睡眠改善インストラクター監修・快適な睡眠のための情報メディア
  1. TOP >
  2. 過緊張症状で眠れない時どうする?原因と解消する方法って?

過緊張症状で眠れない時どうする?原因と解消する方法って?

  • 最終更新日:2017.08.02
  • 公開日:2017.07.31
過緊張症候群で眠れない時どうする?症状と対策って?

過緊張症状というのは、精神や体が非常に緊張している状態を言います。

精神や体が極端に緊張している状態が続くと神経が常に興奮している状態になるので心穏やかにゆっくり睡眠をとるということが出来ません。

過緊張症状でなかなか眠れない時はどうすればよいのでしょうか?

その原因と対策を調べてみました。

過緊張症状とは?

過緊張症状というのは、心や体が常に過度に緊張している状態です。

原因は主にストレスであると考えられます。

ストレスが多いと考えられるビジネスマンの人が陥る症状です。

特に責任感が強く、真面目で、常に頑張っていることが大切と考える気質の人は過緊張症状になりやすいです。

人間は1日の中でも緊張状態やリラックス状態を繰り返しています。

緊張することは悪いことではありませんが、長時間緊張が続いたり、リラックスモードに切り替えられないと常に過度の緊張状態が続きます。

自律神経が乱れているので自分では過緊張症状だと分かっていても、なかなかリラックスモードになりません。

 

過緊張症状はどうして起こるの?

過緊張症状はどうして起こるの?

 

過緊張症状の原因は自律神経が乱れることです。

自律神経は自分で意識的にコントロールするものではありません。

普段は自律神経のことなど考えることもなく生活していますが、自律神経とは人間にとって非常に大切なものなのです。

自律神経は循環器、呼吸器、消化器などの臓器を一日中休む間もなくコントロールしている神経ですが、自分自身の体でありながら自律神経については常に無意識です。

自律神経には交感神経と副交感神経があってこの2つがバランスをとりながら生命活動を維持しています。

日中の活動中は交感神経が優位に立ち、夜の睡眠中は副交感神経が優位に立って活動しています。

自律神経というのは交感神経と副交感神経の絶妙なバランスを保つことが大切なのですが、過度のストレスや精神的な不安、恐怖、我慢などが続くとバランスを保てなくなり、自律神経が乱れます。

自律神経が乱れると、ゆっくり休息を取りたいという気持ちがあっても副交感神経がなかなか優位にならずに、1日中交感神経が優位に立ってしまうので、しっかり眠る事ができずに睡眠障害などを起こします。

自律神経の乱れは、日常生活の些細なことで充分起こりえます。

例えば、スマートフォンの使いすぎ、ゲームのしすぎ、食品添加物の取りすぎ、季節の変わり目、運動不足、人間関係のもつれ、新しい環境の変化、将来の不安などが上げられますが、その他、いろいろなことが原因でストレスを溜めてしまうことが問題です。

ストレスの怖いところは、自分はストレスなんて感じていないと思っていても、体や心が強いストレスを感じていることがあるということです。

過緊張症状の人は日頃からストレスを溜めていることが多いのが特徴です。

 

過緊張症状が原因の睡眠障害とは?

過緊張症状が原因の睡眠障害とは?

不眠症

過緊張症状で心身共に強い緊張状態になっているとリラックスできませんので、夜に布団に入ってもなかなか寝付けない、いわゆる入眠困難の状態になります。

また、寝つきが悪いだけでなく、眠っている間も常に神経が過度に緊張しているので長時間ぐっすり眠る事ができません。

夜中に何度も起きてしまう中途覚醒や朝早くに目覚めて再び眠る事ができないという早期覚醒が起こります。

過緊張症状のために不眠症になると眠れないということから二次的な症状として、一日中だるいという倦怠感が続いたり、しっかり眠っていないので日中の活動に意欲的になれなかったり、集中力がなかったり、注意力が減少したりします。

眠れないという症状だけでも辛いですが、眠れないことによる倦怠感にも苦しみますので24時間常に不快な症状になります。

 

過眠症

過緊張症状になると、自律神経が乱れているので睡眠をしっかり取る事ができないという事の裏返しで、日中に強い眠気に襲われるという過眠症に悩まされる人もいます。

普通の人でも睡眠が足りていない、ぐっすり眠ることが出来ていないという日は昼間であっても強い睡魔に襲われるということがあります。

過緊張症状で睡眠障害になる人は、1日2日の寝不足が原因ではなく、長期間の不眠症が引き起こす、過眠症ですのでその期間も長く強いものとなります。

日中に自分ではどうにも出来ないほどの強い眠気に襲われ、30分ほど過眠をすると一時的に復活してすっきりするというのがナルコレプシーです。

ナルコレプシーは酷いときは、突然体の力が抜けて立てなくなったりします。

単に日中に眠たくなって居眠りしてしまうという程度のものではありません。

また、ナルコレプシーよりももっと強い過眠症が突発性過眠症というものです。

居眠りは通常10分でも眠るとあとはすっきりとしますが、突発性過眠症は居眠りが1時間以上続きます。

また、突発性過眠症になると今度は夜の睡眠も異常に長くなります。

大人でも10時間以上眠り続けます。突発性過眠症が長期化すると反復性過眠症になります。

非常に強い眠気に始終襲われます。

その眠気が数日から酷い場合は数週間も続くのですから、もはや全うな社会生活を送ることが困難になることが予想されます。

 

いろいろな睡眠障害

過緊張症状は自律神経で交感神経が常に優位に立っているので自分ではしっかり眠っているつもりでも神経や脳がリラックスして休めていないので、ぐっすり眠れている感覚になりません。

睡眠時間も充分足りているはずなのに、頭や体の疲れが取れずに倦怠感が残る感覚があります。

次の日に何か大切なことがあるという時は夜中に何度も目覚めたり、眠れないということもあります。

 

過緊張症状の睡眠障害以外の症状

過緊張症状になると睡眠障害だけでなく、体に様々な影響が出ます。

体の緊張状態が続くので肩コリが酷いという人は多いです。

特に肩から首、頭などの部分が硬くなってしまいます。

また、ゆっくりお風呂に浸かっても体ななかなか温まらず、冷えの状態が続きます。

体が冷えるので下痢になったり、風邪のような症状もあります。集中力がなくなりますし、精神的にやる気が起きないということがあります。

 

過緊張症状で眠れない人は自律神経を整える

過緊張症状で眠れない人の多くは自律神経が乱れていることが原因ですので、自律神経を整えることが重要です。

 

過緊張症状で眠れない人は自律神経を整える

 

食べ物

自律神経と食事というものは案外深くつながっています。

腸内環境を整えるということが近年非常に健康にとって重要とされていますが、まさに、腸内環境を整えることで自律神経が整ってくるのです。

腸内環境を改善するためにはいろいろな方法がありますが、食物繊維が多く含まれている食べ物を意識的に摂ることが大切です。

食物繊維をたくさん摂ることで腸が綺麗に掃除されます。

腸の中をゆっくりと食物繊維が進んでいくと副交感神経が優位になります。

腸内をゆっくり食べ物が進む時間が長いとその時間だけ副交感神経が活発になり、睡眠が取りやすくなるということです。

食物繊維が多いものとしては、玄米、ごぼう、そば、かぼちゃ、海藻、きのこなどです。

また、腸内環境を整える食べ物として有名なものが発酵食品です。

発酵食品に含まれるいろいろな菌が腸内の善玉菌を増やしてくれます。

免疫力もアップさせてくれますし、美容にも良いものばかりです。

味噌、漬物、納豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料、キムチ、甘酒など身近が食品ばかりです。

酸っぱいものや辛いものを食べると体が体外に排出しようとするので副交感神経が働きます。

酢の物、レモン、わさび、しそ、梅干しなどを食べると良いです。

また、水分をしっかり取ることも大切です。

特に温かい飲み物で、生姜湯、ウーロン茶、プーアル茶、赤ワイン、日本酒などは良いとされています。

 

お風呂にゆっくり入る

 

お風呂にゆっくり入る

入浴すると副交換神経が優位になるので過緊張症状の人はお風呂をしっかり利用しましょう。

お風呂に入ると誰でも心身共にリラックスします。

このことが一番大切です。

暑いから、時間がないから、面倒だからとシャワーだけで済ましてしまう人が多いですが、毎日お風呂に浸かるようにします。

まず、お風呂のお湯の温度ですが、リラックスする温度は38~40度くらいです。

人によってはぬるいと感じるかもしれませんが、温度が高いと交感神経が優位になってしまうのでリラックスできなくなるので注意が必要です。

きもちいい!と感じる温度でゆっくりお湯に浸かりましょう。

長湯は体がのぼせたり、逆に体力を使ってしまうので疲れない程度の時間入浴することが大切です。

お風呂に入る時間帯ですが、眠る直前はいけません。

入浴して副交換神経が優位になっていても、睡眠というのは眠る直前に一気に体温が下がることが重要です。

入浴して間もないと体が温かすぎて体温をなかなか下げることが出来ません。

眠る1時間ほど前にはお湯から上がってゆっくりしましょう。

また、忙しいとは思いますが、食事のあとすぐにお風呂に入ると体にとっては負担が大きくなりますので、食事を取ったあとにお風呂に入る場合は1時間ほど入浴まで時間を空けましょう。

 

体内時計を整える

忙しい人がストレスをためていたり、自律神経を乱して過緊張症状になり眠れないというパターンが多いです。

忙しい人は本当に忙しいので、朝早くから働いて、夜遅くまで仕事をしています。

早起きは出来ても早寝ができていません。

また、夜遅くまで自分の時間を楽しんでいると朝もなかなか早くに起きることができません。

人間の体は1日24時間を自分の体の体内時計で環境に合わせています。

太陽の光と共に生活することで体内時計はしっかり環境に適応しますが、現代人にとってなかなかそのような生活は難しい人の方が多いでしょう。

出来るだけ体内時計を正確に保つためには、早寝早起きの生活をします。

いろいろ仕事や用事があっても夜は少しずつ寝る時間を早めましょう。

 

時間にゆとりのある生活をする

毎日忙しい、休む暇もない、ゆっくり本を読んだり、自分の好きなことをする時間もないという具合に時間に追い立てまくられる生活をしているとどうしても精神的に常に興奮状態になり過緊張症状になってしまいます。

過緊張症状になると睡眠がしっかりとれなくなり、集中力さえもなくなってきますので悪循環です。

忙しい人こそ神経を休めるために、1日のうちでゆっくりした時間を過ごすようにしましょう。

仕事が残っていても、家事が残っていても心を落ち着かせる時間をほんの少しでも意識的に確保して神経を休めましょう。

 

しっかり睡眠を取るための準備をする

しっかり睡眠を取るための準備をする

 

睡眠は長時間眠れば良いというものではありません。

質の良い睡眠であれば短時間でもしっかり体を休めることも出来ますし、日中の有効時間を増やすことも出来ます。

過緊張症状の人が質の良い睡眠を取るためには、睡眠の環境を整えることも重要です。

例えば、神経を落ち着かせるためには、眠る前はインターネットやスマートホンを長時間使わないだけでも充分な効果があります。

SNSなどのやり取りは楽しい反面、神経も使います。ストレスが溜まることでもあります。

また、温かいノンカフェインの飲み物を飲んで神経を落ち着かせるのも良いです。

体も温まって入眠しやすいです。

アルコールは睡眠を邪魔するものですが、眠る前にほんの少しアルコールを飲むことで入眠がしやすいのは事実です。

ただし、たくさんの量のアルコールは中途覚醒や早期覚醒といった睡眠障害の原因になりますので注意が必要です。

就寝する部屋の環境を整えることも大切です。

温度や湿度を適度に保つことや、部屋の照明をだんだん暗くすると言った工夫も有効です。

 

過緊張症状の人はストレスを溜めないことが最重要

生真面目で、気を使う人、責任感が強い人、人からどう思われているか気になる人、向上心が強い人というのは、自分が本来リラックスできる環境と現在置かれている環境とに大きなギャップがあります。

常に完璧にしようとすると、どうしても自分に無理をすることになるのでストレスが溜まりやすくなり、自律神経が乱れて過緊張症状で眠れないという睡眠障害になりやすいのです。

頑張らないということは難しいですが、適度に力を抜くということを意識することは非常に重要です。

また、完璧であらねばならぬという呪縛が人のストレスを増長させます。

リラックスするということは難しいのですが、何とかなるさという気持ちを持って前に進んでいくという気持ちを持つようにしましょう。

自分だけで溜め込まずに人に悩みを聞いてもらったり、人に頼ってみるのも良い方法です。

 

まとめ

まとめ

 

過緊張症状の人が眠れないことの原因の多くはストレスによる自律神経の乱れです。

自律神経は自分ではコントロールできないものですが、食べ物や入浴方法を工夫して自律神経を整えたり、ストレスを溜めないように生活することが大切です。

関連記事
人気記事ランキング
カテゴリー
人気キーワード
特集記事