
朝が苦手と言う方も多いと思います。
「起きなくちゃ」とは思ってはいても朝パッチリ目を覚ますのって難しいですよね。
また、日中頻繁に眠くなることがあると言う方も少なくないと思います。
大事な日だからと思ってはいても、そんな日に限ってどうしても眠くなってしまいます。
寝てはいけないと考えれば考えるほど、どんどん眠気が襲ってくるなんてことも・・・。そんな時、どうしたらいいものかと本当に悩んでしまいますよね。
今回はそんな眠気がある時に役立つ食べ物とドリンクを見ていくことにしましょう。
眠気が止まらないという時にぜひ試してみてください。
この記事の目次
まずは十分な睡眠をとることを心がける
いくら眠気に効く食べ物や飲み物を口にしても限界があります。
まずは十分な睡眠をとることを心掛ける必要があります。
十分な睡眠をとっていれば日中眠気が襲ってくることもありませんし、朝きちんと目を覚ますことができますよね。
起床時間を踏まえて、十分な睡眠時間が取れる時刻には必ず寝るように心がけましょう。
ただし、遅くまで仕事をこなさなくてはならない忙しい時期や受験のために頑張る必要があるときなど、眠くなることは分かってはいても、起きていなくてはならないこともあるでしょう。
そんな時にこそ、目覚めに役立つ食べ物やドリンクを上手に活用していきましょう。
睡眠の質にも目を向けて
十分な睡眠時間を取っているのに、たっぷり眠っているはずなのに眠いと言うこともあると思います。
こうした眠気は睡眠の質に問題があることが考えられます。
睡眠の質とはノンレム睡眠のことを指します。
ノンレム睡眠とは、脳も体も休んでいる時間のことです。
この時間を睡眠中にどれだけ設けることができるか、また、その睡眠がどれだけ深く眠れているかで睡眠の質が推し量れます。
スマホを夜遅くまでいじりすぎたり、アルコールを毎日飲んだり、無呼吸症候群を患っていたりなど睡眠の質が落ちてしまう原因は色々ありますが、そうした生活習慣、不眠問題を解決しなくては眠気もなくなることはありません。
寝ている時間が十分だから、良い睡眠がとれているとはならないのです。
質の良い睡眠をとることができるよう、自分の生活を見直すことも時には必要と言えるでしょう。
そうした正しい質の良い睡眠を心掛けた上で、心地よい目覚めを目指し、非常用として眠気の対処策を取るようにしてください。
眠気覚ましに役立つ食べ物とは?
朝起きて眠い時などに目覚まし効果のある食べ物を朝食のメニューに取り入れると、会社や学校につく頃には目が覚めることがあります。
そんな食べ物をまずは紹介していくことにしましょう。
1,糖分(ブドウ糖)を含む食べ物
夜寝ている間私たちは全くエネルギーを使っていないような気がしますが、実は夜食べたものを消化し、寝ている間のエネルギーとして消費しています。
そのため朝起きたときは糖分が足りていない状態です。
つまり脳が空腹の状態と言えます。
目を覚ますためには糖分のエネルギーを補給してあげることが大切です。
脳に栄養を与えることで脳が活発に働き始めますので、目を覚ますことができます。
糖分を多く含む食べ物を朝からしっかりとるようにしたいものです。
糖分を含む食べ物には、米やパンなどの穀物類、ブドウやバナナなどの果物類、芋類などがあります。
2,顎を使う食べ物
噛むことは脳を目覚めさせる効果があります。
自然科学研究機構の研究によれば、顎を動かすだけでは、十分な目覚めの効果が得られないものの、何かを噛むと急に脳が活発に働くのだそうです。
もちろん覚醒効果も期待できるため、運転中などはガムを噛みながらハンドルを握った方が、眠気も襲ってきにくいことが明らかになっています。
朝食のメニューにはふさわしくはありませんが、ガムをはじめ、スルメなどの噛み応えのある食べ物を眠気覚ましの食べ物としてみると良いかもしれませんね。
参考 自然科学研究機構
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2008/12/post-13.html
3,メンソール・ペパーミント・はっか
スーッと口がさわやかになるメンソール成分ですが、このメンソールが含まれるペパーミントなどには精神を落ち着かせる効果があります。
イライラしている気分などを解消させてくれることもあって、古くから欧米でもアロマテラピーなどに使われてきました。
気分がリラックスしてしまうため副交感神経が働き、目覚めには効果がなさそうな気がしますが、ハッカはこの爽快な香りと味が体中にある冷たさを感じる受容体を刺激するため、覚醒作用が期待できます。
噛んで目覚めを期待する時にはハッカなどのメンソール成分が入ったものを選ぶと良さそうですね。
4,カレーなどの刺激物
香辛料や辛さのあるスパイスなどは食べると体がカッと熱くなることがありますよね。
寝ている間は体温が下がっているので、こうした刺激物を朝食に食べると目覚まし効果が期待できます。
また、眠気のある時などは昼食をカレーにしてみるのも良いでしょう。
カレーを東洋医学の観点から研究している日本薬科大教授の丁宗鉄(ていむねてつ)医師の研究によれば、カレーは血管拡張剤であるニトログリセリン2錠分の血液増加量が期待できるそうで、おかゆとカレーを25~39歳の女性6人に日付を変えて噛まずに食べさせたところ、約2%から4%の脳の血流量が増えたそうです。
脳に血液が効率よく流れると言うことは、脳が活発に動き始めると言うこと。
眠気があるときにカレーは良い食べ物と言えるかもしれませんね。
朝眠い時には、スパイスや七味、コショウなどの入ったスープを食べて出かけるのも良いですし、板ワサやからし和えなどを食べてみるのも良いかもしれません。
参考 デジタル朝日新聞
http://www.asahi.com/edu/student/atama/TKY200806170226.html
5,納豆
納豆は大豆からできていますが、大豆には脳を働かす成分レシチンが多く含まれています。
納豆に加工した後も100g当たり190mgのレシチンが含まれており、他の食品と比べてもダントツに多くなっています。
このレシチンは、リン脂質の総称で脳に侵入することのできる成分の一つ。
脳細胞には「血液脳関門」という所があり、脳に入ることができるものとそうでないものを振り分ける関所があるのですが、レシチンはこの関門を突破できるため、脳に効率よく働きかけ、目覚めを促してくれるのです。
朝起きたばかりなどは、脳が活発に働いていないことも多いですから、納豆を食べると良いと言う訳です。
脳の神経細胞にも入ることができ、その神経を太くさせたり、情報を伝えるシナプスを増やすなど脳の働きに直結する作用もあるため、頭が良くなる栄養素としても、レシチンは大変注目を集めている成分なのです。
6,ココアやチョコレートなどカフェインの入った食べ物
眠気を覚ます効果のあるものと言えばカフェインですよね。
そんなカフェインは意外な食べ物にも含まれています。
もともとカフェインがカカオの実から発見されたこともあって、ココアやチョコレートにはコーヒーほどではありませんが、それ相応のカフェインが含まれています。
特に最近はやっているカカオ含有量の多い、ビター系チョコレートなどにはたくさんカフェインが含まれていますので目覚めにも効果的と言えるでしょう。
また、脳の栄養となる糖分も一緒に摂れることから、覚醒には向いている食べ物と言えるかもしれませんね。
眠気覚ましに役立つドリンクとは?
あまりにも強い眠気が襲ってきたときや、少しでも多く寝ていたい時など、食べ物をわざわざ食べる気さえも起こりません。
そんな時には目を覚まさせてくれる効果のあるドリンクがおすすめです。
会社などで仕事中にも飲むことができますので、便利ですよね。
どんなドリンクなら目覚まし効果が期待できるのでしょうか?
カフェインの多い飲み物
やはり目を覚ます効果があると言ったらカフェイン飲料と言えるでしょう。
カフェインはアルカロイドの一種。モルヒネやコカインと言った麻薬と同じ植物塩基に属しているもので、強い興奮作用をもたらします。
そのため、この興奮作用から目覚めを助けてくれます。
100ml中に含まれるカフェイン量の中でダントツと言えるのが玉露で、約0.16%ものカフェインが含まれています。
次に多いのがコーヒーです。
インスタントコーヒーよりもやはりドリップコーヒーの方がカフェイン量も多いので、眠気が襲ってくるときにはコンビニなどで、ドリップタイプのコーヒーを選んでみると良いでしょう。
エナジードリンク
エナジードリンクにはカフェイン、アルギニン、ナイアシン、ビタミンB群、ブドウ糖などが含まれています。
カフェインには先ほども前述した通り興奮作用がありますし、アルギニンやナイアシンには血流を上げる作用があり、脳への血液循環を良くしてくれます。
また、ビタミンB群は疲れを効果的にとることができ、ブドウ糖は脳を活発化させるなど目覚めを促してくれる成分がギュッと詰まっていますので、エナジードリンクは目覚めに効果のある飲み物と言えるでしょう。
最近ではコンビニで簡単に手に入れることのできるエナジードリンクもたくさんありますが、眠気覚ましに役立つと思える商品をいくつか紹介していきます。
レッドブル(レッドブル)
オーストラリアで生まれたコマーシャルでもお馴染みのエナジードリンクです。
カフェイン、アルギニン、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6・B2・B12入りで微炭酸を含んだドリンクとなっています。
目覚めに効果のある成分が多く含まれていますので、眠気を追い払うために飲んでみると良いかもしれません。
メガシャキENERGY SHOCK(ハウス食品)
商品名を見ただけでも目が覚めそうと感じることができますが、成分もビタミンB1、B6、ナイアシン、アルギニンなど目覚めに効きそうなものが含まれています。
カフェインなどは入っていないですが、ナイアシンやアルギニン含有量が多いので、血流量をぐっと上げてくれそうですね。
REAL GOLD (日本コカ・コーラ)
コカ・コーラから販売されているエナジードリンクです。
成分にはナトリウム、ビタミンC、ナイアシン 、アスパラギン酸 、イソロイシン、バリン、ロイシンなどが含まれています。
興奮作用のあるカフェインなどは含まれていませんが、アスパラギン酸 、イソロイシン、バリン、ロイシンなど疲れを取り除く成分が多くなっていますので、疲れがたまっていて眠気が止まらないと言う方に向いています。
RAIZIN(大正製薬)
炭酸が強めなエナジードリンクです。
RAIZINは成分表にエネルギーやたんぱく質などしか記載されていないため、その効果は分かりません。
ですが、口コミなどでも高評価のエナジードリンクなので、飲んで試してみる価値はありそうです。
MONSTER ENERGY M3(アサヒ飲料)
甘めで飲みやすい微炭酸飲料です。
L-アルギニン、D-リボース、高麗人参、L-カルニチン、カフェインが含まれています。
結構多めのカフェインと疲労を回復させてくれるD-リボース、高麗人参、L-カルニチンなどがたくさん配合されているため、前日仕事で寝付くのが遅かったと言う方などに向いています。
ハーブティー
ハーブにはそれぞれ様々な効能がありますが、そんなハーブを使ったハーブティーは、目覚めにも良い効果を与えてくれます。
おすすめハーブティーを紹介させていただきますね。
ミントティー
食べ物のところでも紹介しましたがミントにはメンソールと言う覚醒にもつながる成分が入っています。
脳内の交感神経であるドーパミンの濃度を上げてくれるので眠気をなくしてくれ、気持ち良く一日を過ごすことができます。
レモングラスティー
レモンのようなさわやかな香りが、癖になるハーブティーです。
リナロールと言う成分が含まれているため、疲れを癒し、活力に変えてくれます。
もちろん眠気も改善されますよ。
ローズマリーティー
ローズマリーにはロズマリン酸が含まれており、ミントティー同様交感神経を刺激してくれます。
ノルアドレナリンやドーパミンを増幅させてくれるので眠気を飛ばしてくれます。
まとめ
眠っていたいのに眠れないと言う時は結構多いものです。
どうしても仕事や勉強をこなす必要がある時は、ゆっくり寝ているわけにもいきませんよね。
そんな時、食べ物や飲み物であれば、食事として、また予定の合間にとることも難しくはありませんよね。
朝食のメニューに取り入れてみたり、コンビニによって買うことで目を覚ますことができれば、本当に助かります。
覚醒効果のある食べ物や眠気を飛ばしてくれる飲み物などを上手に活用しながら、どうにもならない眠気を吹き飛ばし、気持ち良い一日に変えていきましょう。