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掃除機だけではダメ!完璧な布団や毛布のダニ対策とは?

  • 最終更新日:2018.06.24
  • 公開日:2018.02.13
掃除機だけではダメ!完璧な布団や毛布のダニ対策とは?

睡眠環境を整えることは、快眠のために大切なことです。

特に眠るときに使う寝具は、睡眠に大きく関係してきます。

枕を自分に合ったものにしてみたり、敷布団の圧分散を考えてみたり、掛布団を軽いものにするとよく眠ることができ、睡眠の質の改善につながります。

しかし、目に見えない部分に関しては、睡眠とのつながりを疑わない方も多いのではないでしょうか?

その一つが布団のダニです。

布団には数十万匹のダニがいると言われており、そのことが原因でアレルギーを発症してしまい、くしゃみや呼吸がスムーズにいかず、「よく眠れない」「睡眠の質が落ちてしまう」こともあります。

今回はそんな寝具のダニについて、またその対策について考えていくことにしましょう。

寝具にいるダニってどんなダニ?

家の中で見つけることのできるダニには色々な種類がいますが、その中で寝具やカーペットなどに多く繁殖するダニは「チリダニ(ヒョウヒダニ)」と呼ばれています。

人間のフケや垢などを餌としながら、高温多湿の場所で繁殖を続けるため、寝ている時に肌の触れる寝具に多く生息しています。

このチリダニは、布団の中に生息していても人を噛むことなどはありませんが、ダニのテイルたんぱく質や排泄するフンや死骸はアレルギーの原因になると言われています。

6月から7月の梅雨の時期に一番増えはじめ、8月から9月に死骸が多くなりますが、実は布団の中には、1年中ダニが生息しています。

卵からかえるとチリダニは3週間ほどで成虫となり、毎日2・3個の卵を産みますので、ものすごい繁殖力があることが分かっていただけると思います。

 

アレルギーがもたらす不眠症

アレルギーがもたらす不眠症

 

アレルギーには、食物アレルギーや花粉アレルギー、アトピーなど色々な種類があります。

アレルギーを引き起こす原因となる物質のことをアレルゲンと呼ばれていますが、この「アレルゲン」と言う言葉を耳にしたことがあると言う方も多いのではないでしょうか。

実はこのアレルゲンの中で人にアレルギー反応を起こさせる最も多い原因がダニなのです。

アレルギー患者さんの約8割がダニにアレルギー反応を起こしていることが明らかとなっており、寝ている間の布団にいるダニこそが、アレルギーの原因になっているとさえ言われています。

アレルギー症状は主に鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、湿疹などとされていますが、布団にもぐった途端アレルギーが発症してしまうことも珍しくありません。

ダニが多く生息する場所に横たわるわけですから、当然のことと言えますが、アレルギー症状が出てしまうと思ったように眠ることができなくなります。

激しいくしゃみや辛い鼻水に襲われ、眠ることもできなくなってしまうのです。

つまり睡眠を妨げてしまったり、睡眠の質を下げてしまうことになります。

アレルゲンとなるダニを駆除することこそ、アレルギーを発症させない、睡眠の質を向上させる方法と言えるのです。

 

ダニを駆除するためには

ダニを駆除するためには

 

ダニをきちんと駆除して良い睡眠を得ることができるよう、まずはダニの駆除のポイントについて見ていくことにしましょう。

 

熱を加えることが大切!布団干しでは不十分!

ダニを効果的に駆除するためにはまず熱を加えることが大切となります。

布団にいるチリダニは50度の温度に達すると死滅すると言われているため、熱を加えることが重要になってきます。

昔から日本では布団を天日に干し、清潔に保つよう教えられてきましたが、実は夏の炎天下の中に布団を干してもダニは駆除できません。

もちろん日差しの暑い時間帯に干すことになりますので夏などは布団の温度も50度に達しますが、日の当たっている表面だけしか50度に達していないため、布団の奥深くにダニは逃げ、完全に死滅することはありません。

冬場などは当然ながら日差しも弱く布団を干しても50度に達することはありませんから、天日干しでは1年を通してダニが駆除できないことになります。

 

布団は叩けばきれいになるの?掃除機は?

また、「布団を干した後叩けば、ダニがいなくなるのでは?」と考える方もいると思いますが、ダニのフンなどが表面に出てくるだけで、ダニを駆除することは難しいようです。

かえってダニのフンが布団の表面に出てきてしまうため、アレルギーを引き起こす原因となり、ダニ対策とは言えないことも。

駆除するはずの肝心のダニは布団の奥深くにもぐってしまうのです。

布団を干したり叩いたりした後、掃除機をかけるよう言われることもありますが、掃除機なら、ダニをある程度駆除することはできるのでしょうか?

掃除機をかけることで表面に浮き上がってきたダニの死骸やフンを一定数、取り除くことはできますが、その駆除率はわずか50%弱しかありません。

アレルギーの原因となるダニが少しも減っていないわけですから、ダニの死骸やフンをどんなに取り除いても駆除したとは言えません。

 

乾燥させることも必要

ダニは梅雨入りの6月ごろから増え始めます。

そのことからも分かる通り、ダニは高湿を好みます。

反対に湿度が低くなる冬場には、ダニの繁殖も衰えを見せることから、ダニを駆除するためには布団などを乾燥させることが大切になります。

湿度55%以下になるとダニは生息しにくい環境になると言われていますので、寝具の湿度を上げないことが重要と言えるでしょう。

 

布団を敷いている場所にもダニ対策を

布団を直接床にひいていると言う方は少ないでしょう。

布団は畳の上に敷いたり、マットレスの上に敷いたり、ベッドの上に敷いて眠っているのが一般的ですが、例え布団をきれいにしたところで、その畳やマットレス、ベッドにダニがいたらどうでしょうか?

当然ながら、また布団がダニの温床となります。

いくら布団のダニを完璧に取り除いたところで意味がないのです。

寝ている環境全体を見渡し、ダニの駆除を行っていくことが大切です。

 

人気の布団クリーナーでは、ダニは駆除できない?!

人気の布団クリーナーでは、ダニは駆除できない?!

 

布団をきれいにすることができると話題の布団クリーナーですが、ダニの駆除のポイントを見ても分かる通り、布団クリーナーではダニに対し熱を加え、乾燥させることはできません。

「干すよりきれい」などと言われて売られていることもあり、「ダニの駆除もできるのでは?」と購入したと言う方も多いと思いますが、ダニの駆除を完全にするのは難しいようです。

布団クリーナーは布団を叩きながら吸引してくれますが、やはりダニは布団の繊維に留まってしまうため、すべて吸い取ることは難しいのです。

ただし、布団を干すよりは、アレルギーの原因となるダニの死骸やフンを取り除くことができます。

また、ダニの餌となる人の髪の毛やフケなども吸い取ることができますので、ダニ繁殖の要因となる餌を減らすことができると言えるでしょう。

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ダニの生息できない環境を作ることが、ダニ駆除4つのポイント!

ダニは一定の条件を満たすと死滅します。そのためダニの生息できない環境を整え、駆除していくことが大切です。

どんな方法で駆除していけばいいのでしょうか?

1.ダニの成虫は50度の環境に20分間さらすこと(60度以上でも死滅する)
2.ダニの卵は62度の環境に2時間さらすこと
3.湿度55%以下を保つこと
4.髪やフケなどダニの餌を取り除くこと

この4つを定期的に行うことでダニの繁殖を抑え、駆除することができます。

具体的な方法も紹介させていただきますね。

 

ダニの駆除方法

ダニの駆除方法

 

ダニを駆除するためには、ダニを死滅させることはもちろんのこと、ダニの卵を駆除すること、またダニの餌となるフケなどを放置しないことが大切です。

また、アレルギー症状を取り除き良い睡眠を得るためにも、ダニを駆除した後にも、その死骸やフンをきれいにすると良いでしょう。

次のような方法でダニを駆除していきましょう。

 

布団の丸洗いと乾燥

最近では布団を丸ごと洗ってくれる布団クリーニングや布団をそのまま丸洗いでき乾燥できるコインランドリーが増えてきていますが、こうした方法を上手に活用するとダニを駆除することができます。

寝具を洗えば、ダニの死骸やフンを洗い流すことができ、乾燥させることでダニを死滅させることができますので、完璧な駆除法と言えます。

もちろん費用が掛かってきますし、一度では乾燥時間も短く卵まで完全に駆除することは難しいかもしれませんが、乾燥温度は62度を超えますのでダニには確実にダメージを与えることができます。

ダニの生息数が減れば、卵を産むこともなくなりますので、定期的に丸洗い、乾燥を繰り返すことがポイントです。

丸洗いと乾燥はダニの餌となる人のフケや髪の毛、ダニの好む湿度の原因となる汗さえもきれいにすることができますので、ダニは確実に死滅していきます。

乾燥に2時間かければ卵まで駆除することができますので、たっぷり乾燥時間を設けてみると言うのも良いでしょう。

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布団乾燥機と掃除機の併用

布団乾燥機は布団の中に温風を送り込み熱を加え乾燥させるものですが、丸洗い、乾燥とは違い、完璧な駆除法ではありません。

なぜなら、その乾燥法や布団乾燥機によっては布団のすべての部分が62度以上に達すると言えるわけではないからです。

天日干しの様にダニが布団の奥に潜り込んでしまい、完璧に駆除できないケースも考えられるからです。

しかし、布団乾燥機を使った方法は、天日干しより高温で乾燥することができるため、駆除できるダニの数が断然高くなります。

中には布団乾燥で駆除しきれないダニもいることになりますが、より多くのダニを一度の乾燥で駆除できるため効率の良い方法です。

乾燥することでダニの死骸やフンなどは布団の表面に浮き上がってきますので、乾燥後は必ず念入りに掃除機をかけましょう。

ダニの死骸、フン、人の髪の毛やフケなどをしっかり取り除くことで、ダニが生息しにくい環境が整います。

布団乾燥機は布団クリーニングやコインランドリーなどと違い、手間や費用もかからず小まめに簡単に行うことができますので、繰り返すことでダニを駆除していけます。

梅雨などのダニの増え始める前の時期に布団乾燥と掃除機での駆除を行ったり、3日間連続して駆除を行ってみるなどダニを効果的に排除できる方法を工夫してみると良いでしょう。

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ダニ取りシートと掃除機の併用

ダニ取りシートのすべてがダニを確実に捕獲できるかと言えば、製品によってこの効果は異なります。

ただ、性能の良いダニ取りシートの場合、確実にダニを駆除できるものもありますので、使ってみる価値はあると言えるでしょう。

ダニを引き寄せるだけで死滅させない製品なども多く売られていますので、より確実にダニを捕獲、駆除できるものを選ぶことが大切です。

ただし、ダニを駆除した後、布団に残されているダニの死骸やフンの始末、ダニの卵などは駆除しきれませんので、ダニの餌となる人の髪の毛やフケなどの掃除も忘れないで行っていきましょう。

ダニ取りシートも継続して使い続けることでダニの数を確実に減らしていくことができるため、おすすめです。

ダニの乾燥に弱い性質を利用して、確実に死滅させるものなども売られていますので、商品の良し悪しをしっかり比べて購入を決めてみると良いでしょう。

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まとめ

ダニはアレルギー症状を引き起こす第一位の要因と言われるほど、注意の必要なアレルゲンです。

 

ダニはアレルギー症状を引き起こす第一位の要因と言われるほど、注意の必要なアレルゲンです。

特に睡眠に大切になってくる布団で繁殖を繰り返しているため、睡眠の質を下げてしまう原因とさえ言われています。

布団に多く生息しているチリダニは熱と乾燥に弱く、60度の高温にさらされると死滅してしまいます。

また、55%の湿度を下回ると繁殖力が衰えることも明らかとなっており、これが駆除のポイントとなります。

熱と乾燥に弱い特性を生かし、上手に駆除を行っていってくださいね。

ダニの駆除は一度行うだけでなく、継続して行っていくことも快眠するためには大切なことです。

定期的にダニ対策を続けながら、質の良い睡眠につなげていってくださいね。

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