【不眠症体験談】睡眠導入剤を徐々に減らして、今では普通に眠れるように!
- 最終更新日:2017.04.11
- 公開日:2017.04.11

精神疾患から不眠症に
福岡県在住 28歳女性 E様の体験談
私は20代前半の頃、精神的な病気になりました。
病状が悪化すると共に夜眠ることが上手くできなくなってしまいました。
自分が眠れなくなってしまうなんて考えもしませんでしたが、実際に眠ることに問題があると精神的にさらに辛くなっていき、当時通っていた精神病院で医師から睡眠導入剤を処方されたのです。
薬を飲むと確かに眠れます。
しかし、それは眠れるというよりも、薬によって“無理矢理”眠らされている状態です。
それでも眠れないよりはマシです。
それから薬を飲んで眠る生活が始まりました。
そして私は病気の治療のために入院をしたのです。
睡眠導入剤に頼らないようにしたいと医師に相談
入院は約半年に渡り、病状もだいぶよくなりましたが、眠る時に処方されている睡眠導入剤を飲まないと、まだ眠れない状態でした。
睡眠導入剤を飲み始めてから約2年ほどの月日が経っていたのですが、いつまでも薬に頼って生活をしていくわけにはいきません。
医師に「どうにかして寝る前の薬をやめたい」と相談したところ、薬を一気にやめてしまうと体調の面でも色々な弊害がでてくるから少しずつ薬を減らしていこう、との提案を受けたのです。
しばらくはそれまで通りの薬の量。
そのうちに2錠だった薬が1.5錠に。
少し減らされただけでも数週間は「薬が減った」という事実に「眠れるのかな」と不安で寝つきが悪い状態が続いたのですが、少しずつ1.5錠でも眠れるように。
そして1.5錠に慣れてきたら今度は薬を1錠に減らされました。
徐々に薬を減らし、ついに飲まないでも眠れるように
ここから少しまた眠れないことが続いたのですが、昼間にウォーキングをしたり本を読んだりと適度に体を動かしたり、どんなに夜寝付くのが遅くなったとしても朝は決まった時間に起き、朝日を浴びるようにしたりと生活習慣の改善も一緒に取り入れました。
そしてついに薬は0.5錠になったのです。
その頃から私は自宅療養を終え、また働き始めていたのですが、最初の頃は慣れない生活・自分は大丈夫だろうかというプレッシャーにより薬を眠れない日々もありました。
しかし、とにかく寝付くのが遅くなろうとも眠れずに一晩を過ごそうとも、朝カーテンを開け太陽の光を浴びることを続けました。
朝ごはんに始まり、3食しっかりとご飯を食べるようにし仕事に向かい、夜になったらどんなに疲れていてもシャワーで済ませずに湯船に浸かる…当たり前の生活の習慣を、しっかりと続けたのです。
そんな風に過ごしているうちに、疲れている日は薬を飲まずに眠れることが増えてきたのです。
ベッドに横になっていつの間にか寝ている…といった事が増え、0.5錠で処方されている睡眠導入剤が中々眠れない時のお守り代わりになっていました。
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睡眠導入剤に助けられた数年はもう過去のもの
以前は薬を飲まないと眠れなかったのに…!
いつの間にか、毎週処方されていた寝る前0.5錠の睡眠導入剤がどんどん溜まっていってしまい、医師にそのことを告げると「もうなくても寝れるかもね!」との事。
その時は薬を処方されることなく診察が終了しました。
もし眠れない場合は、余っているぶんの薬を飲めばいい、と考えていたのでプレッシャーもありませんでした。
その内に薬を飲まずに眠ることが普通になっていき、病院にも通わなくてすむようになりました。
今はもう溜まってしまっていた睡眠導入剤は処分し、私の手元に一切ありません。
睡眠導入剤に助けられた数年間は辛かったですが、あの時の私には必要なものでした。
今でも考え事や悩み事があるときは眠れない時もありますが、生きていればそんな日もあるさ!とあまり深刻に考えることはやめました。
そしてどんなに寝不足の時でも毎日朝起きたらカーテンを開け太陽の光を浴びることを心がけています。
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眠りの窓口スタッフから
不眠が原因で様々な病気になる可能性があるので、不眠症を改善するために睡眠導入剤を使用するのは必要なときがあります。
ただ、依存性があるのも確かで、薬を長期間続けて急激に量を減らした場合に気をつけなければならないのが「ベンゾジアゼピン離脱症候群」という症状です。
薬を減らす場合は、医師と相談しながら徐々に身体を慣らしていくのが、一番安全で確実ですのであせらずに改善していきましょう。
E様、貴重な体験談を有難うございました。
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