
眠る前にハチミツを食べるとダイエットになって、その上睡眠効果が上がるというウワサがありますが本当なのでしょうか?
寝る前にハチミツを食べることでダイエットと睡眠にどんな良いことがあるのか徹底的に調べてみました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
寝る前にハチミツ?ダイエットできるの?
ハチミツは健康に良いと聞いたことがあると言う人もたくさんいると思いますが、ダイエット効果があるということは知っていましたか?
しかも、ダイエットに一番良くなさそうな眠る前にあの甘いハチミツを食べることが本当にダイエットに効果を発揮してくれるの?と疑問に思う方も多いはずです。
普通、ダイエットの常識で考えると、甘いものはダメ、寝る前はダメ、糖質は脂肪になりやすいので特に減らすよう努力するのが一般的です。
寝る前にハチミツを食べるということはこのダイエットの常識の真逆に当たりますよね。
このダイエットはイギリスの薬剤師のマイク・マッキネスが考案したものですが、寝る前にハチミツを摂ると脂肪燃焼に繋がるとされています。
ダイエット法の正式名称は「ハイパーネーション・ダイエット」というもので、これを実践した人が18キロも痩せたとか!
ハチミツは甘味料としてダイエット向き!
ハチミツの甘さは砂糖で感じる甘さとはまた別のものですが、甘味料として充分砂糖に代えて使用することができます。
甘みとしては砂糖の1.3~1.7倍ほどありますので十分と言える甘味を感じることができますね。
砂糖は100gで390キロカロリーほどですが、ハチミツ100グラムのカロリーが300カロリーほどですので、砂糖に比べると低カロリーであることが分かります。
また、はちみつの栄養価も注目されています。
白砂糖を使用するときにハチミツに代えて使うとダイエット効果は確かに得られそうです。
近年はハチミツも蜜を取る花によって分けられ販売されていますし、天然由来の国産のものもたくさん出てきていますので、これらを健康やダイエットに利用するのも良い方法と言えそうですね。
ハチミツの睡眠効果がダイエットにつながる
ハチミツの80パーセントが糖質であるということを聞くと、いくら白砂糖よりもカロリーが低いとが言ってもダイエットに繋がるということは信じ難いものです。
しかし、ハチミツを食べてダイエットという方法のからくりはハチミツのカロリーではありません。
ハチミツがもたらす睡眠効果が、成長ホルモンの分泌を促し、その結果としてダイエットに繋がるというものです。
ダイエットに欠かせない成長ホルモンとは?
成長ホルモンは成長期の中学生、高校生ぐらいの子が特に成長するときに多く分泌するホルモンです。
そのため成長が止まった大人には分泌されないホルモンだと思っている方も多いことでしょう。
もちろん、成長期の子供にが必要不可欠なホルモンですが、大人でもその分泌量は減少するものの、成長ホルモンは確かに分泌されています。
大きく育った後の大人の体とは言え、成長ホルモンが必要なケースもあるからです。
脳の下垂体から分泌される成長ホルモンは成長に働くだけでなく、骨や筋肉、皮膚の代謝、補修、たんぱく質や脂質、糖質の代謝に関わってきます。
つまり、成長ホルモンが分泌されることで体の組織を作ったり、損傷がある部分の補修を行ったりしています。
この作業を行うためには、どうしても体の脂肪を燃焼し大量のエネルギーが必要となります。
そのため、成長期でない大人でも、成長ホルモンがたくさん分泌されるような環境にあると体の組織を作ったり、補修を行うために、脂肪が燃焼されてダイエット効果が期待できると言う訳です。
成長ホルモンをたくさん分泌するためには?
ではどんな、状況を作れば成長ホルモンはたくさん分泌されるようになるのでしょうか?
十分な糖分が必要
成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されます。
しかし、十分なエネルギーとなるブドウ糖がなくては分泌できないそうです。
ブドウ糖は肝臓に多く蓄えられていますので、その肝臓に十分な糖量がないと、成長ホルモンは分泌できないことになります。
したがって肝臓の働きを活性化させることが成長ホルモンの分泌には必要不可欠と言えます。
成長ホルモンを分泌させるために必要なエネルギー源となるブドウ糖は、様々な食品から摂ることができますが、その中でもハチミツに含まれる果糖が肝臓の働きを最もアップさせてくれることから一番良いとされています。
ブドウ糖が十分でないと燃料不足になり成長ホルモンが分泌されませんから、はちみつで効率よく糖分を摂取していくことが大切です。
質の良い睡眠がカギ
主に成長ホルモンがたくさん分泌されるのは、睡眠の時間です。
成長期の子供が大きくなるためには睡眠が重要であると言われているのは、この睡眠の時間帯に多量の成長ホルモンが分泌されるためです。
例え育ち盛りの子供でも睡眠不足だったり、ぐっすり眠れる環境にないと成長ホルモンの分泌は悪くなってしまいます。
これは大人の成長ホルモンの分泌にも当てはまります。
大人は子供のように長時間ぐっすり眠ることもなかなかできないものですが、短時間の睡眠でも質の良い睡眠をとることができれば、睡眠時間をカバーし成長ホルモンの分泌を促すことができます。
今までは、睡眠のゴールデンタイムとされる夜の10時から2時ころまでの時間帯にしっかり眠ることが大切と言われてきましたが、最近は研究の向上により、ゴールデンタイムでなくても寝入りの3時間ほどの睡眠が深く質の良いものであれば、成長ホルモンはしっかり分泌されることが分かってきています。
ハチミツと睡眠の関係
寝る前にハチミツを摂るということはダイエットに有効な成長ホルモンを分泌するためのエネルギー補給となりますが、成長ホルモンの分泌に必要な質の良い睡眠をもたらすためにもハチミツは一役買ってくれます。
なぜなら、質の良い睡眠のためにはストレスも大敵だからです。
脳をリラックスさせるためには脳の栄養となるブドウ糖を与えてあげることが大切になってきます。
人間は甘いものを食べると脳がリラックスするのでホットした気分になることができます。
これは脳にブドウ糖を補給することで脳のストレスを和らげるためにセロトニンが分泌されるためです。
また、セロトニンの分泌にはトリプトファンというホルモンが欠かせませんが、ハチミツにはトリプトファンが豊富に含まれていて安眠には一石二鳥の効果があります。
トリプトファンは人間の体内では作ることができないので、食べ物から体内に摂り込むことしかできません。
ダイエットに大敵な糖質を寝る前に摂ることは一見ダイエットに反する行為のようですが、ハチミツを摂ることで脳がリラックスして質の良い睡眠がとることができます。
同時に成長ホルモンの分泌を促してくれまますので、ダイエットに非常に効果的なのです。
寝る前にハチミツを摂ってダイエットするコツ
眠る前にはちみつを食べる際には、それなりのポイントがあります。
効率よく成長ホルモンを分泌させ、ダイエットにつなげるためのコツを紹介していきましょう。
ハチミツは眠る1時間前に
すぐに眠るためにハチミツを摂るのではありません。
あくまでもハチミツを寝る前に食べるのは、脳をリラックスさせて質の良い睡眠を取ることと、代謝を上げ肝臓にブドウ糖を補給するためです。
このため、ハチミツを食べることで成長ホルモンを効率よく分泌させることができます。
つまり寝る前とはいっても、布団に入る直前と言う訳ではありません。
成長ホルモンを促すための条件を整える時間が必要となってきますので、寝る1時間前にハチミツを摂るのが理想です。
ハチミツは食べ過ぎない
ハチミツは睡眠を促す効果がありますし、健康にも良いものですが、結構なカロリーがあります。
どんなに良いものでも、大量に食べてしまうとダイエットのためにはあまり良いこととは言えません。
そのため、ハチミツを摂る量としてはスプーンで1杯ほどがベストと言えるでしょう。
スプーン1杯でも十分リラックス効果が期待できますし、十分量のブドウ糖の補給ができます。
そのまま舐めてもいいですし、お湯に溶かして飲むのもおすすめです。
体が温まり、さらに安眠につながります。
天然のはちみつ
ハチミツといっても色々な種類のものが販売されています。
花の種類によって味や風味、香りなども全く違ってきますので、自分で食べて美味しいと思うものを選ぶようにしましょう。
本来は天然素材のハチミツですが、人工甘味料や糖分を加えた加糖タイプのハチミツも売られています。
脳がリラックスできて、肝臓にブドウ糖を補給することが目的ならば加糖ハチミツでも他の甘味料でも問題ないと考える方もいると思いますが、十分な栄養分を摂ることができません。
はちみつは、他の甘味料と比較しても短時間でエネルギーとなりますし、脂肪燃焼に必要なビタミンB群も豊富に含まれています。
ダイエットや睡眠に効果的なハチミツは100パーセント天然由来のものが理想です。
品質と言った面からも国産のはちみつを選んでみるのもおすすめです。
睡眠時間も多めに
眠る前にハチミツを摂っても、睡眠時間が非常に短い日が続くとどうしても体の疲労は回復せず、代謝が落ちてしまいます。
そのためよいダイエット効果が得られません。
しっかり成長ホルモンを分泌するためには適度の疲労も必要ですが、体力を回復できるだけの睡眠時間もある程度しっかりと確保するようにしましょう。
3~4時間は深く質の良い睡眠をとること、睡眠全体で見た場合にも6~8時間ほどのまとまって眠ることがポイントとなります。
多めの睡眠時間を心掛けましょう。
カフェインが入った飲み物と一緒はダメ
ハチミツだけ食べるよりも紅茶などに溶かして飲みたいと言う方も多いと思います。
しかし、はちみつを溶かす飲み物にも注意が必要です。
寝る前にカフェインを含んだ飲み物を飲んで寝てしまうと睡眠の質が落ちてしまいますので、避けるようにしましょう。
コーヒーや紅茶、抹茶などカフェインを含んだ飲み物を避けて、白湯やホットミルク、ココアなどのノンカフェイン飲料を選ぶようにしましょう。
ハチミツを溶かしてゆっくりと飲めば、リラックス効果も上がりますし、体も温まります。
白湯にハチミツを入れてショウガを加えるのも体がぽかぽかしてきますので、安眠のためには良い飲み物となります。
カフェインだけでなく、アルコールを寝る前に飲むとリラックスできると考える人もいますが、アルコールを飲んで眠ると入眠はスムーズですが、夜中に何度も起きたり早朝に目覚めてしまうので、睡眠の質を下げることになります。
成長ホルモンの分泌にもつながりませんので、飲むのは控えてみると良いでしょう。
夕食は寝る3時間前には終わらせておく
夕食を食べたあとはすぐに眠くなって寝てしまうという人も多いと思います。
しかし、寝る前にハチミツを食べてダイエットをしたいと考えているならば、夕食は寝る3時間前には食べ終えて、ある程度胃の中の食べ物を消化させた後に眠るようにしましょう。
食べ物が胃の中にあると体は睡眠中でも脳が胃の中のものを消化するように命令して臓器は働き続けます。
このため、本来睡眠は体の脂肪燃焼や損傷部分の補修に当てたいところですが、消化のために労力を使ってしまいます。
ハチミツの効果をしっかりと出すためにも、夕食は寝る3時間前には終わらせておくようにしましょう。
必要以上の糖質を夜に摂らない
糖質はどうしてもダイエットの大敵です。
夜に寝る前にハチミツを摂ることになりますので、食事でたくさん糖質を摂ると糖質の過剰摂取になり、いくらたくさんの成長ホルモンを分泌していてもダイエット効果が出にくくなってしまいます。
ハチミツを寝る前に摂ることを考えて、夕食はご飯など糖質を極力抑えたメニューにしてみましょう。
和食や野菜スープなどをメインにしてみるのがおすすめです。
ダイエット効果を高めるためにもぜひ夕食メニューも工夫してみてくださいね。
ダイエットと睡眠だけじゃない!はちみつの意外な効果!
はちみつは私たちに必要な栄養分を多く含む万能食材です。
そのためダイエット以外にも様々な効果が期待できます。
その効果にも少し触れておくことにしましょう。
美肌効果
ハチミツには腸内環境をよくするビフィズス菌を増やしてくれる働きがあります。
そのため、便秘も解消できますし、疲労や肌荒れも回復してくれますので、美肌効果の高い食材です。
腸内環境を良くすることはすべての健康面に結びつきますので、美容にも良い影響を与えてくれます。
ダイエットをするとどうしても栄養不足になったり、ストレスが溜まってくるので、腸内環境も悪くなってしまうことが多く、痩せても肌荒れを招いてしまいますが、ハチミツはビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などのダイエットや美容に良いとされる栄養素が豊富に含まれています。
総合的に健康体となり、美容にも良い食材なのです。
ダイエットと美容、両方にメリットがある、まさしく女性に嬉しい食材と言えそうですね。
薄毛が気になる人にも◎
女性でも年齢と共に薄毛が気になってきますよね。
薄毛の原因も色々あると言われていますが、髪の毛を成長させるためにはやはり成長ホルモンが大切になってきます。
そのためダイエットで寝る前にハチミツを摂っていると、成長ホルモンの分泌が促されますので、結果的に薄毛の解消にもつながります。
まとめ
ハチミツを寝る前にスプーン1杯ほど摂ることで、ダイエットに有効な成長ホルモンの分泌を促したり、脳をリラックスさせることで睡眠の質を上げることができます。
ハチミツは他の甘味料に比べて甘みが強くカロリーも低いですし、安眠のためのトリプトファンも豊富ですので、ダイエットに良い食品と言えます。
寝る前にハチミツを摂るだけでなく睡眠の質を下げないように気をつけながら効率的にダイエットしていきましょう。