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概日リズム(体内リズム)睡眠障害の7つの型と原因と対策

  • 最終更新日:2017.03.07
  • 公開日:2017.02.15
概日リズム(体内リズム)睡眠障害の7つの型と原因と対策

睡眠障害に悩まされている方の多くは、概日リズムを意識せずに日常生活を送っていることがあります。

概日リズムというのはどのようなものなのか、また概日リズム睡眠障害を治すためにはどんな工夫が必要なのかについて、見ていくことにしましょう。

 

概日リズムとは

概日リズムとは

 

私たちの体は、朝になったら目が覚めて活動を始めます。

そして夕方から夜にかけてゆっくりと過ごし、夜にはベッドに入り睡眠をとるサイクルとなっています。

ところがこのリズムそのものが崩れてしまうと、様々な睡眠障害が引き起こします。まずは概日リズムそのものについて詳しく学んでいきましょう。

 

様々な生命体に存在するリズム

概日リズムというのは、体内リズムとも呼びますが人間だけでは無く様々な生命体に存在しています。

植物であれば朝になり日が昇るとともに光合成をはじめ、夜には栄養素を取り込みながら明け方にかけて成長していきます。

人間も同じように、朝起きて夜眠るといったリズムが基本となっています。

体内時計と呼ばれることもありますが、こちらの概日リズムは睡眠サイクルにとっても重要な存在となります。

 

概日リズムが乱れると?

概日リズムが乱れてしまうことによって、睡眠サイクルは不安定な状態となります。

そのため、概日リズムが乱れることで様々なデメリットが生じるのです。睡眠障害から引き起こされる弊害というのはとても多く、高血圧や脳梗塞、脳溢血などの要因となります。

概日リズムが乱れてしまう睡眠障害にもいくつか種類がありますので、詳しくご紹介しましょう。

 

概日リズム睡眠障害について

概日リズム睡眠障害について

 

概日リズム睡眠障害は、毎日の生活リズムがどんどん乱れてしまうことで睡眠にも大きな障害が出てきてしまうことを言います。

概日リズム睡眠障害は複数の症状があり、まずはどのタイプの睡眠障害なのかを把握しなければなりません。

 

睡眠相前進型

睡眠相前進型睡眠障害は高齢者に多い傾向があります。

眠る時間そのものが極端に早くなってしまうことによって、やがてはこの眠りのサイクルが毎日の習慣となってしまうのです。

夕方から強い眠気を感じて眠りについてしまうため、夜中に目が覚めてしまうといった症状や早朝には目が覚めてしまい、その後二度寝をすることができないといった症状が見られます。

 

睡眠相後退型

近年の若者は夜ふかしをすることが多くなっています。仕事であってもプライベートであっても、夜遅い時間まで起きていることが多く、規則正しい時間に目を覚ますことができないと言うサイクルの乱れが出てくるのです。

夜眠る時間が遅くなってしまうことで、朝起きるのが辛くなり学校への遅刻、さらには会社の遅刻なども増えてしまう結果につながります。

 

自由継続型

自由継続型に関しては主な原因がはっきりとわかっていませんが、比較的高度な視覚障害者などに多い睡眠障害となっています。

一般的な生活リズムと体内の概日リズムそのものが同調しにくいといった特徴を持っており、世間一般の方々が眠る時間に眠り、世間一般の方々が起きる時間に起きるといった生活リズムが取りにくくなります。

夜眠ることができずに日中の強い眠気に襲われてしまうケースや明け方まで眠ることができず、明け方になると眠くなっていつの間にか熟睡してしまうなどといったケースがあります。

 

不規則睡眠覚醒型

長期間にわたって療養されている方の場合には、つい日中でもウトウトしてしまうことがあります。

しかし、このような生活が長くなってくると日中に眠ってしまう事が増えるため、夜は眠りにくくなってしまいます。

眠る時間、そして起きる時間が明確に線引きされなくなってしまうことによって、昼夜のメリハリが付きにくくなりリズムがどんどん崩れてしまいます。

 

交代勤務型

仕事で日勤と夜勤を繰り返されている方や毎日の出勤時間が違う、または退社時間が違うという方の場合、こちらの交代勤務型睡眠障害に陥りやすくなります。

生活リズムそのものに大きな変化があるにもかかわらず、体内の概日リズムは一般的な世の中の自然リズムに同調しているため、バランスが乱れてしまうといった症状です。

深い眠りについたころに起きて仕事に行かなくてはならないと言うことも増えるため、仕事中に集中力が低下してしまったり、強い眠気に襲われてしまう、さらにはめまいや頭痛を伴うといった症状も見られます。

 

疾患による睡眠障害

体内に何らかの疾患をお持ちの方の場合、概日リズムが乱れてしまうケースも少なくありません。

概日リズムがどんどん崩れてしまうことで、結果的には睡眠相後退型や自由継続型などの睡眠障害が出てしまいます。

そのため、一般的な世の中の生活サイクルに合わせて生活をすることが難しくなり、眠る時間に起きるなど睡眠時間がバラバラになってしまいます。

認知症をはじめとして、アルツハイマーや肝臓の機能障害、その他にも内科的な内臓疾患やメンタル的な疾患でも引き起こされることがわかっています。

 

時差型

海外と日本を行き来する方、時差ボケを引き起こす方も多いと思いますが、この時差ボケそのものが時差型の睡眠障害となります。

日本とは大きな時差があるエリアでしばらくの間過ごすことにより、夜になっても眠れない、日中に体調不良に陥ってしまう、などといった症状を引き起こすのです。

海外から日本に戻った時だけでなく、日本から海外に出向いた際にも同じような症状が起きます。

時差型の睡眠障害は、一般的には時差ボケと言われる症状ですが飛行機を使って高速で移動することが主な原因と考えられています。

 

概日リズム睡眠障害の原因は?

概日リズム睡眠障害の原因は?
概日リズムによる睡眠障害の原因は上記で説明した通りそれぞれの種類によって違うものとなっています。

しかし、このような概日リズム睡眠障害の原因を取り除くためには何が必要なのでしょうか?

最も大きな要因にしっかりと太陽を浴びていないことが挙げられます。

一般的に人は朝起きたら日差しを浴び、様々な活動を行っています。

ところが朝の段階で日差しを浴びない薄暗い部屋で過ごしてしまうと、昼夜の判断がつきにくくなり、概日リズムが乱れるのです。

 

睡眠障害を治していくには

概日リズム睡眠障害を治していくには

 

概日リズム睡眠障害を治していくためには、朝起きた時にしっかりと日差しを浴びることが何よりも重要になります。

天気の悪い時でもカーテンや窓を開け、外の光を取り込みましょう。

空に雲がかかっている場合でも、雨が降っている場合でも、太陽の光は概日リズムを整えるのに十分な量があります。

太陽の光を毎日取り入れることで体は朝がきたということをしっかり認識するのです。

こうすることで概日リズムが一度リセットされ、再び新たな1日のリズムを刻み始めます。

朝起きたタイミングで日差しを浴びると体調が良くなり、とてもスッキリとした気分になりますが、これにもきちんとした理由があります。日差しを浴びることで概日リズムがリセットされると、もちろんリセットされたことを脳が認識することになります。

その脳によってメラトニンが分泌され、体温や血圧などがしっかりと活動状態へと調整されていくのです。

活動状態があることで、再び夜は眠る準備を始め、体温が下がり、眠気を覚えるといったリズムを作り出すことができます。

 

まとめ

まとめ

 

一口に概日リズムが乱れるといっても、その症状や原因は様々です。

特別無理な状況でない限り毎日朝起きて太陽を積極的に浴びましょう。

眠い時間が遅く朝起きるのが辛くても、ここで一度概日リズムを整えることによって少しずつ概日リズムを正しくリセットすることができます。

概日リズムがきちんと働くようになれば夜眠ることにもつながり、安眠へと導いてくれます。

睡眠障害、不眠症でお悩みを抱えているならば、まずは概日リズムを正常に戻すことから始めてみるといいでしょう。

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