
いつもより早起きした朝は、なんとなく得した気分になって気分が良いものです。
そして「よし、明日も早く起きよう」と思ったりもするのですが、早起きを習慣にするのはなかなか難しいですね。
世間では「早起きは三文の得」とか「成功者には早起きな人が多い」と言われるように、早起きができる人は周囲からも時間管理ができていて信頼に値する人だと思われます。
ですが、わかってはいても疲れが溜まっていて起きられなかったり、しっかり寝ているはずなのに寝起きがすっきりしなかったり、目覚まし時計のアラーム音では目が覚めなかったりと、何かしらの原因で寝坊してしまう人も少なくないでしょう。
そこで、早起きするにはどうすればいいのか、そのコツをご紹介していきます。
早起きしたらどんな良い事が起きるかというメリットも併せてご紹介しますので、早起きが習慣となって余裕ができた自分を想像しながら、毎日の生活の中に早起きのコツを取り入れてみてください。
早起きをするということ
早起きをするためには早く寝る、これは昔からよく言われることですね。
子どもの頃、お母さんから毎日のように言われていた人も多いのではないでしょうか。
たしかに、子どもの時はそれで早く起きられました。
しかし大人になると、子どもの頃とは睡眠の質が違ってきて、子どものような良質な睡眠は取れなくなってくるのです。
とくに睡眠時間が短いと言われる日本人ならなおのこと、ただ単に早く寝さえすれば良いというものではありません。
睡眠の質が悪いと、眠りが浅かったり、布団に入っても寝付けなかったり、夜中に起きてしまったり、早すぎる時間に起きてしまったりして、逆に不眠症や睡眠障害を引き起こす要因にもなり得ます。
つまり、健康的に早起きして気持ちのいい朝を迎えるには、質の良い睡眠を充分に取って、心身共にリフレッシュしていることが重要なのです。
早起きする6つのメリットとは?
早起きが身体に良いことは何となく理解できますが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょう。
1,記憶力・集中力アップで仕事も勉強も効率的にこなせる
私たち人間は、今でこそ文明の利器のおかげで夜遅くまで仕事をしたり遊んだりできますが、本来は日の出とともに起き出して太陽が沈めば眠るという生活でした。
本来は朝型の生き物なのです。
その名残は現代にも残っており、1日のうちで最も良い働きができるのは朝だと言われます。
早起きをして副交感神経から交感神経へと徐々に切り替わっていく、この自律神経が移行する時間は心身共にリラックスしている状態で、交感神経が優位になってくると集中力が上がって記憶力もアップします。
このタイミングは最も学習効果が高い時間帯で、仕事も勉強も効率的にこなせるのです。
朝の30分は夜の2時間に相当するとも、朝の1時間は夜の3時間に匹敵するとも言われています。
仕事、勉強、習い事などは、早朝の頭がリフレッシュして一番スッキリしている時間、集中力も記憶力もアップしている時に行うのがベストです。
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2,時間と気持ちにゆとりが生まれる
早起きの大きなメリットは、なんといっても時間と気持ちにゆとりができることです。
たとえ1時間早く起きるだけでも、自分の好きな事をする時間が作れます。
朝食をゆっくり食べる時間ができて、食後のコーヒーやお茶を楽しむ時間もあります。熱いシャワーを浴びてしっかり身支度を整える時間に費やしてもいいでしょう。
軽いウォーキングやジョギングをすることもできます。
もし2時間早起きしたら、のんびり本を読む時間だって作れます。
早朝は静かで、電話などで邪魔されることもありませんので、早く起きた時間を仕事や趣味の時間に使えば効率良くはかどります。
朝の澄んだ空気の中、静かな時間を有効に使うことで、心も人生も豊かになり有意義な毎日が過ごせることでしょう。
また、いつもより早く家を出るのもいいですね。
電車に乗らずに何駅分か歩いたり、回り道をして歩けば適度な運動になります。
仕事帰りでは疲れてそんな余裕はないでしょうが、朝ならまだ体力もありますし、早朝の空気は清々しくて気持ち良いので歩くことが楽しくなってきますよ。
早朝モーニングをしている喫茶店を見つけたら、本でも読みながらゆっくり朝食を食べるというのも素敵です。
通勤電車で毎日辛い思いをしている人は、思い切って1時間早い電車に乗ってみませんか。
いつものすし詰め状態とは違う、快適な電車の旅のような感覚が味わえるかもしれません。
そんなストレスのない通勤を知ってしまったら、きっと病み付きになってしまいますね。
3,生活リズムが整って夜もしっかり眠れるようになる
生活リズムが整うことは早起きの最大のメリットです。
私たちが生きていく上で睡眠はとても重要で、質の良い睡眠を得るためには生活リズムが整っていることが重要なのです。
私たちの身体には「体内時計」というものがありますが、体内時計は1日を25時間でカウントします。
ところが実際には1日は24時間で回っていますので、どこかで体内時計をリセットする必要があるのです。
そのリセットが、朝早く起きて太陽の光を浴びることです。
早朝の日光には、体内時計をリセットして、夜にちゃんと眠れるよう「メラトニン」という睡眠ホルモンを分泌させる働きがあります。
メラトニンは朝日を浴びてから約14~16時間後に分泌されますので、朝6時にリセットされれば、夜の9時か10時頃には自然な眠気が来るのです。
そして、眠気に逆らわずにしっかり寝れば、深い眠りが訪れて良質な睡眠が得られます。
質の良い睡眠は私たちの身体にさまざまな恩恵を与えてくれますので、早起きをして生活リズムを整えることの大切さを知ってください。
4,痩せやすくなってお肌もきれいになる
生活リズムが整えば、「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌量が減ってストレスも緩和します。
神経が落ち着いて気持ちに余裕ができるため、自律神経やホルモンバランスが整って太りにくい身体になるのです。
また、私たちが生きていく上で欠かせない行動を起こす時に消費されるエネルギーのことを「基礎代謝」と言いますが、この基礎代謝は寝ている間にも消費され、最も盛んに消費されるのは眠っていた身体が活動を開始する朝なのです。
ですから、基礎代謝が高い朝にたくさん呼吸して、内蔵の動きを活発にすれば基礎代謝のアップにつながり、脂肪を燃やして痩せやすい体質を維持できます。
さらに、早寝早起きの生活が習慣になると睡眠の質も良くなり、ぐっすり眠ることで成長ホルモンも正常に分泌されてお肌がきれいになります。
5,朝食をしっかり食べる時間が作れる
早起きをすれば、1日のうちで最も重要な食事である「朝食」をしっかり食べる時間が作れます。
朝食抜きやパン1個だけという人もいるでしょうが、頭がフル回転する午前中に活動的に過ごすためにはエネルギーが必要です。
子どもを対象にした研究でも、朝食抜きの子どもは、朝食をしっかり食べている子どもに比べて集中力に欠けており、成績にもその差が出ると言われています。
朝食を食べずに空腹なのはもちろん、あまりに急いで食べても消化に良くありません。
結果的にはどちらも集中力が低下してしまうのです。
朝食には、眠っていた身体と脳を起こしてくれる効果もあります。
また、基礎代謝が下がってしまうとむくみや水太りにもつながりますので、内蔵の動きを活発にして基礎代謝を上げるためにも、早起きをして朝食を食べるようにしましょう。
6,腸内環境が整って便秘知らずになる
便は寝ている間に腸の中で作られて直腸へと進んでいきます。
そして、早起きをして朝食を食べ、食べ物をしっかり腸に届けてあげることで身体が反応し、腸の働きが良くなってぜん動運動を始めます。
腸が活発に動き出すと直腸も刺激されて便意を感じるのです。
たとえ便が作られていても、直腸が刺激されなかったり排便する時間がなかったりすると、便はどんどん水分を吸収して固くなり、出にくくなって便秘になってしまいます。
毎朝決まった時間に排便することは便秘の予防にもなり、腸内環境を整える意味でも大事なことなのです。
早起きする12のコツ【朝にする行動編】
せっかく早起きしてもダラダラと布団に入ったままでは意味がありません。
早起きのメリットを最大限に生かすためにはどう行動すればいいか、どうすればスッキリ起きられるかをご紹介します。
1,朝日を浴びて体内時計をリセットする
朝起きたらまず、カーテンを開けたりベランダに出たりして太陽の光を浴びましょう。
朝日は体内時計をリセットして、脳も身体も目覚めさせてくれます。
体内時計とは、私たち人間が昔々から受け継いできた生活のリズムで、1日25時間でセットされています。
その体内時計を、朝日を浴びることでリセットさせて、実際の生活リズムの24時間とすり合わせる必要があるのです。
正しくリセットされなければ体内時計は1時間ずつズレてしまい、昼と夜が逆転することもあり得ます。
起きるべき時間に起きられなくなり、寝るべき時間に眠れなくなり、睡眠の質が落ちて不眠症や重篤な睡眠障害になるきっかけを作ってしまうのです。
朝早く起きて太陽の光を浴びる、それだけで生活のリズムは整えられて、自律神経もホルモンバランスも整えられます。
「セロトニン」という幸福ホルモンもしっかり分泌されて体は活動モードになり、夜になれば「メラトニン」という睡眠ホルモンが分泌されるように脳から指示も出されます。
朝日を浴びることは、気持ちの良い朝のスタートを迎えられるだけでなく、質の良い睡眠を手に入れるためにも大変重要なことなのです。
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2,毎日同じ時間に起きる
出来れば寝る時間も一定にして睡眠時間を確保したいところですが、仕事で遅くなったり友人との付き合いがあったりと、なかなか決めた時間に寝るのは難しいと思われます。
ならば起きる時間だけを決めてしまいましょう。
始めのうちはなかなか起きられないかもしれません。
前の晩に寝るのが遅かったらなおさら、朝早く起きるのは辛いと思います。
ですが、最初はきつくても、続けていけば身体は次第に慣れていくものです。
起きるのが朝早ければ眠くなる時間も自ずと早くなってきます。
眠い時は身体が睡眠を要求している時ですので、我慢して夜更しせずに素直に布団に入りましょう。
習慣になってしまえば、「体内時計」が起きる時間を覚えて自然に目覚めるようになってきます。
3,大きく伸びをする・ツボを押す
布団から出たら、とりあえず腕を伸ばして大きく背伸びをしましょう。
寝ている間は身体をあまり動かさないので、固まった筋肉をほぐしてあげてください。
寝ている時と起きた後のメリハリがつき、頭もスッキリして身体が動きやすくなります。
「そんなにパッと起きられない」という人は、まず布団の中で伸びをしましょう。
仰向けの姿勢のままで腕も足も伸ばし、思いっきり背伸びをしてください。
布団の中でも、筋肉をほぐして身体を目覚めさせる事はできます。
自分なりの気持ちの良い伸びをして、身体が目覚めるのを待ってから起きましょう。
そして、布団から出たら軽いストレッチを行うことをオススメします。
血行が良くなり、脳も身体もしっかり目覚めて活性化されます。
また、血行を良くするために「百会」のツボを押すこともオススメです。
百会のツボは頭のてっぺんにありますので、頭を両手で覆うようにして指の腹で押しましょう。
目と頭をスッキリさせるには、目の周りの骨に沿って3本の指で軽く指圧するのが効果的です。
強すぎないように優しく押してくださいね。
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4,寒い冬の朝にはタイマー機能で部屋を暖めておく
冬場の早起きは苦行とも言えるほど辛いものですね。
それを乗り越えるには、暖房器具のタイマー機能を活用することです。
起きる数分前から稼働させて、布団から出る頃には部屋の中が暖かくなっているようにしましょう。
もしくは、目覚めたらすぐにリモコンで暖房をつけて、部屋の中が暖まるまで布団の中で身体を動かしましょう。
手足を伸ばして大きな伸びをするも良し、足首を上下させてふくらはぎを伸ばすも良し、手足でグーやパーを繰り返して血行を良くするも良し、そして布団から出たら大きく背伸びをして全身の筋肉を動かしてあげてください。
5,朝起きたら歯を磨く
朝起きたら、食べたり飲んだりする前に歯磨きをしましょう。
歯磨きをするのが嫌な人は、せめて「うがい」をしてください。
寝ている間に、私たちの口の中には老廃物が溜まっています。
睡眠中は唾液が出ないので細菌もはびこっています。
歯磨きもうがいもせずに食べたり飲んだりしてしまうと、口の中の老廃物や細菌も一緒に体内に入ってしまうのです。
歯磨きをする場合はしっかり磨いて、歯磨き粉の有効成分が流れ出てしまわないように、うがいの回数は少なめにします。
うがいだけの場合は、歯のすき間の細菌を取り除くためのクチュクチュうがいと、喉に上がってきた老廃物を排除するためのガラガラうがい、2種類のうがいを数回ずつ行ってください。
病気や虫歯の予防にもなり、口の中がスッキリするので朝食も美味しく食べられます。
6,朝の目覚めに1杯の水を飲む
歯磨きやうがいが済んだら、目覚めのために水を1杯飲みましょう。
冷蔵庫から出した冷たい水ではなく、常温の水か白湯がオススメです。
この1杯の水には、交感神経を活性化させて自律神経を刺激し、頭をスッキリさせる覚醒効果があります。
胃も刺激するので、食欲が出て便秘予防にもなります。
また、人間は寝ている間にもたくさんの汗をかきます。
冬場でもコップ1杯ほどの汗をかくため、朝は水分が不足している状態です。
水分補給のためにも、是非1杯の水を飲んでください。
7,朝食には好きなものを用意する
朝早く起きる楽しみとして、朝食には大好物を1つ用意しましょう。
たとえそれがステーキでも、デザートには生クリームたっぷりのケーキでも、朝目覚めた時に「○○を食べるんだ!」と楽しみに起きられるような物を準備しておくのです。
少々カロリーが高くても、1日を元気に過ごすうちにちゃんと消化されます。
その代わりに夕食を軽めにすれば、夜は消化が早くなって良く眠れ、朝はお腹が空いて目覚めが良くなります。
ただし、栄養がかたよった内容の朝食ではいけません。
栄養バランスの良い食事で、身体を温める味噌汁やスープも取り入れるようにしてください。
8,一日の予定を確認してプランを立てる
朝は頭がリセットされており、疲れも取れて身体もリフレッシュしています。
朝早く起きた日には、今日の自分の予定を見直してみましょう。
頭で考えるだけでなく、手帳やノートに書き出した方が把握しやすく効果的です。
しなければならない事、した方が良い事、やりたい事など、優先順位をつけて時間割をしてみると、より時間を有効に使えるプランが立てられるようになります。
そして毎日続けていくことで、自分にとっての最適な睡眠時間や必要な休息時間が明確になり、1日1日を有意義に過ごすことができます。

早起きするコツ【夜にする行動編】
早起きをするには、前の晩からの準備や心構えも大事です。
睡眠の質を上げることにもつながりますので、出来ることから始めましょう。
9,早く眠れるよう準備する
早寝早起きの習慣は、早く寝ることより、早く起きることから始める方が身に付きやすいです。
朝早く起きれば、ある程度の時間になると自然に眠気が来ます。
朝6時に起きた時は夜の9時か10時頃に、朝5時に起きた時は夜の8時か9時頃に、自然に眠くなってきます。
自分が何時に寝るのかおおよその目安をつけておいて、その時間になれば眠れるような状態を作っておきましょう。
なお、寝付いてから3~4時間後は成長ホルモンが最も多く分泌される時間帯で、22時~26時の間は身体の回復や修復が最も効率良く行われる時間帯です。
つまり、22時~26時の間に入眠後3~4時間後のタイミングが入っていて、なおかつ深い眠りであれば間違いなく良質な睡眠を得ることができて、脳と身体にとっても最高の眠りとなります。
10,窓から朝日が差し込むようカーテンを開けて寝る
寝る時にカーテンを開けてレースカーテンだけにしておけば、朝には朝日が差し込んで、少しずつ明るくなっていくため自然に目覚めることが出来ます。
冬場や天気が悪い日、日光が差し込まない部屋の場合は、光目覚まし時計を使うのも効果的です。

11,夕食は寝る3時間前には済ませておく
食べた物を消化するという活動は、私たちが思っているより時間もエネルギーも使います。夕食の時間が遅かったり、食事の量が多すぎて消化に手間取ってしまうと、寝る時間になっても消化しきれずに胃の中に食べ物が残っている状態のままになってしまいます。
布団に入ってもまだ消化活動をしていると、内蔵は働いているので休息モードに切り替わることが出来ず、深い眠りにも入れなくなってしまいます。
また、消化のために胃や腸への血流が多くなり、脳の働きが鈍くなって、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量も減ってしまいます。
このような状態では、たとえ睡眠時間が長くても質の良い睡眠とは言えず、脳も身体も充分に回復できないため朝起きるのが辛くなります。
夕食は寝る3時間前までに済ませて、寝る時には消化しきった状態にして、翌朝の朝食を楽しみに眠るぐらいがいいでしょう。
12,アルコールとカフェインも寝る3時間前まで
寝酒は、寝付きを良くする効果はありますが、量が過ぎれば眠りを浅くしてしまいます。
夜中に喉が渇いたりトイレに起きたりと睡眠の妨げになり、それが続けば夜中に目が覚める中途覚醒という睡眠障害になることも考えられます。
アルコールの量は控えめにして、寝る3時間前つまり夕食時に飲むぐらいに止めましょう。
カフェインには覚醒作用があるため、こちらも夕食後のコーヒーまでにしてください。
夜にぐっすり眠れれば、朝には気持ち良く目覚められます。
13,入浴は寝る1時間前に済ませておく
寝る1時間前に入浴をしておくと、入浴によって体温が上がり、徐々に体温が下がることでちょうどいい時間に眠気が訪れます。
38~40℃で20分ほどの半身浴を取り入れればさらに効果的です。
リラックス効果のあるアロマを使うのもいいですね。
また、入浴前後に1杯の水を飲むと、水分補給ができて夜中に喉が渇いて目覚めることもないでしょう。
14,テレビやスマホを見るのは寝る1時間前までにする
テレビやスマートフォン、パソコンなどのブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌の邪魔をします。
また、画面を見ることで交感神経を刺激して、脳が興奮状態になり寝付きにくくなります。
とくにスマートフォンは持ち運びが出来るため、布団の中にまで持ち込んで「寝ながらスマホ」をする人も多いようですが、寝付きが悪くなり眠りが浅くなると悪い事しかありません。
また、電気機器から出る電磁波を長時間浴びることも、身体と睡眠のためには良くない事です。
スマホ依存で睡眠の質が低下して、不眠症や睡眠障害になる人もいます。
寝る1時間前には全ての電源を切って、脳がリラックス状態になれる環境を作りましょう。
仕事の関係でどうしても寝る直前までスマートフォンやパソコンを見る必要がある場合は、画面から出るブルーライトをカットしてくれるフリーソフトや無料アプリがありますので、せめてそれらをインストールしてください。
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15,寝る前に軽いストレッチやヨガをする
ゆっくりとした呼吸で軽いストレッチを行うことは、血行を良くして疲労物質や老廃物を排出することにつながります。
1日のうちに溜まった不要なものはなるべく早く身体から追い出して、朝には疲れが残ってない状態でスッキリ起きられるようにしましょう。
また、ヨガのゆっくりと長い呼吸法は副交感神経に働きかけて優位にします。
リラックス状態になって眠りに入りやすくなる手軽な方法ですので試してください。
寝る前の数分間でもいいので入眠儀式の一つとして取り入れてみましょう。
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早起きするコツ【普段からの行動と工夫編】
早寝早起きを確実に習慣化するには前の晩と起きた時の行動が重要ですが、普段から気を付けておく事や工夫できる事もあります。
16,自分に最適な睡眠時間と生活パターンを見つける
人間の睡眠時間は6~7時間が最適だと言われていますが、もちろん個人差もあり、年齢によっても必要な睡眠時間は異なってきます。
早起きが習慣になるまでは起床時間と就寝時間を書き留めて、どのぐらいの睡眠時間が自分にとって最適なのかを見つけましょう。
同じ睡眠時間でも朝起きた時のスッキリ感は少しずつ違うものですから、夕食の時間やアルコールの量なども参考にして、最も気持ち良く目覚めた前日にはどのような1日を過ごしていたかを考えてみてください。
自分に合った睡眠時間だけでなく、脳にも身体にも最適な生活パターンも見えてくることでしょう。
17,目覚まし時計は使い方次第
朝起きるためには目覚まし時計は必須アイテムですが、上手に使うことでより効果的に起きることが出来ます。
まず
スヌーズ機能を使うのはやめましょう。
アラームが鳴ったらスヌーズをかけて寝る、
またアラームが鳴ってスヌーズをかけるの繰り返しになってしまいます。
これは「broken-sleep(断片的な睡眠)」といって身体の体内時計による概日リズムを壊す原因となり、不眠症や睡眠障害を引き起こすきっかけになってしまうのです。
スヌーズ機能を使うぐらいなら、目覚まし時計を離れた場所に置く方がまだ賢明です。
アラームが鳴っても手元になければ止めることが出来ず、布団から出るしかなくなります。
布団から出て、歩いて目覚まし時計の所まで行くうちに目が覚めるかもしれません。
また、心臓に悪いアラーム音を違う音に変えるという方法もあります。
人間は聞き慣れない音に敏感に反応しますので、音を変えることで目覚め効果がアップします。
ただし似たような音ではあまり意味がないので、まったく違う種類の音に変えてみましょう。
その音に慣れてきたら、効き目が半減しないよう定期的に違う音に変更するのがオススメです。
スマートフォンにはアラームの音を変えられる便利な機能があるので活用してください。
起床時間になるとテレビやオーディオから音が出るようタイマーセットしておくのもいいですね。
ちなみに少々値は張りますが、朝日と同じ役目を人工的に行うことで目覚めさせてくれる「光目覚まし時計」というものがあります。
セットした時間から光を発して徐々に強くなり、30分ほどで最大の光の強さになるというものです。
まるで朝日を浴びているかのような感覚で自然に目覚めることが出来るという声が多く、夜勤が多い人や不規則なシフトの人が体内時計をリセットするのにも重宝されています。
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18、早起きのスタートは休日から始めよう
「明日から早起きしよう」と思い付いて実践を試みるのはだいたい平日から、しかも週初めの月曜日からという人が多いようです。
ですが考えてみてください。
ただでさえ日曜日の夕方になると明日からの仕事が頭をよぎって憂鬱になるのに、その月曜日から心機一転を図って早起きするのがどれだけ難しいことか。
ほとんどの人がギリギリまで寝ていたいという欲求に苛まれているのが現状ではないでしょうか。
ですが、平日はなかなか起きられない人でも、休みの日は不思議と早起きになる傾向はありませんか。
おそらく「眠くなったら昼寝でもすればいい」という安心感や「休みの日に寝ているのはもったいない」という気持ちがあるのでしょう。
早起きを習慣にするにはその心理を利用してください。
休日の朝に早起きして、なるべく昼寝をせずに1日を有効に使うのです。
そうすれば夜は自然に眠くなり、翌日も早起きできるというサイクルが出来てきます。
中には、日頃の睡眠不足を解消するために朝寝坊する人もいるでしょうが、あまり遅くまで寝ていると生活のリズムが乱れて夜に眠れなくなり、かえって寝不足になってしまいます。
平日の睡眠不足を解消したいなら、睡眠時間は日頃の時間にプラス2時間までとしましょう。
それも朝に2時間余分に寝るのではなく、いつもより寝る時間を1時間早くして、起きる時間も1時間遅くするようにして調整してください。
19,昼寝は午後2時までの30分以内にする
どうしても眠い時は短時間の昼寝をしましょう。
ですが、夜の睡眠に差支えのない範囲に限ります。昼寝をする時間は午後2時までで、それ以降は夜寝付きにくくなるので避けてください。
睡眠時間は、年代にもよりますが長くても30分以内で、それ以上になると起きづらくなります。
椅子に座ったまま机に突っ伏して寝るなどして熟睡しないような工夫をしましょう。
昼寝は疲れを取るのに効果的ではありますが、間違った方法を続けてしまうと夜の睡眠の質が低下して、入眠困難や不眠症などの睡眠障害に陥ってしまう事もあるのです。
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20,早起きを習慣にするため無理をしない
早起きを習慣にするには、無理をしないことと、一度にあれもこれもと頑張り過ぎないことが重要です。
人間には現状を維持したがる本能があり、いきなり複数の習慣を身に付けるのはかなり厳しいことなのです。
頑張り過ぎて身体を壊しては元も子もありませんので、自分に合っていそうな事から1つずつ試してみましょう。
1つの習慣が身に付いたらまた1つ追加する、というペースで始めてください。
そして、もし出来なかった日があったとしてもあまり気にせずに、自分を許してあげることも大事なことです。

まとめ
早起きは身体にも心にも良い事ばかりですが、なかなか実現できない人が多いのも事実です。
はじめから気負い過ぎず、早起きできたらラッキーぐらいの気持ちからトライしてみるのもいいかもしれません。
ただ、早起きできた日は充分に爽快感を味わって、早起きしたからこそ出来る事をやってみましょう。
そうすれば、また次の日も早起きしたくなるかもしれませんよ。