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ドリエル錠は効かないの?成分と効果・副作用を正しく知りたい

  • 最終更新日:2018.06.28
  • 公開日:2017.09.26
ドリエルは効かないの?成分と効果・副作用を正しく知りたい

不眠症とまでは行かなくても、寝つきが悪かったり、眠りの質か良くないな・・と感じている人が服用するためにあるのが睡眠改善薬です。

その睡眠改善薬の中でも利用者が多いのがエスエス製薬の「ドリエル」です。

ドリエルを服用すると、どのような効果と副作用があるのでしょうか?

また全ての不眠症に効果があるのでしょうか?

成分と共に見ていきましょう。

 

睡眠改善薬「ドリエル」とは

 

睡眠改善薬というのは、医師が処方する睡眠薬とは違って、ドラッグストアや薬局で処方箋がなくても簡単に手に入る市販薬です。

睡眠薬は精神疾患などに伴って長期に渡る不眠の症状をやわらげるために医療機関などで処方されますが、睡眠改善薬は不眠症の治療薬ではなく、一時的に不眠の状態にある方のための薬と考えましょう。

「ドリエル」とはエスエス製薬が販売する睡眠改善薬です。

 

具体的にどんな時に服用する?

 

睡眠改善薬というのは不眠症の人が利用する睡眠薬とは違います。

不眠症とは、精神疾患などの病により、眠れないという症状が長期に渡ってあるという人を指します。

睡眠薬は不眠症の人の睡眠導入に使われたり、すぐに目覚めてしまうという人に長期間の睡眠を促すために使われます。

それに対して、睡眠改善薬である「ドリエル」は数日から1週間程度の不眠で、何か近日中に一大イベントがあるために神経が高ぶったり、緊張しているために寝付けないという場合、忙しくてストレスが溜まり気味でよく眠れないという時や、疲れているのに、興奮状態が続いて眠れないという時、心配事や不安があってぐっすり眠れない、生活が不規則気味睡眠リズムが狂ってしまって寝付けないというような場合に服用すると寝つきが良くなったり、浅い眠りを緩和することができます。

あくまでも、ドリエルは一時的な不眠の状態が緩和するための睡眠改善薬であるということを認識する必要があります。

 

ドリエルの主成分は?

ドリエルの主成分は?

 

ドリエルの主成分は抗ヒスタミン薬の一種である「ジフェンヒドラミン塩酸塩」です。

1回量の2錠に対し50mgが分量となります。

またその他の添加物として

・クロスカルメロースNa

・無水ケイ酸セルロース、

・乳糖

・ヒドロキシプロピルセルロース

・ヒプロメロース

・マクロゴール

・ステアリン酸Mg

・タルク

・酸化チタン

 

上記が使われています。

 

効き目の主成分のジフェンヒドラミン塩酸塩はよくアレルギー症状を抑える薬や、総合風邪薬、花粉症の薬、乗り物酔いの薬、かゆみ止め、虫さされの薬などによく含まれています。

総合的にみて、睡眠を改善するというよりもアレルギーを抑えるための成分であるという印象がありますが、なぜジフェンヒドラミン塩酸塩が睡眠改善薬の主成分になるのかというと、この成分の副作用として「眠気が出る」という症状を利用しているからです。

この副作用を転用して睡眠改善薬の効果として利用しエスエス製薬が2003年に発売したのが「ドリエル」です。

風邪薬などにジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれているのも、その眠気を生じる副作用を利用し、諸症状を緩和しているためです。

 

「ドリエル」と「ドリエルEX」

現在ではドリエルとドリエルEXという商品が睡眠改善薬としてエスエス製薬から発売されていますが、ドリエルとドリエルEXはその主成分などもほぼ同じであると考えられます。

ドリエルの形状が丸型で白色フィルムにコーティングされているのに対して、ドリエルEXは柔らかく早く溶ける楕円のカプセル状になっています。

また、1錠中のジフェンヒドラミン塩酸塩の含有量がドリエルEXの方がドリエルの2倍になっているために、ドリエルは1日2回服用するのに対して、ドリエルEXは1日1回の服用で済むという点が違っています。

どちらも成人(15歳以上)からの服用となっているので子供に服用させないようにしましょう。

 

ドリエルの副作用とは?

ドリエルの副作用とは?

 

ドリエルは抗ヒスタミン薬であるジフェンヒドラミン塩酸塩の副作用である眠気を利用した睡眠改善薬です。

副作用であれ、眠れない人にとっては眠気を生じるということは症状に効果があるというということですが、過剰に作用しすぎると眠気は副作用として認識されます。

夜の眠る前に適量服用しただけにも関わらず、人によっては翌朝や翌日の昼になっても眠気が続くため、集中できなかったり、注意力が散漫になったり、頭がぼっとして物事を考えられないという場合があるのです。

翌日も家でゆっくり休養できるという状態であればさほど問題はありませんが、翌朝もいつもどおり仕事があったり、朝から運転をする必要のある人は注意が必要です。

特に車の運転は眠気があったり、注意力散漫の時に行うと、事故の原因になり自分だけでなく他人にも危害を加えてしまう恐れがありますので極力控えるようにしましょう。

また頭痛やめまいという副作用がある人もいますので、初めてドリエルを服用するときは翌日の諸症状にも注意しましょう。

 

関連記事
>> 市販の睡眠改善薬は安全?知っておきたい効果と副作用

まとめ

 

一時的な不眠を解消するためにドリエルは効果的です。

副作用として眠気が残ってしまうというようなことはありますが、睡眠改善薬としては安心して使用できる薬です。

しかし、不眠の症状が重い人や長期間に渡って症状が続いている人には睡眠改善薬のドリエルではその症状は改善されません。

一週間ほどの服用で使用をやめることができないとき、不眠の症状が緩和されないときは、ドリエルの服用をやめて専門医に相談してみましょう。

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