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子供と高齢者の睡眠時間の違いとは?年齢別の最適な睡眠時間

子供と高齢者の睡眠時間の違いとは?年齢別の最適な睡眠時間

子供や若い人は、一般的に起こしてもなかなか起きられないくらいにぐっすり眠っていることや睡眠時間も寝ても寝ても足りないということが多いです。

ですが、だんだん歳を取ると共に眠りが浅くなったのか夜中に何度も起きるようになったり、夜が明ける前から目が覚めて起きてしまうという人が多くなります。

人間の年齢と睡眠時間はどのように関係しているのでしょうか?

また、歳と共に睡眠時間はどう変化するのでしょうか?

その年代に最適な睡眠時間などがあるのか調べてみました。

年齢によって睡眠時間が変化する

年齢によって睡眠時間が変化する

 

自分自身の子供の時、若い時代を思い出してみると、たいていの人は良く寝ていた、目を閉じて次の瞬間朝だったというような睡眠だったという人が多いのではないのでしょうか?

子供の時代は10時間ぐらい寝ても1回も起きなかった、学生時代は8時間寝てもまだ足りなかったエピソードから考えると、ほとんどの人は若いときには睡眠が深く、睡眠時間も長いということが言えるでしょう。

また、中年を過ぎてくると、あまり長時間眠れなくなって早朝から起きている、夜に何度もトイレで目が覚める、なかなか眠れないというような睡眠の質の低下、睡眠時間の減少に不満が出てきます。

同一人物であっても一生のうちで年代によって睡眠の質や時間に変化が生じてきます。

生まれたての赤ちゃんは、1日に18時間ほど眠りますので、ほとんど1日中眠っていることになります。

そして成長するごとに徐々に睡眠時間が短くなり、小学生の頃には10時間ほど眠ります。

現代の中学生や高校生は非常に忙しいですが、特に用事のない休日などは放っておけば10時間ほどはぐっすり眠る事ができるでしょう。

普段は8時間ほどしか睡眠時間が取れなくても、いわゆる爆睡することが何の努力もなく出来ます。

そのような状態が30代、40代と上がっていくに連れて、徐々にぐっすり眠れなくなったり、睡眠時間が少なくなっていきます。

50代以降になると、努力して睡眠するという人も増えてきます。

なかなか眠れない、寝ても何度も夜中に起きる、夜が明ける前から目がパッチリしてしまうという具合で、中には眠れないということが悩みになったり、睡眠障害として治療をする人も出てきます。

加齢と共に熟睡できないというのは自然現象でよくあることなので、あまり気にしないことが大切です。

 

年代別の最適な睡眠時間と理想の生活

年代別の最適な睡眠時間と理想の生活

 

ここで年代別の理想的な睡眠時間について確認してみましょう。

 

新生児~1歳

生まれたての新生児の睡眠時間が最も多く1日24時間のうち17~18時間です。

よく眠る赤ちゃんはほぼ一日中眠っているときもあり、大人が心配になるほどです。

生後3ヶ月から1歳くらいの赤ちゃんは徐々に大人と昼と夜のサイクルに体内時間が合致してくるので睡眠時間が10~13時間ほどになりますし、昼間に何度が昼寝をします。

この頃の赤ちゃんの中にはしっかり朝日を浴びさせて、朝、晩の区別をしっかりつけるように大人が心がけることが大切です。

いつまでも体内時計が狂っていると昼夜が逆転して大人と生活サイクルが違ってくるために家族も大変苦労します。

新生児でもなかなか眠らない赤ちゃんもいてお母さんも心配でしょうが、徐々に普通のリズムに近づいてきますので頑張りましょう。

 

1~3歳の子供

規則正しい生活を心がけていると3歳のころには体の中のリズムがしっかり整いますので十分な睡眠を取ることが出来ます。

理想の睡眠時間は12~14時間ほどです。

日中に昼寝も何度がします。

この頃は睡眠ホルモンといわれているメラトニンの分泌が一生のうちで一番多いときです。

体の成長のためにも睡眠が非常に大切な時ですので、親はしっかり睡眠時間を確保してあげることが大切です。

子供の睡眠に合わせずに、大人と同じように夜遅くまで起きているということでは体も脳も成長しません。

この年代の子供の睡眠時間が足りないというのは絶対的に親の責任です。

親の都合に子供を振り回していると子供は睡眠不足になります。

 

4歳~就学前の子供

このころになると、保育園や幼稚園に通い出す子供も多くなります。

理想の睡眠時間は10~13時間ほどですが、親が忙しかったりするとなかなか睡眠時間を確保することが難しくなってきます。

また、夜は21時までには就寝させることが理想です。

保育園などは昼寝をさせてくれるのですが、その子供でもなかなか夜に眠れないという子供もいます。

朝早くに起こして、日中はしっかり活動させて、夜は早めにご飯を食べ、お風呂に入り、すみやかに眠るという習慣をしっかりつけないと、どんどん理想の睡眠時間から離れて行ってしまいます。

入眠時間が遅くならないように、睡眠時間をしっかり確保してあげるようにしましょう。

 

小学生

小学1年生と小学6年生では体力も体つきも全く違いますが、小学生の間の理想の睡眠時間は9~11時間です。

特に低学年の子供は10時間ほどはしっかり睡眠時間を確保することが大切です。

小学校に行き出すと規則正しい生活にはなるのですが、現代は塾や習い事で小学生も非常に忙しいので21時に就寝できていないという子供も多くなります。

高学年で勉強が忙しくなると本人は眠たくても眠る事が出来ずに始終睡眠不足になっているという子供も珍しくありません。

成長が著しい時期なので規則正しいリズムで生活し、日中はしっかり運動したり、勉強に集中し、ご飯の時間規則を作ることが非常に大切であるということを意識して生活管理することを大人は求められます。

勉強が大切な時期ですが、睡眠不足になっていては脳や体は成長しません。

脳の働きは鈍くなりますし、集中力やパフォーマンス力、記憶力が低下するので睡眠不足が勉強の足を引っ張ることにつながります。

小学生の子供の睡眠時間をしっかり確保するように注意しましょう。

 

中学生・高校生

中学・高校生は勉強に部活、友人との交友など世界が一気に広がる時期ですし、子供自身も好奇心いっぱいの時期で睡眠時間がもったいないと感じている場合も多くあります。

思春期で心も体も一気に成長する時期です。

特に身長はぐっと伸びる時期です。身長を伸ばすためには成長ホルモンが大切ですが、成長ホルモンは眠っているときに分泌されます。

睡眠時間が少ないとしっかりと成長ホルモンが分泌されません。

理想の睡眠時間は8~9時間ですが、なかなか8時間睡眠時間を確保することが難しいのが現実ではないでしょうか?

しかし、小学生の睡眠と同じように、勉強のためには睡眠が大切であるということはいろいろな研究からも実証されていますので勉強を重視している人こそ睡眠時間を確保しましょう。

 

成人の理想の睡眠時間は?

成人の理想の睡眠時間は?

 

成人しても20代のころはいくらでも眠れるし、ぐっすり眠る事ができるという人が多いです。

また反対に、体力がありますので2.3日徹夜しても全く問題ないということもあります。

成人の理想の睡眠時間は7~8時間ほどと言われていますが、実際に理想の睡眠時間眠っているという人は少ないのではないでしょうか?

特に40代以降になってくると、時間的なゆとりがあっても自分自身が眠れないという人が増えてきます。

そもそも日本人は世界的に見ても睡眠時間が短いとされています。

現代日本では日本人の4割が睡眠時間は6時間未満であると言われています。

成人の理想の睡眠時間は7~8時間とされていますが、睡眠時間が足りている、足りていないということは個人差が大きく適性の睡眠時間は様々です。

日本人の1割は遺伝子的にも短時間睡眠で足りる人であり、別の1割は8時間では睡眠時間が足りないという人で、その他の人が平均的な睡眠時間の人であるとされています。

また高齢になればなるほど、眠りたいのに眠れないという睡眠障害を訴える人が増えてきます。

睡眠は脳と体を休憩させるために必要であるとされていますが、高齢になれば昔ほど日中体力も使いませんし、脳と体を休憩させる必要があまりないので眠気が出にくいということも言えます。

また、睡眠にも体力が要ると言われますが、高齢になると深くしっかりと眠る体力もなくなってくることが睡眠障害を訴える人が増えてくることに原因しています。

 

高齢になると睡眠障害が増える理由

高齢になると睡眠障害が増える理由

 

一般的に若い人よりも、高齢の人の方が眠れないという睡眠障害を訴える人が多くなるには理由があります。

 

エネルギー消費が少なくなるため

若い時は仕事や勉強、レジャーに忙しかったという人も歳を取ると日中に出歩くことも少なくなりますし、時間にもゆとりが出来ます。

若い時期に比べて明らかにエネルギーを消費しない、エネルギーを必要としない体になるので、エネルギー補給をするための睡眠の必要が徐々になくなってくることになります。

これは生命の自然の流れであり、睡眠不足なのではなく、睡眠自体を多く必要としない体質になっていっていることが原因です。

 

睡眠ホルモンの減少

眠気というものは夕方になると徐々に睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」が分泌されることによって起こりますが、歳を取るとメラトニンの分泌量が減少します。

メラトニンの不足が睡眠障害につながります。

 

体温の低下

子供や若い人は体温が高く、高齢になるほど体温が下がってきます。

体温は1日の中で徐々に変化しています。

一番1日のうちで体温が低いのは起きる直前です。

そこからだんだん体温が上がって眠るころに一番体温が上がります。

一番高くなった体温を一気に下げることによって眠気が出てくるのですが、年齢が上がるに連れてピークの体温が徐々に低下してきます。

高体温から低体温に一気に下がることで生まれる眠気が、歳をとると高体温が昔ほど高く上がらないので体温の落差があまりないことが睡眠を妨げます。

 

夜中に何度もトイレに行く

高齢になると夜中に3度も4度も尿意を感じてトイレに行く頻度が増すので、熟睡できないという事があります。

睡眠の質が下がって、全体的に昔よりも眠りが浅いことで尿意を感じやすいので高齢者は夜中に何度もトイレに行きたくなるのです。

一度トイレで起きてしまうと再び深い睡眠に落ちることが難しくなり睡眠障害を訴える人が増えます。

 

男女の違いによって睡眠時間は変わる?

男女の違いによって睡眠時間は変わる?

 

日本人の30代男性、40代女性は一生のうちで一番睡眠時間が短いとされています。

どちらの性でもこれ以降、高齢になるほど睡眠時間は増えていきますが、全体的には女性の方が睡眠時間が短いとされています。

これは世界の中でも珍しいケースで日本、メキシコ、エストニア、インドの4各国の特徴のようです。

日本では高齢になるほど女性の睡眠時間、睡眠の質の低下が問題になります。

これは女性には性のサイクルが大きく影響しています。

性ホルモンの分泌が睡眠に強く影響しているからです。

また、女性の方が睡眠の質、時間を気にする傾向にあり、自分の睡眠について満足できないという人が増えるからであると言われています。

 

季節と睡眠時間の関係

人間の睡眠時間は季節からも影響を受けています。

同一人物でも季節によって睡眠時間違いがあります。

睡眠時間は一般的に秋から冬に掛けて長くなり、春から夏に掛けて短くなります。

これは季節による日照時間に睡眠が影響を受けているからです。

人間の睡眠は体内時計に強く影響されますが、体内時計は日照時間に関係します。

日照時間の長さが長いほど睡眠時間は短くなり、短いほど睡眠時間は長くなります。

 

睡眠の質を高めるために

高齢になるほどなかなか眠れない、眠れない事への不安が高まります。

高齢者ほど睡眠障害を訴える人が多いのです。

確かに、成長期間である若い時期は特に睡眠することが体や脳の成長に大きく影響しますのである程度の睡眠時間の確保が必要になります。

しかし、体が出来上がった成人から高齢の人については、最適な睡眠時間という理想はあくまで一般論であって、個人差があるので何時間睡眠時間がないとダメだということは言えません。

大切なのは睡眠時間ではなく、睡眠の質です。

たとえ2~3時間しか眠れないという人でも、その短い睡眠時間が自分の中で脳や体の休息に充分足りていれば問題はありません。

長時間眠ればよいというものではなく、睡眠の質が大切であるということを理解して短時間でもぐっすりと眠ることを重視しましょう。
関連記事
>>睡眠の質を高めるための方法20選!

 

まとめ

まとめ

 

人間は生まれたての頃が一番長時間眠り、高齢になるほど睡眠時間が減少します。

睡眠時間が減少するのは生物学的に全く問題ありません。

若い時期に比べて消費するエネルギー量も高齢になると減少しますので睡眠時間が短くなっても悩むことはないのです。

睡眠時間が少なくてもぐっすりと集中して眠ることを重視して楽しく暮すことが大切です。

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