
朝起きても何となく寝不足で、ふと自分の顔を見たら目の下にくっきりとクマができてしまっていることがあります。
職場や学校に行くまでに何とかクマを綺麗に消して元気に一日を過ごしたいと考えている人のために、クマの色別の原因とすぐに消す方法、予防法を見ていくことにしましょう。
この記事の目次
クマのタイプの主な原因
目の下にできるクマにもいくつか種類があります。
それぞれの原因によって対策方法も異なりますのでみていきましょう。
黒いクマ
目の下が窪んだような影になり、黒くなっているクマが黒クマです。
酷い人は目の下だけでなく、目の周り全体が黒くなっています。
色の白い人は特に黒いクマが目立つのでちょっと不気味な形相になります。
黒クマになる原因は目の周りの筋肉が衰えたり、目の周りの皮膚にコラーゲンやヒアルロン酸が減少していることで弾力がなくなったり、目の下の脂肪がむくんでいることです。
黒クマは肌の老化が主な原因ですので、根本的にクマを消すには時間がかかります。
即効で黒クマ対策するためには化粧品で隠すという方法が一番効果がありますが、根本的な問題解決ではありません。
赤いクマ
目の下に赤味がかったクマができるのが赤いクマです。
赤というのは少し言いすぎですが、肌の色よりの少し赤味がかった肌色で茶色っぽく見える人もいます。
元々の肌色が濃くなってしまった色素沈着が主な原因です。
目が痒くて目を強く掻いたり、強い力でマッサージなどを行うと目の周りの皮膚は薄くて弱いのでダメージを受けてくすんだり、色素沈着します。
色素沈着によるクマは肌そのモノにダメージを受けているので短時間に消すことは出来ません。
メラニンの排出が肌の細胞が新しくターンオーバーすることで改善されるので、とりあえず化粧品でクマを消す対策が有効です。
青いクマ
目の下が青くなるクマは血流が悪いことによるクマです。
肌の色が白い人は明らかに青色のクマになるのでかなり目立ちますし、どんなに笑っても疲れている表情に見えてしまいます。
目の下の皮膚は薄くて繊細です。
肌の白い人は毛細血管まで見える人もいるほどですが、この目の下の皮膚に通る毛細血管の血流が悪くなると青いクマがくっきりと出ます。
血行が悪いことが原因しているので、寝不足や良質の睡眠がとれていないことで血流が悪くなったり、ストレスで血流が悪くなったり、疲れが溜まっていることで血流が悪くなります。
鎖骨から上の血流やリンパの流れが悪いとクマができる原因にもなります。
寝不足でできるクマは青クマ
寝不足が原因で起こるクマは血行不良によってできる青クマです。
寝不足になると睡眠時間に充分体力を回復できなくなりますし、血流が悪くなります。
血流が悪くなると真っ先に影響を受けて血流が悪くなるのは毛細血管です。
目の下の皮膚には無数の毛細血管が通っていますが、太い血管ではなく細い血管なので血液がなかなか流れません。
血液が流れないと酸素も目の下の皮膚まで届きませんし、細胞でできた老廃物を回収することもできなくなり、血液の量が少ない上に血液の色も鮮やかな赤ではなく黒っぽくなります。
血液の黒っぽい赤色が薄い肌を通してみると青く見えるので青クマになります。
寝不足でできるクマをすぐに消す5つの方法
1,血行を良くする
寝不足でできた青クマをすぐに消すためには、血行を良くすることが大切です。
朝起きたすぐは体もしっかり動いていませんので血流がただでさえ悪いのでクマを消すためにはまず目の下の血流を良くすることが大切です。
2,目の周りを温める
手っ取り早く目の周りの血流を良くするためには、温めた蒸しタオルを目の周りに当てて血流を良くすることです。
熱すぎる蒸しタオルは刺激も強いので、人肌よりも少し温かくあてると気持ちの良い程度の温度にします。
目の周りの強く押し当てるのではなく目の周り全体を包み込むような感覚で温めると良いでしょう。
蒸しタオルを当てていると周辺の血流が良くなっているのが感じられますし、気持ちよくなりリラックス効果も高いです。
寝不足で頭がぼっとしている人も顔や頭の血流まで良くなるので気分もシャキッとして目が覚めます。
目が疲れているという眼精疲労の人にも効果があります。
血流が良くなるとくっきりとしたクマが徐々に薄くなります。
3,目の周りのマッサージを行う
血流を良くするためには目の周りのマッサージを行うことが有効です。
マッサージを行うことで目の周りだけでなく顔全体の血流も良くなりますし、リンパの流れも良くなりますので顔の肌のくすみをとったり、小顔効果もありますので是非試してみましょう。
難しいマッサージはすぐにはできませんが、目頭から目尻にかけて指の先を使って軽く押して刺激します。
人差し指、中指、薬指でゆっくり軽くツボを刺激するようにします。
押して気持ちが良い程度なら良いのですが、痛く感じるまで押すのは力が強すぎてしまいます。
また、円を描くようにしてグイグイ刺激すると血流もかなり良くなった感覚がありますが、強い刺激のために目の周りの肌が色素沈着して茶色くなってしまうことがあるので注意しましょう。
マッサージの強さは気持ちの良い程度で、強すぎるのは逆にクマの原因になります。
4,食事で血流を良くする
目の周りの血流を良くするためには血流を良くする食材を食べて体の内側からサポートすることも大切です。
血流を改善するためにはビタミンA,ビタミンB群、ビタミンCの補給が効果的です。
ビタミンAとしては、にんじん、ピーマンなど、ビタミンB群としては、豚肉や豆類、たまご、うなぎ、きのこ類などです。
ビタミンCは、小松菜、さやえんどう、イチゴなどにたくさん含まれています。
朝起きたら寝不足によるクマになっていた場合、忙しい朝でもしっかりとこのようなビタミン類をたくさん含んだ朝食を食べてから出かけると、昼間までには血流が良くなってクマが薄くなります。
朝起きて朝ごはんを食べないと皮膚の表面からいくら働きかけても効果が出ません。
朝ごはんを食べることによって活力も生まれて、しっかり活動することで自然と血流が良くなります。
どうしても忙しいという人は駅のコンビニなどで手に入るビタミン補給などに有効なスムージーを飲んでから出かけるなど工夫してみると良いでしょう。
5,化粧品で隠す
女性の場合は、朝起きて寝不足によるクマができている場合は、とりあえずファンデーションやコンシーラー、ベースコントロールなどの化粧品である程度消すことができます。
寝不足によるクマは青みがかっているので青みを消すことがクマを消すことになります。
肌の青さを自然に消すためにはオレンジ系、ピンク系のベースコントロール、コンシーラーを使用するのがおすすめです。
血流が悪くなって肌の青みがクマとして現れてしまうという人は肌の色が元々白い人が多いのですが、肌が白い人がクマを消すために自分の肌の色とかなりかけ離れた色を使うと、逆に目の周りの色が不自然になり返って目立ってしまいます。
このため、あまり濃い色のコンシーラーやベースコントロールを使わないようにします。
また、クマを隠したいのでクマの上にべったりとコンシーラー等を塗って隠すのではなく、クマの存在を何となく消すというように、コンシーラー等をポンポンと軽く乗せるようにすると良いでしょう。
大切なことは目の周りのクマだけに注目するのではなく、顔全体を見てクマの存在を目立たなくすることが大切です。
自然なグラデーションを作るようにしましょう。
また、ベースのコントロールではなく、ファンデーションでクマを目立たなくする方法もありが、ファンデーションを厚く肌の上に伸ばすとクマは目立たなくなっても顔の色が白浮きしたり、老けた印象になりますのでやめましょう。
寝不足によるクマを根本的に改善する対策
寝不足によるクマが毎日気になるという人は、一時的にクマを消してもあまり効果がありませんので根本的に寝不足を改善したり、血流を良くすることが大切です。
睡眠時間を確保する
寝不足が原因でできるクマならば、寝不足を解消することが一番です。
忙しいとは思いますが、睡眠時間をしっかり確保することが大切です。
何時間睡眠時間が必要かということは人によって違いますが、7時間~8時間しっかり眠れば睡眠不足になるということはありません。
家に帰ってゆっくり様々なことをしたいと思いますが、睡眠時間を確保することが明日への活力にもなります。
血行不良からくるクマに悩んでいるならば、まず睡眠時間をしっかり確保しましょう。
睡眠の質を上げる
しっかりと睡眠時間を取っているのに寝不足を感じたり、クマがくっきり出ていたり、朝なのにすっきり起きられない、体が動かない人は睡眠の質が悪い可能性が高いです。
睡眠の質というのは、いかに深くぐっすり眠れているかということです。
夜中に何度も起きたり、朝早く起きてしまうというのは睡眠の質が悪い証拠です。
睡眠時間が短いという人でも、深くぐっすり眠れている人は朝からすっきりしています。
睡眠の質を上げるためには色々な方法がありますが、まずは規則正しい生活を送り体内時計を正確に働かせるということです。
夜更かしをしたり、夜中に食事を摂るということが習慣になっている人は慢性的に睡眠の質が下がっています。
規則正しい時間に眠り、起床時間も一定にしてください。
また、食事も眠る直前に食べないように、就寝時間から3時間前には食べ終わるのが理想です。
眠る直前に食事をすると体は眠っている間も食べ物の消化にエネルギーを取られることでしっかりと休息できません。
どうしても夜に食事を摂る場合は、消化の良いものを少しだけ食べるようにしましょう。
目の周りの血流を良くする
目が疲れていたり(眼精疲労)、ストレスがあったり、体が冷えている状態では血流が悪く寝不足でなくてもクマができます。
一日中パソコンやスマホで目を酷使していると思い当たる人は、夜ぐらいは意識的にそれらの電子機器の使用を止めましょう。
また、ストレスや心配事がある人は脳が睡眠中に休息できないので血流が悪くなります。
ほかにも体が冷えている人は手足を温めるだけで顔や頭、体中の血流が良くなります。
特に就寝前は深い睡眠のための準備段階ですので、血流を良くするために頭や心をストレスから開放させて眠るようにしたり、湯船に使って入浴したり、足湯などで体を温めることで体全体の血流が良くなります。
入浴したり、足湯をして体を温める場合は、就寝時間よりも1時間ほど前には入浴を終えておくことも大切です。
体が熱いまま就寝するとなかなか寝付けない状態になり、睡眠の質が落ちてしまいます。
貧血を改善する
朝に睡眠不足で青クマが目立つ人は、血流が悪いと共に、貧血であるという人も多くいます。
女性は慢性的に貧血の症状を抱えている人も多いので、血液検査などを行って貧血の状態を知っておきましょう。
もし貧血であったり、貧血気味の人は、貧血を解消することで目の下の青クマを軽減できます。
貧血にも色々なタイプがありますが、貧血を解消するためには食事内容を見直すことが重要です。
貧血を改善するための食材として有名などが、レバー、プルーン、ほうれん草、小松菜、かき、シジミ、カツオ、イワシ、ぶり、えだまめなどの鉄分を多く含む食材です。
また、鉄分を多く含む食材と共に鉄分の吸収を高める、大豆、ブロッコリー、カリフラワー、梅干し、柑橘類や、ビタミンB群、ビタミンCを含む食材もなども意識して摂りましょう。
鉄分を血液に変える食材としては、魚類、豆類、発酵食品などです。
栄養のバランスを考えながら色々な食材を満遍なく摂取することも大切です。
女性で痩せるためにダイエットを行って必要な栄養素まで摂らない人もいますが、これは貧血の原因になりますし、いくらしっかり眠ってもクマを消すことにはなりません。
本来は食べ物で栄養補給、エネルギー補給をすることで貧血を改善することが望ましいのですが、どうしても無理な人はサプリメントなどを利用すると良いでしょう。
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まとめ
寝不足からクマになる人は、血流が悪くなることで血液の色が悪くなり目の下に青クマができてしまいます。
青クマを改善するためには血流を良くすることが大切ですので、目の周りを温めたり、マッサージをして血流を改善しましょう。
また、貧血を改善することも大切ですので、血液を作り出すための栄養素やエネルギーを摂取すると良いでしょう。
根本的に睡眠全体を見直し、睡眠の質を上げることがクマの改善には有効です。