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寝起きに「ふわふわめまい」がするのはなぜ?原因と対処法

寝起きに「ふわふわめまい」がするのはなぜ?原因と対処法

朝起きたばかりの寝起きの状態で、ふわふわとめまいがすることはありませんか?

寝起きに起こるめまいには気にする必要がないものもありますが、大きな病気が潜んでいることもあります。

寝起きに起こるめまいの原因と対処法についてみていきましょう。

寝起きのめまいとは

誰でも朝起きてすぐは、運動機能も認知機能も最高の状態であるという人は少ないはずです。

目が覚めてすぐは血液の循環がまだ完全ではありません。

そのため、突然立ち上がろうとするとふらついたり、目が回るという症状になることがあります。

このような寝起きのめまいでも症状が軽い場合、あまり心配しなくていいでしょう。

ただし、毎日寝起きにめまいが起こる、めまいの症状が強いと言う場合には、真剣にその原因について考える必要があります。

寝起きのめまいには大きく分けて2つの原因があり、病気と生活習慣が考えられます。

何らかの病気が原因でめまいが起こっていたり、生活習慣の乱れから自律神経のリズムが狂ってしまい、めまいを引き起こしていることがあります。

 

めまいの種類

めまいの種類

 

めまいになると目の前がぐらついたり、グルグル回ったり、足元が不安定になったりしますが、めまいは「立ちくらみによるめまい」「精神的な動揺によるめまい」「回転するめまい」に分けられます。

立ちくらみによるめまいは、突然目の前が真っ暗になって意識が無くなり失神することもあるめまいです。

精神的な動揺によるめまいは、精神的に大きなショックを受けることにより、体がふらつきます。

いわゆる脳の脳幹が影響しているめまいと言えます。

また、目の前がグルグル回転するめまいは、耳の中の三半規管での異常が関係していることが考えられます。

まずは自分の寝起きのめまいの症状と照らし合わせて、その原因を探ってみましょう。

 

寝起きのめまいの原因、症状、対処法

寝起きのめまいの原因、症状、対処法

 

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

寝起きのめまいの原因で一番多いのは「良性発作性頭位めまい症」というものです。

良性というだけに、このめまいは深刻な病気ではありませんので心配することはありません。

 

<原因>
耳の内耳の前庭器官という部位で耳石の位置が変化することで起こります。

耳の前庭器官の耳石器という器官は体の位置を正常に保つ働きがありますが、前庭器官の中の耳石が頭を動かした時に動くことで三半規管が刺激されてめまいが起こります。

 

<症状>
夜中や朝に寝起きの状態でトイレに行こうと立った瞬間に目の前がぐるぐる回ったり、寝ているだけなのに天井がグルグル回るという経験は誰にでもあるかと思います。

目覚めたばかりで起き上がったり、寝返りをうった時にグルグルと回る症状ですが、頭を急に動かすことによって数秒から数十秒の間めまいが続きます。

このめまいの場合、難聴になったり、耳鳴りなどの耳の症状はありません。

突然目の前がグルグル回ることで吐き気がしたり、実際に嘔吐する人もいます。

めまいが起きる頭の位置を「めまい頭位」といいますが、良性発作性頭位めまい症はめまい頭位になって数秒で症状があらわれ、2分以内という短い時間で治まります。

 

<対処法>
めまいの時間は短いのですが回転性のめまいで、自分も周りもグルグル回っているというような激しいめまいです。

しかし、他に特に病気がないのであれば自分から積極的に頭を動かした方が症状は早くおさまります。(じっとしていても普通は数分で落ち着きます)。

1~2分休憩を取ってから、同じ動きを繰り返していると症状が治まりやすくなります。

 

低血圧

低血圧の人は寝起きが悪い、朝に弱いと良く言われますが、血圧の低い人は体内を流れる血液の液体が通常の状態でも低いため、寝起きの状態では一層悪くなっていることでめまいが起こりやすくなります。

 

<原因>
寝ている間は、ほぼ同じ姿勢になります。

同じ姿勢をしていると血液は体の下部に集まります。

全身に満遍なく血液が流れていない状態で急に起き上がることで脳に酸素や血液が不足することによってめまいが起こります。

このタイプの寝起きのめまいは寝相が良い人、寝返りをあまり打たずに姿勢が一定の人に多いです。

ある姿勢が一定時間以上続いたことによって起こるめまいなので、座ったり、しゃがんだりしていて突然立ち上がったりした瞬間などにも起こることがあります。

 

<対処法>
低血圧の人は血流が弱いので起きてすぐの状態で頭を起こすと、どうしても脳への血流が悪くなり、めまいがおきやすい状態になります。

低血圧の人が寝起きにめまいを起こさないためには、起きてすぐに体を起こさないことが大切です。

起きてしばらくは寝たままの状態で手足を動かしてみたり、頭を少しずつ動かして血流を良くしてから起き上がると、めまいを起こしにくくなります。

 

自律神経の異常

私たちが生きていくために、陰ながら重要な働きを持っているのが自律神経です。

健康だけでなく、睡眠やうつ病などとも深いかかわりがありますが、あまり普段の生活で意識をしていると言う方は少ないですよね。

そんな自律神経のリズムが崩れてしまうことで、めまいが起こることがあります。

 

<原因>
自律神経というものは普段自分自身では存在そのものを忘れがちですが、非常に繊細なものですので病気ではなくても、ストレスが溜まったり、疲れていたり、生活が乱れているだけで自律神経はリズムを崩してしまいます。

不眠症だと言う方にもこの自律神経が乱れていることが多く、めまいの原因となります。

 

<対処法>
寝不足になると、自律神経が乱れて血圧の調整する力が低下します。

血圧が一定にならないことで、めまいを引き起こしやすい状況になるのです。

このことからも、めまいを軽減させるためには良い睡眠をとることが大切です。

寝不足にならないように睡眠時間をしっかり確保することも重要ですし、ぐっすり脳と体を休ませる睡眠の質を上げることもポイントとなります。

また、自律神経を安定させるためにも就寝や起床時間を一定に保ち、規則正しい生活を送りましょう。

 

カフェインを控える

朝にコーヒーなどでカフェインを摂ると目覚めがスムーズになりますが、眠る前にカフェインを摂ると就寝時間になっても脳の興奮状態が続きます。

カフェインを摂ると交感神経が優位に立ってしまい、副交感神経が活発に働くことがありません。

睡眠は副交感神経が優位になることによって深さを増していくため、入眠できたとしても、ぐっすりと良質な睡眠を取ることができません。

その結果、長く睡眠を取っていても寝た気がせずに、脳も体も思ったように回復できないため、めまいを起こしてしまうことになります。

また、交感神経が刺激されると筋肉収縮が起こります。

筋肉収縮が起こると血行が悪くなりますので、耳の中の三半規管の血流も悪くなり、めまいを起こしやすくなります。

夜にゆっくり眠りたい場合は、コーヒーや紅茶、日本茶などは避けて、温かいミルクやココア、ショウガ湯などを飲んでみると良いでしょう。

 

バランスの良い食事

血流が悪くなったり、貧血になることでめまいが起こりやすくなりますので、食事の内容を見直すことも考えてみると良いでしょう。

血流を良くするためには、野菜や青魚などを意識的に食べたり、油っぽいものを控えることが大切です。

また、血圧の調整をスムーズにするために塩分を控えた食事に変えてみたり、塩分量をコントロールしてくれるカリウムを多く摂るようにすることで、寝起きのめまいは少なくなります。

栄養やカロリーを良く考えながら、自分に適した食事を摂りましょう。

忙しい、食欲がないということで朝食を抜く人もいますが、朝食をしっかりと食べることで血流が上がり血圧も正常に働き始めますので毎日きちんと摂るよう心がけたいですね。

水分も忘れず小まめに取ってください。

 

適度に運動する

血流が悪くなるとめまいがします。

このため、適度に運動をし、日ごろから血液の循環を良くしておくことも大切です。

ジョギングなどは運動としてもハードルが高くなるので、簡単なストレッチや散歩から始めてみましょう。

特に寝起きにめまいになる場合は、目覚めてすぐに起き上がってしまうとめまいを起こすリスクも高くなってしまいますので、布団の上で、軽く手足などを動かす運動を行って、血流を上げてからゆっくり起き上がるよう心がけましょう。

 

突然起き上がらない

目覚めてすぐは頭も体も完全に起きていませんし、血流も十分ではないため、めまいが起きやすくなります。

寝ていて滞ってしまった血液を流すよう、体を左右に動かしながら、時間をかけて起き上がるようにしましょう。

手足をぶらぶらと動かすのも効果的です。

足や頭を天井に向けて上げてみたりしてみても良いでしょう。

背中は布団に付いたままなので体勢は安定していますから、めまいになったとしても転倒する心配はありません。

 

病気が隠れているかもしれない場合

病気が隠れているかもしれない場合

 

めまいと共に現れる、気になる症状はありませんか?

寝起きの時に起こるめまいには、特に問題がないケースも多いですが、中には大きな病気が隠れていることもありますので注意が必要です。

めまいが出た後にすぐに回復すれば問題はありませんが、次のような症状が一緒に現れるようであれば病気を疑ってみると良いでしょう。

 

・ 頭痛がする
・ ろれつが回らなくて上手くしゃべることができない
・ 意識障害
・ 身体の麻痺

 

などの症状が確認できた場合は、できるだけ早く病院に行って検査を行いましょう。

また、このような症状がなくても、寝起きに限らず頻繁にめまいを起こしたり、ふらつくことがあるのならば、病院を受診してください。

 

めまいは何科に行けばいい?

めまいは何科に行けばいい?

 

めまいがすぐに回復しなかったり、頭痛がしたり、意識障害があるという場合は緊急性がある病気と言う可能性が高くなりますので、医療機関で検査を受ける必要があります。

ですが、めまいで医療機関を受診する場合、何科を受診すればいいのでしょうか?

本当に緊急性がある場合は救急車を呼ぶ必要がありますが、めまいが治まっている場合は脳神経外科や神経内科を受診しましょう。

自分で運転して行くのは危険ですので、家族の人やタクシーを使うのがおすすめです。

めまいの症状が治まっている場合や、近くに脳神経外科や神経内科がない場合は内科に行って相談するのも良いでしょう。

もし重大な病気が疑われれば、より専門性の高い医療機関を紹介してくれます。

 

めまいに隠れている病気

めまいに隠れている病気

 

実際にめまいで疑われる病気についても紹介しておくことにしましょう。

 

メニエール病

メニエール病はストレスや疲労、睡眠不足で自律神経が乱れることによって起こる病気です。

寝起きだけでなく、突然グルグルと激しく回転するめまいが起こります。

その他にも吐き気や冷や汗、嘔吐などの症状を伴います。

30代後半から50代後半の女性に発症の多い病気です。

良性発作性頭位めまい症と非常に症状が似ているのでメニエール病と勘違いしてしまうこともありますが、明らかに原因が違いますのでしっかり治療していきましょう。

メニエール病は耳の内耳にリンパが増えて、水ぶくれになることで症状が出ます。

内耳でもどこが水ぶくれになっているかによって症状が変わってきますが、詳しい検査を行うことでメニエール病かどうかが確認できます。

聞こえの細胞が詰まっている蝸牛に水ぶくれができていると、めまいはあまり感じずに難聴だけの自覚症状があります。

また、水ぶくれの症状が軽ければ、耳に何か詰まっていると感じたり、耳鳴りや音が響くというような自覚症状が見られます。

ただし、三半規管や耳石器が水ぶくれになるとめまいを感じます。

めまいでもふわふわする感じのめまいから、グルグルと目の前が回る激しいものまであります。

めまいでもすぐに治まるものは良性発作性頭位めまいですが、メニエール病である場合は10分~数時間めまいが続くものが多くなります。

メニエール病は薬による治療だけではなかなか根本的な治療にはならず、再発の多い病気とも言われていますが、その症状はストレスや睡眠不足、疲労が大きく関係していますので、これらの習慣をしっかり改善していくことも大切です。

 

内耳炎

耳の内耳に炎症が起こることで発症します。

耳が痛かったり、聞こえが悪くなったり、耳鳴りやめまいがその代表的な症状です。

 

前庭神経炎

耳の前庭神経が炎症を起こします。前庭神経炎は風邪やウィルス感染などの後に発症します。

めまいや嘔吐、悪心などを伴いますが、聴覚の症状は見られません。

 

脳のトラブル

・脳梗塞
・悪性発作
・脊髄小脳変異

脳が原因でおこるめまいは、脳幹や小脳で何らかのトラブルが発生している場合が多いと言われています。

めまいだけでなく、頭痛、嘔吐、麻痺、しびれ、ろれつが回らない、意識障害などの症状がありますが、難聴や耳鳴りの症状がないのが特徴です。

 

まとめ

寝起きにめまいを起こしたことがあるという人は少なくありません。

 

寝起きにめまいを起こしたことがあるという人は少なくありません。

めまいになっても頻度が高くない場合、めまいがすぐに治まって他に症状がないことも多く、特に大きな病気と言うことは少ないのですが、めまいが頻繁に起こったり、めまいと共に頭痛や意識障害、言語障害などがあれば、緊急を要することも考えられます。

できるだけ早く神経系の医療機関を受診し、詳しい検査をしてみると良いでしょう。

すぐに治まるタイプのめまいは、寝不足や自律神経の乱れ、低血圧、耳石の異常などが原因で起こります。

寝不足や自律神経の乱れが原因である場合は、規則正しい生活を心がけたり、脳を刺激するカフェインを摂らないようにしたり、適度に運動することで大幅に改善されます。

また、低血圧の人などは寝起きのままで急に起き上がると、脳に血液が十分行き届いてないことでめまいを起こしますので、寝起きの行動にも注意するようにしましょう。

寝不足や自律神経が要因となるめまいは生活習慣や睡眠時間の改善だけでなく、睡眠そのものの質を見直すことも大切です。

寝起きのめまいを減らしていく努力を続けていってくださいね。

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