラインと言った顔の大きさに直結する筋肉がより鍛えられることになりますので、小顔も手に入れることができるのです。
深い眠りと小顔が両方同時に実現できますので、これも口テープを使う価値と言えそうですね。
口テープってどんなものを選べばいい?
口テープは口を押さえることができれば、どんなものでもOKです。
ただ、寝ている間に口の開く力を抑えることができなくては意味がありません。
しっかり朝まで口を閉じた状態にできるものを口テープとして使用してみるのが一番です。
一般的に売られている包帯を止めるサージカルテープや傷に張るバンドエイドなどを利用しても良いですが、やはり口の開く力に負けてしまったり、剥がすときに痛いなど、口に張るのは不向きなことも多いため、「満足いかない」「使い心地がいまいち」と感じる方も少なくないようです。
寝ている間の不快感は睡眠の妨げとなりますので、やはり使い始めたいと考えているのであれば専用のものを購入してみるのが一番と言えるでしょう。
初日から違和感なく眠ることができるため、どなたでも簡単に使用でき、着け心地も快適です。
通販でも500円台~600円台で多くの口テープが売られていますので、自分の口の大きさ、開く強さ、使い心地などを考慮し、ぴったりのものを選んでみましょう。
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口テープ、どのくらいで効果が現れる?
口テープを張って得られる効果には個人差もありますが、その日のうちからいびきなどの問題は改善されていきます。
それに従い、徐々に睡眠の質も上がっていくため、睡眠の悩みの度合いにもよりますが、1週間ほど試すことで何らかの効果を実感できるケースが多くなっています。
通常販売されている物の多くが、1週間分、10日分、2週間分などとして販売されていますが、そのパッケージすべてを使い切るまでは、続けて様子を見てみると良いでしょう。
40歳以上の世代にもおすすめの口テープ
40歳以上になってくると老化が始まり、喉周りの筋力も低下します。
そのため舌の落ち込みにより、いびきや睡眠問題が増えることになります。
また、唾液量も減ってくるため、歯周病と言った病状も、ちらほら見られるようになります。
この口テープは若い世代の口呼吸の方にも効果を発揮してくれますが、40代以上の加齢を感じ始める世代には、より早くその効果が実感できるため、特におすすめです。
「若い頃はよく眠れていたのに、最近は寝つきが悪い」「日中の行動力や集中力が減った」「若い時と違って、健康をより意識し始めた」と言う方は、ぜひ口テープを試してみると良いでしょう。
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まとめ
口テープは快眠や健康につながると言われている鼻呼吸を促し、習慣化させるためのアイテムです。
深い呼吸で自然とリラックスできたり、冷え対策、いびき防止に役立つため、多くの睡眠問題の解決につながります。
あなたも、口呼吸を克服し、鼻呼吸に切り替えて、不眠症にならない、睡眠障害を引き起こさない健康な体を手に入れましょう。
また、口テープは今日から始められると言う手軽さとコストがあまりかからない点も魅力です。
加齢で睡眠に悩みがあると言う方も、ぜひ一度試してみてくださいね。